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 頑張れ!女子サッカー 05/05/19 (木) <前へ次へindexへ>
応援に来てくれたVリーグのシーガルズと記念撮影。

 岡山湯郷、ホームで5得点の圧勝。高槻は連敗トンネルを抜けられず。
 2005L1リーグ第7節 岡山湯郷Belle vs. スペランツァF.C.高槻

 取材・文/西森彰
2005年5月15日(日)12:00キックオフ 岡山県美作ラグビー・サッカー場 観衆:約1,500人 天候:晴
試合結果/岡山湯郷Belle5−0スペランツァF.C.高槻(前4−0、後1−0)
得点経過/[岡山湯郷]加戸(14分)、佐藤シェ(19分)、城地(21分、64分)、宮間(27分)


 岡山県美作ラグビー・サッカー場には約1,500人の観衆が足を運んだ。ジュニアユースの大会を同時開催することで、集客を図ったこともあるが、L1昇格を機に固定来場者も増えたようだ。スタジアムの入口手前に置かれたチームグッズ売り場でも、メガホンやタオル等が売れていく。

「今年に入ってからグッズもだいぶ売れるようになりましたね。また、最近ではテレビや新聞が特集を組んでいるせいか、(岡山)県南からもファンが定期的に足を運んでくれるようになりました。今日はVリーグのシーガルズも来てくれるんですよ」。運営担当の方にも笑顔が見える。あとはチームの躍進を待つだけだ。



城地(左端・紺3)がダメ押しの5点目を挙げる。
小中山のループがネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定。
 岡山湯郷Belleは、TEPCOマリーゼとの開幕戦で1対5。「あの試合だけは、もう二度と思い出したくもない」(宮間あや・岡山湯郷)というほどの敗戦を喫した。しかし、第2節の浦和レッズレディース戦では終盤に追い上げて2対3。残留争いの相手・宝塚バニーズレディースSCからはL1初勝利も挙げ、伊賀FCくノ一や日テレ・ベレーザには敗れたものの、先制点を奪うなど持ち直してきた。

 一方、スペランツァF.C.高槻は、宝塚に4対0と好スタートを切ったが、次節、日テレに0対8の大敗を喫すると、そのまま5連敗。いつの間にか得失点差で岡山湯郷にも抜かれて7位に落ち込んだ。福永亜紀前監督の後を受けた細田真砂智監督が、このゲームから采配を振るう。チームも心機一転といきたいところだ。



 キックオフから最初の10分間は高槻が押し気味にゲームを進めた。これまでの4−5−1からシステム変更した3−6−1。厚くした中盤でボールを奪うとサイドのスペースにボールを回し、そこからトップの相澤舞衣へ速いボールを送り込む。「立ち上がりの10分間はセーフティーな判断で、良い流れができあがりかけていた」と細田監督が振り返ったように、サイドから裏へ速いボールを入れる狙い通りの戦いができていた。

 14分、岡山湯郷が反撃。宮間あやのスルーパスを、スペースへ向けて一気に走ったボランチの福原理恵が受ける。シュートをGKが弾いたところへ、加戸由佳がDFと競り合いながらねじ込んで、先制点を奪う。本田美登里監督が「スーパー中学生」と呼ぶ加戸のゴールが、試合の流れをホームチームに引き寄せた。

 ここからゴールラッシュ。19分に佐藤シェンネン、21分に城地泰子と攻めあがったDFがセットプレーからゴールを奪う。27分には佐藤、城地のゴールをアシストした宮間が、大きなワン・ツーを使って自ら決める。たった15分間で4得点。「引きすぎてしまう、悪い時の癖が出てしまった」(細田監督・高槻)相手を容赦なく攻めて試合を決めた。

 岡山湯郷の本田監督は点差を考えて、これまでチャンスが少なかった選手を後半から起用した。「後半は0対0で十分。ケガを抱えている(佐藤)シェンネンを引っ込められるし、鎌田をFWで試したりしたかった」。これをハーフタイムで立て直した高槻が押し込み、攻守所を代える。

「後半は本来のポジションでプレーできなかった選手もいたし、私自身、連戦の影響で足が止まって尻すぼみになってしまいました」と振り返った宮間だが、64分にまたもやコーナーキックから城地のこの日2点目をアシスト。5対0とし、追いすがる高槻に止めを刺した。



 敗れた高槻は先制点を許した後、ズルズルと失点を重ねてしまった。岡山湯郷サイドが「彼女がいたら全然違っていたし、こんな試合結果にはならなかった」と指摘したとおり、キャプテン・庭田亜樹子の故障欠場が響いたか。それでも「魔の15分間」を除けば、あれだけの大差がつくゲーム内容でもなかった。

「監督として指揮をとる最初のゲームということで勝ちたかったんですけれども、攻撃の意識を含めて選手たちは最後まで戦ったので、次につながると思います」と細田監督は選手をねぎらった。なでしこの合宿・遠征でリーグ戦が中断期間に入る。ここで選手それぞれの個性を把握し、戦術を徹底できるか。再浮上のために重要な3週間となる。



宮間(左)と福元(右)はなでしこジャパンの合宿へ。
 勝った岡山湯郷は宮間が1得点3アシスト。スルーパスから生まれた先制点を含めて全5得点に絡み、存在感を示した。その活躍も、本来、宮間が戻るべきスペースを他のプレーヤーが埋めてくれたから。前線から追いかけてくれた田中静佳や、北岡幸子、福原理恵の両ボランチ、そして「走ることが私の仕事だと思っています」と言う右SB・安田邦子の流した汗があってこそだ。

「TEPCO戦では選手に足りない部分を意識させすぎていました。あの後『できないことを求めてもダメだ』と彼女たちの長所をベースに考えることにしました。『(宮間)あやは、点に絡んでくれれば守備はやらなくていいよ』『(田中)静佳はヘディングで競ってくれれば抜かなくてもいいよ』って(笑)。そうしたら上手くいき始めました」(本田監督・岡山湯郷)

「きっかけは浦和戦、というよりも大敗した開幕戦の翌日に行なった練習です。選手同士でミーティングを開いて、言いたいことをお互いに言いあって『チーム一丸で戦う』というのが確認できた。あそこから、だんだん良い方向にいき始めました。やっぱりL1は楽しい。そう言えるのもやられっぱなしではなく、チーム一丸で勝利に向かっているからだと思います」(宮間・岡山湯郷)

 若いチームは、苦い開幕戦の大敗を良薬にして、ポジティブ思考で立て直した。2勝5敗は現在の力を考えれば妥当な結果。ひとつひとつの経験を糧に、第2クール以降は、さらなるサプライズを期待したい。


(岡山湯郷Belle) (スペランツァF.C.高槻)
GK: 福元美穂 GK: 海堀あゆみ
DF: 安田邦子、藤井奈々、城地泰子、佐藤シェンネン(H.T/赤井歩) DF: 中江真紀、中鍋美里、奥田亜希子
MF: 福原理恵(62分/鎌田友理)、北岡幸子、泉紀子、宮間あや MF: 小中山咲子、高見恵子、東山紗衣子(30分/松下紀美)、鳥越恵、松田望(70分/小野佳世子)、小野村亜矢
FW: 加戸由佳(71分/高畑愛美)、田中静佳 FW: 相澤舞衣(43分/久山暖香)
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