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削り取られた勝ち点2
2005Jリーグ ディビジョン1 第21節 アルビレックス新潟vs.ジェフ・ユナイテッド千葉

文/石毛大介

 前日はアルビL対なでしこの試合を観戦。そして今日はオークラに2連泊して、いつものアルビ観戦。こんなことは人生初です。もうどっぷりアルビ漬けになっているのを改めて実感しました。先の観戦記でも書きましたが、前日はアルビLの勇敢な戦いぶりに心底感動しました。そして今日は対千葉戦。「この気持ち良い感動を無にしてくれるなよ・・・!」と、何だか高まるものを感じました。

 前々節は2位のG大阪相手に勝利。僕の後ろの席のおっちゃん曰く「1万円くらいの価値のある試合」だったと。確かにリーグ2位を4得点で撃沈させましたからネ。しかし前節の鹿島戦は7失点の大敗。となると今日はそのリターンとして勝利を期待してしまいます。ただ相手は名将オシム率いる千葉。千葉ホームでは2−3と1点差のゲームでしたが、再三サイドから展開されてしまいました。ましてやあのオシムサッカーですからネ・・・。

 スタメン発表を見ると3バック。久々の3バック。でも発表と同時に「?」が。「前回は再三サイドから展開されたのに3バック?サイドのスペースはどうすんだ? 確かに巻をはじめ2トップを抑え、その後ろからの攻撃もあまり出ないで対応するとして、3枚の両サイドのスペースは・・・!?」とキックオフ直前まで考えていました。



 さて試合開始。その疑問は解消されました。両サイドのリマと慎吾が下がって実質的に5バックのような形。これは監督からの指示なのか、選手個人の判断なのか分かりませんが、妥当な対応かと。「ただアルビが誇るカウンターサッカーはちと厳しいかも。前に枚数かけられないだろうからな・・・ こうなるとかなり我慢が強いられるサッカーになるな・・・ ただ我慢に我慢して勝利をもぎ取った試合もあるしな。でも選手にとっては、そうとうタフな試合になるだろうな・・・」というのが前半早々の考えでした。

 案の定、両サイドと中盤がかなり引いて守るので攻守の切り替えが遅く、なかなかチャンスを作れません。一方の千葉は再三チャンスを作り出しアルビゴールに迫ります。いつもの素晴らしい千葉のサッカー。ですがアルビ専守防衛ブロックで迎撃しますから何とか千葉のチャンスを潰します。中盤のプレスもやや薄く感じ、もうちょっと押し上げて攻撃的に展開してほしいと思いますが、千葉の良さを消すサッカーをすれば仕方のないことで、一見すると退屈でイライラするストレスの溜まりそうな展開ですが、ここは何とか90分間我慢のサッカーをしてほしい、そんな想いでいっぱいでした。

 ガマンガマン・・・ 防戦一方とまではいきませんが、それに近い戦況で前半を終わりました。前半はほとんど千葉ペース。しかし千葉の攻撃を「0」で抑えたことを考えると、今日のアルビサッカーはハマっているのかな、と。後半も我慢して集中切らさず専守防衛ブロックで守り抜いてほしい。その我慢の先にアルビゴールがあるかもしれない・・・ キツいだろうけど・・・ 

 今さらですが、千葉のサッカーはパスの出しっぱなしプレーが皆無なので、簡単に中盤を捕まえることができません。特に攻守の切り替えが早いし、ボールホルダーの後ろや横からフリーの選手が出てきますので、チャンスがアルビより多いのは道理。さすが千葉・・・ 改めて質の高さに関心してしまいましたヨ。



 後半に入ると徐々にアルビがペースを握り始めます。ボールポゼッションも徐々に上がってきました。もちろんそれらに伴ってチャンスも生まれます。前半よりもチャンスが増えてきました。シュートの2、3歩手前で潰されてしまいますが、そこまで展開する数は確実に増えてきました。またアルビの攻守の切り替えも速く、個でもユニットでも効果的な攻撃を見せてくれます。でもあと一歩・・・ 一進一退の攻防が続きます。

 アルビも全員が集中を切らさず、専守防衛ブロックで千葉を迎撃し、攻守の切り替えを速くして千葉ゴールに迫ります。それにしてもファビはすごい。90分通して休みなし。今日のこの試合でファビがいなかったら、このタフな試合は乗り切れなかったと言っても過言ではないでしょう。本当に攻守にわたって積極的、主体的にプレーし続けましたからネ。彼のプレーで何度もスタンドが沸きましたヨ。

 後半も経過時間を表す電光表示板の時計が消え、ロスタイムの表示がされた後、最高の歓喜が訪れます。右サイドでリマがボール奪取。桑原に預け、すぐさまゴール前に放り込みます。ファーでファビがヘッドで折り返し、そこへエジが頭で突っ込みます。アルビ後半ロスタイムで先制。ビッグスワンが歓喜に沸きます。本当に劇的なゴール。90分間我慢した甲斐があったゴールでした。我慢し続けた見返りとでもいいましょうか。後試合終了まで数分。ですが信じられないことに、すぐさま千葉が同点に追いつきます。「そっか・・・ 我慢していたのは千葉も一緒か・・・」と・・・



 本当に残念で仕方ありません。千葉から勝点3をもぎ取れそうだったのですが・・・ サッカーの怖さを改めて痛感した試合でした。ただ内容からすれば決して悲観するものではなく、次のアウェイ大宮戦には期待したいと思います。試合後の反町監督曰く「何か、体の真ん中にマグマが燃えていまして、どこかで噴火させたいのですけれど・・・」。

 そうですか。では1試合といわず、数試合続くマグマを噴火させ、アルビ大火山を期待していますヨ。そして僕らの燃えているマグマも噴火させて、一緒に爆発させてほしいと思います。次の観戦はアウェイの大宮戦。そしてビッグスワンでのC大阪戦になります。では。










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