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例年通り待ちましょう・・・
2005Jリーグ ヤマザキナビスコカップ グループA 第1節 大宮vs.新潟


文/石毛 大介

 前試合の大分戦、今年初のホームゲームということで、もちろん行く気満々でしたが、職場の都合で急遽行けなくなりTV観戦。暴風雪の天気予報通りの試合途中からの荒れた天気。リーグ第2節のホーム初戦、対大分戦を見事勝利。まぁ内容は良いものとはいえません。再三にわたり大分にビッグチャンスを与えてしまってました。またアルビのチャンスも得点に繋がらなかったシーンも。ただ去年は9月まで待ったシーズンホーム初勝利。今年の初戦は惨敗。次の試合は辛勝。今年は際先の良いスタートだと考えたいものです。「とにかく「勝ち」というベクトルに乗ってくれたらいいのだけど・・・」そんな想いでのナビスコカップ初戦。

 90分間通して感じたのですが大宮の攻守の切り替えが速いこと速いこと・・・。前線からサボることのないプレッシャーがアルビを襲います。特に僕が目についたのがトゥット。前後半通じて非常に攻守にわたりアグレッシブでした。前線からの激しいプレッシャー、そしてボール奪取。奪った後、味方に預けたら、「はいお終い」ではなく攻撃に絡もうとする姿勢。アルビの前線も決して無いわけではありませんが、トゥットと比べてしまうとまだまだ・・・ 大宮のFWポジション争いが激しいのでしょうか。とにかく関心してしまいました。

 もちろんこの試合、トゥットだけではありません。「この選手が活躍した」というのが言えない印象です。全員がアグレッシブに攻守に絡んできます。単に「間合いを詰める」のではなく、球際強い激しいもの!1人がプレッシャーを与え、1対1の激しい球際の争いから奪取。たとえ1人で奪えなくても、2人、3人と囲んでのボール奪取。そしてすぐさま攻撃へ。それも僅かな数で攻めるのではなく(もちろん少ない数でのカウンターもありますが)何人もの味方が攻め上がりチャンスを作り出します。ボールを持った選手に対して、まわりが連動してアクションを起こすので非常に効果的な展開を繰り広げます。「ボールをもらう選手の動き出しの早さで勝負アリ」とでも言いましょうか・・・


 何とかギリギリで防ぐアルビ。防戦一方です。前半は完全に大宮タイム。こうなるとアルビは思うように組み立てられません。攻撃しようにも大宮のアグレッシブな協力プレス(1人もサボることないプレッシャー)の前に、1対1でのボール奪取、インターセプト、単純なパスミス、とアルビが崩れます。攻撃を仕掛けるためのボール回しをするも、なかなか仕掛けられません。無理に仕掛けようものなら大宮の包囲網に捕まります。で、奪われたら先述のとおり攻守の切り替えが早いし、その勢いに押されてか、アルビの守備陣はズルズルと・・・

 またボールに対してのチェックは十分かもしれませんが、その連動してアクションを起こそうとしている選手に対してのチェックが甘いと思います。ボール渡ってからの守備アクション。決して「自分の間合いに誘い込んで」という主体的なものは感じられないといわざるを得ないでしょう。その証拠に再三にわたり、そういったところからのチャンスが生まれているのですから・・・

 それにしてもアルビのこの「ズルズル・・・」、自分の間合いを計っているためでしょうか?それとも守備意識からなのか。最終ラインで跳ね返せばいい、と考えているからか?去年のアルビ守備陣と同じ光景、違うのは入替った選手の顔ぶれ・・・。「もっと早くて強いプレッシャーをしなくてはならないはずなのに。その証拠に大宮がやってるじゃないか。選手の能力が違う?いやそうじゃないアグレッシブな意識と守備後の攻撃展開するイメージの問題だろう!」と去年観戦しながら何度も思った感情。今年もまた出てくるとは・・・

 2失点のシーンですが、反町監督曰く「ストロングポイントであるセットプレーとクロスボールでやられてしまってはどうしようもない」まさに大宮得意の得点シーンでした。2失点ともアルビ選手が大宮の選手を背負った状態(ポジション取りは大宮選手より前)なのに頭で決められてしまって・・・ 特に2点目のFWのクリスティアン。あの上半身は反則だと思います。大宮とはあとリーグも合わせて3試合当たりますからネ。要注意です。といっても注意して何とかなるのか・・・


 後半に入るとアルビ選手交代にあわせシステムを変更します。前半に比べるとかなり効果的な攻撃(もちろんアグレッシブな守備が基盤にあります!)を展開し、何度かチャンスを迎えます。しかし前半の2失点が重くのしかかったのか、差を詰められずタイムアップ。選手とシステムを変更した後半のようなアグレッシブなサッカーを前半から出来ていたら・・・ そんなことを思った試合終了でした。

 ただ個人的には寺川がここ3試合でパフォーマンスが良いと思ってます。去年の1stステージ、国立での対ジェフ戦での前半途中交代という屈辱。あれから去年も徐々にアグレッシブになってパフォーマンスが向上していると確信していたのですが、今年に入って去年以上の期待をしています。彼のボランチって結構魅力あると思いますがどうでしょうか?

 慎吾曰く「相手の攻撃に対して激しくいくことができなかった。後半は攻撃面でも積極的に仕掛けられた。あれを前半からできるようにしなければならないです。後半、4−4−2にシステムが変わったけど、それでよくなったわけではない。最初からアグレッシブにやらないといけない」。
幸次郎曰く「今のチームにはすべてのものが欠けている。ここ3試合、内容が悪い状態が続いているので、本当に立て直さないと」

 この2人のコメントが非常に印象的で今日の試合を物語っています。最適なシステムや戦術も当然必要です。でも今のアルビに必要なのは「激しくアグレッシブにいく」ということではないでしょうか?もちろんこれを出すのに最適なプランが必要だと思いますが、こういったことは選手個々の能力の問題ではないと思います。去年の2ndステージ、途中で加入した選手が活躍しましたが、それ以上に攻撃にうつった時の早くて力強い攻撃を僕らは何度も観て、それにワクワクしたものです。鼻の穴がこれ以上広がらないってくれい興奮したはずです。でもそれには時間が掛かってしまいました。待ちましょう。とくかく待ちたいと思います。去年僕らを「もしかしたら優勝争いしちゃうの?」という、一時でもそんな気持ちにさせてくれた彼らを。

 またまた今回もダメ出し観戦記になってしまいました・・・ でも仕方ないですよネ・・・ 次回のナビスコ第2戦の神戸戦は観戦できないので、4月入ってのリーグ再開の対マリノス戦になると思います。優勝争い常連チーム。厳しい戦いが強いられるでしょう。そして何より金曜日はアウェイでの対イラン戦。この日ばかりはサポーターの枠を超えて日本代表を応援したいものです。では。
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