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 サッカーのある風景 05/04/14 (木) <前へ次へindexへ>

 サッカーしねま! 第1回 「ラストプレゼント」


 文/砂畑 恵
 私がサッカーと出逢う、ず〜っと前のこと。中田英寿選手の御用達のレンタルショップ「TSUTAYA」のフランチャイザーにて働いていました。仕事は北海道・東北地区のビデオバイヤー(当時はDVDはまだ形もなかった)で、簡単に言えばフランチャイジーであるレンタル店に入庫する映画ビデオの内容や本数を決定する仕事をしていました。

 その頃は仕事も兼ねて週1本は劇場観賞するのが私の楽しみであったわけですが、現在はサッカーエンゲル係数が幅を利かせ、とんと映画館を訪れる機会もなくなりました。きっとサッカー好きなみなさんも同じような生活を送っているのではないでしょうか?

 もちろんサッカーにすべてを捧げ、没頭することも十分幸せなのですが、何かしら別のことからサッカーを覗いてみるのも、また一味違った楽しみを得られるのではないかと。

 今回、こうしてコラムを書く機会を頂きまして、折角だからテーマを決めて書いてみようかと思った次第。だったら「映画を通してサッカーを見詰めてみようかなぁ」というのがこのコラムの趣旨です。勿論、サッカーを題材とする映画には限りもあるので、ワンカットでもサッカーまつわる風景があるものまでご紹介していこうと思います。

 ちなみに「サッカーしねま!」の「しねま」というのは映画を指す「シネマ」に、私が育った福井の言葉で「しなさい」という意味を持つ「しねま」を掛け合わせています。みなさんにコラムと映画を少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

 さて最初にお届けする映画は韓国映画の「ラストプレゼント」です。
 
・ストーリー
 売れないお笑い芸人のヨンギ(イ・ジョンジェ)と妻のジョンヨン(イ・ヨンエ)は親の反対を押し切ってまで結婚したのに、今では顔を合わす度に喧嘩ばかり。家庭がこんな状況にも拘わらず、ヨンギはジョンヨンが経営するベビー洋品店の権利書を無断で持ち出し、怪しげなエージェントにテレビ番組の出演交渉を頼もうとする始末。その中、ヨンギはあることを切っ掛けに妻の命がいくばくも残されていないことを知る。ヨンギはそんな妻が時折、懐かしく眺める写真の中に「初恋の人」がいることに気付き、その相手を捜し出して妻に逢わせてあげようと思い立つ…

 この「ラストプレゼント」は韓国映画やドラマにありがちなメロメロのラブストーリーです。40代以上の方なら「ラストコンサート」(イタリア・日本合作)っぽいって言うとお判りの人もいらっしゃるかなぁ。でもコメディーのエッセンスも散りばめて、こてこてなのに何故か心地良く、染みいる作品に仕上がっています。

 ジョンヨン役のイ・ヨンエは「JSA」で中立国監視委員会から派遣される女性将校役で日本でも注目された女優。また日本でお馴染と言えば、韓国ドラマ「冬ソナ」でキム次長で人気を博したクォン・ヘヒョが狂言回しとしていい味を出しています。その他、同じくドラマ「天国の階段」で意地悪なハン・ユリ役を務めたキム・テヒがジョンヨンの少女時代を演じています。

 さてこの映画に登場するサッカーの風景は、幼いジョンヨンの「初恋の人」が校庭でサッカーするシーンで登場します。声も掛けられない相手をひたすら目で追い、彼のゴールに心をときめかせる瞬間。そんな思いはやはり万国共通ということでしょうか。

 この映画を観て感じるのは、愛した人との離別は死であり、移ろう心でありいつかは起こり、そして哀しくない別れはないうこと。ならばその切ない気持ちから旅立たせ、優しい思い出に昇華させてあげられるのは、愛した人へ素直に自分の心の内を伝えようとすることなのではないでしょうか。「ラストプレゼント」はそんな思いが詰まった映画です。

「ラストプレゼント」(2001年・韓国作品)
監督:オ・ギファン
主演:イ・ジョンジェ、イ・ヨンエ
時間:112分
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