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 頑張れ!女子サッカー 05/07/22 (金) <前へ次へindexへ>
決戦を前に、Jヴィレッジに集結したなでしこジャパン。

 その壁の向こう側に、東アジアの強豪が待っている。
 なでしこジャパンvs.オーストラリア女子代表プレビュー

 取材・文/西森彰
 大橋浩司監督就任以来、なでしこジャパン(日本女子代表)は、昨年末のチャイニーズ・タイペイ戦を皮切りに、これまでAマッチ6試合を戦って5勝1敗。唯一の黒星は今年3月の豪州遠征で喫したものだ。

 シドニーでの第1戦は安藤梢(浦和レッズレディース)、柳田美幸(TASAKIペルーレFC)のゴールで2対0と制した。しかし、ミランダで行なわれた第2戦では2失点を喫した。宮間あや(岡山湯郷Belle)のFKによる1点に抑え込まれ、オーストラリアに1対2と借りを返された。その前の対戦となると2003年7月27日に仙台で行なわれた日・韓・豪3カ国対抗の最終戦以来。この時はスコアレスドローに終わり、韓国戦で5対0の勝利を収めていた日本が同大会の優勝を果たしている。

 アテネ五輪にも出場し、ベスト8。予選グループでは優勝したアメリカと1対1の引き分け、準優勝のブラジルとは0対1、開催国のギリシャに1対0で勝った。そしてクオーターファイナルではスウェーデンに1対2で敗れている。今年1月に中国で行なわれた4カ国対抗戦では中国に0対3、ドイツに0対1で敗れたものの、ロシアを5対0で撃破。前述した日本との2連戦後、先週、天津で行なわれたアウェーゲームで中国を2対1と破っている。

 先月6月24日に発表されたFIFA女子ランキングでは日本が12位、オーストラリアが15位。直接対決では、初対戦からここまで10回戦って日本が1勝3敗6分けと負け越している。チャイニーズ・タイペイ、ニュージーランドとは比較にならない好敵手の来日だ。来年からはアジアサッカー連盟に転籍する。記者会見で川上直子(日テレ・ベレーザ)が言ったように、先のことを考えても叩いておきたい。



左手につけられたのが、コンディションを知るための心拍計。
現在絶好調の大野忍。オーストラリア戦もゴールが欲しい。
 さて、迎え撃つなでしこジャパンは今週の火曜日からJヴィレッジで合宿に入った。これまで大橋監督は初日から午前・午後の2部練習を行なうことが多かったが、今回は合宿地へのアクセス、そしてリーグ戦による疲労を考え、19日の練習は夕方から。本田美登里・ユニバーシアード女子代表監督(岡山湯郷Belle)も見守る中、コンディション不良の選手を除く18名が練習に参加した。

「初日ということもあって、思ったより基本の確認に時間を費やしていた。ただ、このクラスでもそれができていない選手がいた。基本からきっちりとチェックする必要性を感じました」とは練習を見守った本田・ユニバーシアード女子代表監督。心拍計をつけたインターバル走で選手の疲労度を測りながら、大橋監督がコーチングに時間の多くを割く、このチームとしては非常に軽めの内容だった。

 ハイプレッシャーにさらされることを前提としたダイレクトパスの交換。フォーメーション練習では、攻守両面の第一選択肢を確認する。すぐそこにあるオーストラリア戦に向けての練習ではない。各メニューをこなす中で大橋監督から飛ぶ声は「そんなことで中国や北朝鮮から点が取れるか?」。東アジア選手権で、世界トップクラスの中国や北朝鮮を破ることを目標にして、予定を30分程超える2時間半の練習が終わった。



「中国、北朝鮮のサッカーに合わせて対策を練るのではなく、こちらのサッカーのリズムに合わせさせる。もちろん、時間帯によっては相手に合わせる部分も出てくるだろうけれども、全体的にはこちらが主導権を奪いにいく。ひょっとしたら、やられるかもしれない。でも、やられたらそれを受けて修正すれば良い。これにトライしなければ、チャレンジしなければ何時までたっても進歩が無い」

 あくまで強気に初タイトルを狙いにいく大橋監督。「実際、ボクは『こうしてこうすれば勝てる。びびる必要なんか無い』と思っているんですよ。ただ選手たちに話を聞くと『それは監督が、これまでの女子サッカーの歴史を知らないから』と言われてね(笑)」。昨春の北朝鮮戦に続き、この東アジア選手権で好成績を収めれば、これまでのコンプレックスは払拭されるはずだ。そのためにも、明日のオーストラリア戦で見事な助走を決めて欲しい。










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