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 頑張れ!女子サッカー 05/04/30 (土) <前へ次へindexへ>
おめでとう、U-17日本女子代表!

 U-17日本女子代表、新設カテゴリーの初代女王に輝く!
 AFC U-17女子選手権大会

 文/西森彰
 AFCに新設された女子のU-17というカテゴリー。その初代チャンピオンを決める第1回大会が、4月中旬から下旬にかけて韓国を舞台に行なわれ、なでしこジャパン予備軍・U-17日本女子代表が優勝した。

 今泉守正監督に率いられた、若きなでしこたちは、大会初戦の香港戦を22対0の大勝で発進。第2戦のバングラデシュ戦も24対0、第3戦のグァム戦も18対0。ケガで出遅れた宇津木瑠美(日テレ・メニーナ)が合流したグァム戦を終えて、第3GKの久野吹雪(横須賀シーガルス)以外の19選手が出場。チームはローテーションで動きながら、1試合平均21.3得点(実に1得点/約4分弱)の爆発的攻撃力を見せつけた。

 決勝トーナメントに入っても「完全に試合のイニシアチブを握る素晴らしいゲーム」(チームに帯同した大橋浩司・なでしこジャパン監督)が続く。準決勝では、地元・韓国を相手のアウェーゲームで4対0の圧勝。続く決勝戦でも今大会初失点で先手を許したものの、原奈津美(富士見FCエンジェルス)のゴールで追いつく。前後半80分、延長戦20分の合計100分戦っても勝負は決まらず、1対1のままタイムアップ。

忍びの里の経験が生きた。
キャプテンとしてチームを引っ張った原菜摘子。
 今大会最初で最後のPK戦となったが、ここで忍びの里レディーストーナメントの2ndトーナメントで、2試合連続PK戦を制した経験が生きた。GK・小林詩織(日テレ・メニーナ)が中国のキック3本をストップする活躍を見せると、キッカー陣は宇津木、永里亜紗乃(日テレ・メニーナ)、堀良江(常盤木学園)が決めて3対1。見事に優勝を飾り、ファーストチャンピオンに輝いた。



「ホームの韓国、そして中国を相手に回して、終始、攻め続ける素晴らしいゲームでしたね。(U-17のタイトルに加えて)大会得点王(原奈津美・12得点)、最優秀選手(原菜摘子)、さらにフェアプレー賞…。確か、貰えるものは全部、日本が貰ったんじゃなかったかな? こうなると、なでしこジャパンも負けてられませんね。プレッシャーになるな(笑)」と大橋・なでしこジャパン監督。

 前述した忍びの里レディーストーナメントでも、とにかく粘り強い戦いぶりが目に付いた。関西の強豪・大阪体育大学戦では、2度のビハインドを追いつき、PK戦でもサドンデス状態の後攻めという不利を3度に渡って凌ぎ、制した。「やっぱり、高校1年生ぐらいだと気持ちの持ち方が重要ですね」と語っていた今泉監督。「自分の体が動かないような状況でどうやるか」「ボールへの執着心がないようなサッカーをしていたらダメだ」とメンタルの部分を繰り返し、選手たちに説いた。事実上のアウェー開催で、それが生きたということだろう。

 そしてもうひとつの大きな勝因は、日本のサッカー関係者が本気で女子サッカーに取り組んだ成果である。「アテネの結果はもちろん大きかった」と前置きした上で、今泉監督は次のように語っていた。「長期、中期、短期の中で、指導者養成を受けてくれる方々が増えてきたこと。それらの素晴らしい情熱のある指導者の方々が全国できちんと選手を育ててくれていることが、徐々に実を結びつつあるんだと思います。そして、それらの情報を共有できるようになってきたこと。トレセンについてもきちんと構築していこうと話し合っています」。

 各地の関係者と意見・情報を交換しながら選手をピックアップし、A代表にまで送り込む。その活躍ぶりは「日本女子サッカー界のペケルマン」とも呼べるものだ。それでいながら、若手を「今泉世代」と称することは、笑顔でやんわりと否定していた今泉監督。また、ひとつの大仕事を成し遂げた。










<AFC U-17女子選手権大会 韓国2005 日本女子代表チームメンバー>
監  督  今泉 守正  【(財)日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ】
コーチ  八木 邦靖  【(財)日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ】
GKコーチ  川島 透  【(財)日本サッカー協会 ナショナルコーチングスタッフ】

GK  菅原 未紗  Sugawara Misa  1988.05.25  172cm 65kg  聖和学園
12  小林 詩織  Kobayashi Shiori  1988.05.20  168cm 58kg  日テレ・メニーナ
18  久野 吹雪  Kuno Fubuki  1989.12.27  167cm 61kg  横須賀シーガルス
DF  田中 明日菜  Tanaka Asuna  1988.04.23  156cm 52kg  常盤木学園
 磯金 みどり  Isogane Midori  1988.10.29  165cm 56kg  鳳凰高校
 松原 萌  Matsubara Megumi  1988.04.19  160cm 52kg  日テレ・メニーナ
 内堀 律子  Uchibori Ritsuko  1989.01.11  161cm 50kg  福岡女学院
 波佐谷 灯子  Hasatani Toko  1988.05.03  163cm 56kg  北海道文大明清高校
21  川村 優理  Kawamura Yuuri  1989.05.17  161cm 49kg  アルビレックス新潟レディース
MF 14  興山 このみ  Ataeyama Konomi  1989.03.22  153cm 53kg  常盤木学園
 小野 瞳  Ono Hitomi  1988.10.15  165cm 46kg  聖和学園
13  嘉数 飛鳥  Kakazu Asuka  1989.03.18  163cm 55kg  鳳凰高校
16  川村 真理  Kawamura Mari  1988.12.19  160cm 46kg  福岡女学院
17  原 菜摘子  Hara Natsuko  1989.03.01  155cm 44kg  日テレ・メニーナ
 永里 亜紗乃  Nagasato Asano  1989.01.24  165cm 56kg  日テレ・メニーナ
10  宇津木 瑠美  Utsugi Rumi  1988.12.05  167cm 57kg  日テレ・ベレーザ
19  鶴田 佳代  Tsuruta Kayo  1988.05.09  167cm 55kg  A.S.C
FW  堀 良江  Hori Yoshie  1988.11.02  164cm 52kg  常盤木学園
20  初見 尚美  Hatsumi Naomi  1988.05.25  154cm 44kg  常盤木学園
11  原 奈津美  Hara Natsumi  1988.08.18  168cm 57kg  富士見FCエンジェルス
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