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不満足な勝利
2005Jリーグ ディビジョン1 第22節 大宮アルディージャvs.アルビレックス新潟


文/石毛大介

 前の試合、千葉相手にドロー。後半ロスタイムに先制、そしてそのまま同点に追いつかれる・・・。何ともアルビらしいといえばアルビらしい試合の終わり方でした。もちろん気持ちよく東京へ帰ることはできなかったですヨ。ただかなり根気のいる試合内容だったと思うだけに、そうそうブーイングもできないものです。「とにかく切り替えて、次節の大宮戦でアウェイ2勝目を見せてもらおう」、何て考えてホテルで寝ましたが、何度か起きてしまいましたヨ。選手でもないのに、あの失点シーンが夢に出てきました。今日の大宮戦までの一週間。何とも悶々とした一週間でした。今日も前節と同じ布陣。そして大宮とは今日で4試合目。ナビスコも合わせた成績は、1勝1敗1分。本当に五分。リーグ勝点も1差ですから、是が非でも叩きたい相手です。さて・・・


「新潟の3人の前の選手が前からボールを追いかけて来て、守備が混乱した。」試合後の三浦監督のコメントです。一方の反町監督も「守備は前線からフォアチェックすること。」と試合後のコメントを残していますが、本当に前線からのチェックが激しかった。「4バックの4人はストッパータイプ。だとするとボール扱いが上手くないはず。そこでプレスからのボール奪取。もしくは限定させて次のボールを奪う」。この試合後のコメントを見て、うなってしまいましたヨ。プラン通りの展開でしたからネ。ですから90分通してアルビは自陣でのプレーより、大宮よりのエリアでプレーすることが多かったと思います。再三にわたりチャンスを作っていましたし、4得点の内3得点を決めたブラジル人トリオも最後の場面、もしくはその一手、二手前で顔を出していましたからネ。最近では流れの中で、リマがよく顔を出し、プレスキックだけではなく、キックそのものも精度が高いことが証明されているような気がします。短いパスや中長距離のパスなどなど・・・。

 それにしても今日もファビは元気元気で走る走る。攻守にわたってもちろん顔を出しますが、あるときはプレッシャーをかけに走る。ある時はカウンターで走り、前に広がるスペース目掛けて突進。ある時は危険な臭いがするエリアへ爆走してのディフェンス。見ていて気持ちがいいったらありゃしません。アルビにしては前半から珍しく(?)攻勢にでます。そして待望の先制点。セットプレーからの得点。そして大宮、トニーニョの退場。大宮サポには申し訳ありませんが、この退場でアルビは楽になったと言っても過言ではないと思います。


 しかしなぜか10人になってからのアルビは悪かったです。何度もゴールを脅かされましたし、アルビ陣内でのプレーも増え、PA内で何度も危ないシーンがありました。いやホントにハラハラ・・・。そしてやはりこの人、藤本は別格でした。攻撃の場面ではほとんど彼を経由してますし、パスも出せ、ボールもキープできるし、ドリブルで仕掛けられるし、フリーランニングも素晴らしい。そのプレーの表れからのゴールを生みます。中央で森田が身体を張りキープ。そして落としたところへ、前のスペース目掛け藤本が走り込みます。完全にフリーな状態でボールを受けた藤本はキレイにアルビゴールへ流し込みます。

 その差1点。10人にもかかわらず1点差に。こうなると大宮もイケイケムード全開ですから、アルビも窮地に立たされるかも、なんて思ってしまいました。事実その後もやや大宮がチャンスを作ります。でもアルビもそれを迎撃して、こちらもチャンスを作ります。ですが大宮も10人を感じさせない展開を見せます。が、3点目4点目とアルビが決めます。3点目のエジのゴールは「あれで決まった」と三浦監督がコメントで残したとおり、大宮の勢いを挫くには十分のゴールでした。

 やっとアウェイ2勝目をマークしました。今のところ2勝全試合観戦しています。観戦しきれない状況になってほしいものです。


 試合後の反町監督のコメントで「10人になってからの方がひどい。今日はほめられる内容ではない。大宮が11人だったら敗戦の弁を述べていただろう。」確かにそうかもしれません。前節の試合後、「何か、体の真ん中にマグマが燃えていまして、どこかで噴火させたいのですけれど・・・」と語った反町監督。今日の試合では噴火できなかったことと思います。次節はホームでC大阪を迎えます。ここらでビッグバンアルビを期待したいと思います。もちろん観戦に行きます。では。
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