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 頑張れ!女子サッカー 04/09/18 (土) <前へ次へindexへ>
先制点は右足のFK(宮間・岡山)

 若い岡山、次回へつなぐ銅メダル。
 第59回国民体育大会(まごころ国体) 3位決定戦 
 岡山県成年女子代表vs.宮城県成年女子代表
 取材・文/西森彰
2004年9月14日(火)9:00キックオフ 越谷市立しらこばと運動公園競技場 観衆:2,500人 天候:晴
試合結果/岡山県成年女子代表2X−1宮城県成年女子代表(前半0−0、後半1−1、延長前半1−0)
得点経過/[岡山]宮間(36分、75分)、[宮城]遠原(47分)


 第59回国民体育大会(まごころ国体)のサッカー競技最終日は、3位決定戦と決勝が続けて行なわれる。決勝の前座役を務めるのは、岡山県成年女子代表と宮城県成年女子代表。来年の地元開催を控える岡山県は4年前に立ち上げた岡山湯郷Belleが主体の若いチーム。登録メンバー16名の平均年齢は21.4歳である。今年から岡山湯郷に加入し、この日、右サイドハーフを務めた安田邦子は鹿児島県の鳳凰高校出身。昨年、このしらこばと運動公園競技場で「高校女子日本一」の栄冠に輝いている。

 安田が所属した鳳凰の前に、高校女子選手権、全日本女子選手権と連続で涙を呑んだのが宮城の常盤木学園高校。YKK APフラッパーズを母体とする宮城県女子代表に唯一高校生として参加している鮫島彩も、常盤木学園・阿部監督の門下生だ。L1チームが母体になっている宮城としては、岡山に格の違いを見せつけたいところ。


4バックに変えた宮城に流れは行ったが
左足の精度も衰えない(宮間・岡山)

 両ウイングバックのサイド攻撃が武器の宮城は3−5−2。そして2つのシステムを使い分ける岡山も3−5−2を選択。表面上はミラーゲームの形だったが、ボールの経由は異なる。宮城はトップ下の五十嵐が左右に散らし、そこからのクロスに2トップが合わせる。岡山は前後左右からトップ下の宮間にボールを集め、彼女が2トップへのスルーパスか自らのフィニッシュを選択する。宮城は13分の佐藤春詠のシュート、岡山は21分の安田邦子のヘディングシュートを、GKのビッグセーブにあって無得点。前半は互角のうちに終えた。

 ハーフタイムに岡山は福原理恵から泉紀子、宮城は鮫島彩から本間真喜子と選手交代を行ない、勝利を目指す。先制点が生まれたのは後半開始から1分後の36分。ゴールまでやや距離のある位置から宮間が蹴ったボールが、きれいな弧を描いて宮城のゴールネットを揺らす。だが、宮城も47分、岡山のゴール前で生まれた混戦から、この日も大活躍した遠原志穂美が蹴り込んで同点とする。

 追いついた宮城は五十嵐を中村真実に代えるとともに、それまでの3−5−2を4−4−2に変更。中央に大部由美、宇野涼子の2枚で壁を作り、岡山のチャンスが激減する。完全にペースを奪い返した宮城はそのまま押し切るかに見えた。しかし、中村のヘディングシュートは逆風で勢いを失い、佐藤春のシュート性のグラウンダーには、本間が合わせ切れない。ロスタイムに掴んだこの2つの決定機を逸したのが運のツキだった。

 延長戦に入った75分、宮間が今度は左足で強烈なミドルシュートを放つ。「距離はあったんですけれど、思い切って打って良かった」という一撃は、好ゲームにピリオドを打つファインゴールとなった。



岡山、次回につなげる3位入賞
 先週の交流戦がTASAKIと1対1のドロー。前日の準決勝でもオールTASAKIの兵庫と0対2の接戦。そしてこの日はL1・YKK主体の宮城に競り勝った。L2でも首位を走り「岡山が一番強いと思う」(アルビレックス新潟レディース・牛浜真監督)と他チームから一目置かれている。岡山の地力強化は目覚しい。本田美登里監督の指導下で基本から積み上げてきた若いチームは、基礎体力ができるにつれて勝負強さも増してきた。

「まだまだ。私たちはできたばかりのチームでヘタクソだから『メンタルの部分だけでは負けないように』戦いました。次回の開催地が岡山なので、今大会はベスト4をノルマに臨みましたが、結果として金銀銅の銅にあたる3位。チームがひとつの目標に向かって団結して、この結果を残せたという点で意義のある大会だったと思います」

 明るい笑顔でインタビューに答えてくれた宮間に、かねてからの疑問をぶつけてみた。

「利き足は右です。はい、確かにPKの時は左で蹴りますね。ケガしてから、慎重に行きたい時は左で蹴ったほうが上手くいくんです」




(岡山県成年女子代表) (宮城県成年女子代表)
GK: 福元美穂 GK: 内田由布子
DF: 城地泰子、赤井歩、池田瑞穂 DF: 大部由美、宇野涼子、青木知里
MF: 福原理恵(H.T/泉紀子)、北岡幸子、安田邦子、杉本あすか、宮間あや MF: 北郷裕子、鹿毛亜希子、棚橋美智子、遠原志穂美、五十嵐章恵(61分/中村真実)
FW: 中川理恵(56分/鎌田友里)、光藤友希(46分/田中静佳) FW: 鮫島彩(H.T/本間真喜子)、佐藤春詠
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