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徐々に苦渋は和らいではいると信じたいです
2005Jリーグ ディビジョン1 第13節 浦和レッズvsアルビレックス新潟


文/石毛大介

 待ちに待ったJ1再開。その初戦の相手は何度も苦渋を舐めさせられている浦和。ナビスコ最終戦では3−0の信じられないスコアでの勝利。まぁ相手は決勝T進出が決まっているし、「飛車、角、金×2落ち」くらいでしたから・・・。でもアルビがみせてくれたアグレッシブなサッカーは、僕らの気持ちには晴れ晴れとしたものを残してくれたと思います。今回の浦和はエメ・アルパイ・ネネと前回ほどではないにしても駒が揃っていませんが、モチベーションは申し分ないはず。優勝争いするには負けられないし、ホーム埼スタ。無様な敗戦はできません。アルビがつけ入る隙があるとしたらそこかな・・・と。

 浦和のホーム、そして破壊力ある攻撃力を抑えるにはどうしても守勢に立たせられるのはしょうがないと思っていました。ただ去年から思っているのですが、やはりどうしても腑に落ちないところがあります。が、しばらく静観したいと思います。


 その予想通り、前半から浦和が何度もチャンスを迎えます。三都主のFKや、達也、平川と個人でもチームでもアルビゴールに迫ります。ただ浦和の決定力の無さに救われます。いや本当にゴールネットを揺らさなかったのが不思議なくらい。前半だけでも2点以上取られていてもおかしくはなかったと思いますヨ・・・

 一方のアルビですがいつものように、VAで人数揃えての守備で迎撃します。あれだけ人数を割いて守るわけですから、そうそう簡単に浦和も攻め込めません。「スペースを埋めて守っている」ということのようですが・・・ またそれだけ人数に割くのでボール奪取後、攻撃に転じようとしても人数的な問題もそうですが、最終ラインを含めた全体の押し上げが弱いので、守備には厚みがありますが(人数が多いので)攻撃の厚みになりません。幾度となく前線のエジへボールを収めようとしますが、浦和が跳ね返し3トップの慎吾と幸次郎の両翼も思い切って攻撃できません。また三都主と平川が外に張り出し、アルビエリアでプレーするので、そういったことでも守勢回ります。

 また「人」に対するプレッシャーが弱いので、長短で有効的なパスが通ります。「中盤でボールを回せたというよりも、回させられた感じ。」とは試合後の長谷部のコメントですが、長短の有効的なパスでアルビ守備ブロックを脅かしたのは事実です。

 ですがサッカーとは不思議なもので、この脅威を我慢して何とか跳ね返し続けた対価とでもいいましょうか、アルビが先制します。右サイドの幸次郎からのクロスは中央のエジが難しい体勢でありながらのヘッド。浦和のゴールネットを揺らします。新潟からバス十数台で埼スタに乗り込んだアルビサポの歓喜、そして埼スタを覆う静寂が交わります。

「1点リードで折り返すアルビ。でもチャンスの数は浦和が多い。このまま引き下がるブッフバルトじゃないだろうし、このままで終われると反さんも思ってないだろうし、面白くなってきた・・・」と。


 浦和のチャンス>アルビのチャンスの図式は後半も同じですが、アルビも集中切らさず何とか跳ね返します。もう見ていて早く時間が過ぎてくれと思っていました。また後半10分くらいなのに・・・。「守備の厚み=攻撃の厚み」ということを体現し始めた浦和のサッカー。徐々に脅威が増してきます。個の勝負だけではなく、チーム全体がユニットとしてモビリティーも増してきます。

「何とか抑えているだけにここで失点したら、2点、3点と・・・」、なんて考えていたら、山田のミドルがアルビゴールに。試合後反さんも「を取られたことによって緊張の糸、辛抱の糸が切れてしまったという部分は否めないと思います。」とコメントしていますが数分後に逆転のゴールを許してしまいます。そして右サイドからのクロスをニアに走りこんだ達也のゴールで逆転されてしまいます。「反さんここで何か手を打たなくていいのかな・・・」そんなことを考えていた時のゴールでしたので、選手交代で、もう一度残された時間でのアルビサッカーを意識付けたりとかできなかったのかな、と・・・。

 そして終了間際に最大のチャンスが。浦和のクリアがPA内のアルビ選手の元へ。ナイスパスが・・・ 「よし、同点!」と思いましたが、浦和のGK都築が勇敢に飛び出します。慶治が浦和ゴールへ流し込みますが、思い切り打てずコロコロと・・・ 坪井が大きくクリアをします。いや本当に惜しかった。これは都築を褒めるしかないですネ。いや本当にあの勇敢な飛び出しは素晴らしかった。

 そしてタイムアップの笛。試合中降り続けた雨はアルビサポには冷たく重たいものになったと思います。雨の中、必死に声援を送り1点リードで折り返せただけに非常に残念です。まだまだ・・・ということなんでしょうかね・・・


 この観戦記は6日の神戸戦の結果後にまとめていますが、神戸戦は本当に勝ててよかった。後半ロスタイムに入る頃に逆転のゴール。この試合、勝点3は至上命題だと思っていましたから、ホっとしました。内容はいろいろ思うことがありますが、現状を考えると勝ち方は問う場合ではないかなと。それにしてもファビが鼻骨骨折で約1ヶ月の戦線離脱は大きいですね・・・ 代わりの選手にはファビを脅かすくらいのプレーを期待したいと思います。

 次はアウェイの千葉戦を観戦します。まだ一度もアウェイ勝利を見ていないので是非アウェイ勝利を見たいものです。では。
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