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残りのシーズンの過ごし方に迷いはありません
2005Jリーグ ディビジョン1 第26節 川崎フロンターレvs.アルビレックス新潟

文/石毛大介

 8月の対G大阪戦以来勝ち星の無いアルビ。今日はアウェイで川崎と対戦。ここで負ければ9月のC大阪戦での敗戦以来の4連敗となるので、アウェイとはいえ、今日は本当に是が非でも勝点が欲しい試合。いやPK一発での勝利でも何でもいい。やはり連敗から抜け出すためにも必勝ですネ。勝点3! そして一週間開けて、ホームにアルビイレブンを迎えたいものです。そう意気込みながらスタジアムへ入りましたが、選手入場の最中。アブナイアブナイ・・・。

「我那覇、マルクスも危険だけど、やっぱりジュニーニョをどう抑えるか。でもジュニーニョ偏重守備になれば他が空いてくる。どう川崎攻撃陣を迎撃するのかな・・・」。試合開始後、まずはそこからかなと。ジュニーニョの一人旅・・・なんてことは見たくないですからネ。


 序盤からアルビは非常に良い守備を見せてくれます。絶対に1対1の場面を作らない。必ず数的有利を作って川崎攻撃陣に対応する。試合後、菊地も「マルクス、ジュニーニョをうまくサンドできていた」というようにですネ。見ていて全くハラハラしないとは言いませんが、十分安心して見ることができました。VAでも個人技やパス回しで翻弄されるということがほとんど皆無。また1人、1人が身体張って迎撃しますので、それに数的不利で対応しないとなると、アルビの専守防衛ブロックは川崎の攻撃を迎撃するには十分威力を発揮します。

 攻撃に関して、久々の宮沢も全体的には良かったと思います。守備ブロックまで下がってのディフェンスや、反町監督曰く「ワンクッション置いたプレー」でボールを落ち着かせていたと思いますし、彼からも何度かチャンスが生まれました。やはり久々のスタメンということで気持ちが乗っていたのは十分感じられましたヨ。今後にも期待です。

 ただアルビ全体では、やはり攻守の切り替えがちょっと遅いかな、と。せっかくボール奪取しても、そのポジションそのままに押し上がるだけで、ボールホルダーを追い越すフリーの選手が現れたりすることが少なく、せっかくのボール奪取も無に終わってしまうことも。どうにもこうにも見ていて歯がゆいといいましょうか・・・ 丁寧に作ろうとするが故のことなのでしょうか。でもこの守備を継続して先制点を取られなければ、アルビにチャンスがくると思っていました。が・・・



 スローインからのクロスに川崎の谷口が突っ込み、アルビゴールネットを揺らします。アルビによくある失点シーンですが、相手に先に身体を入れられてしまい、身体的に劣るどころか、勝っているにも関わらず失点してしまうことがあります。ここ最近の連敗での失点シーンでは多いような気がします。この失点までは非常によいディフェンスだっただけに、残念でしたヨ・・・

「さぁ切り替えてまずは同点」と思ったのですが、時間がたつにつれて、特に中盤ので攻守の切り替えがより遅くなり、また最終防衛ブロックでも徐々に綻びを見せましたが、「これ以上点は入れられない」という気迫で川崎を迎撃します。ただ1点を追う立場ですので、迎撃だけではなく、こちらから仕掛けなくてはならないのですが、やはり攻撃に迫力が感じられないのです。悪い意味で慎重になり過ぎているのか・・・。確かにフォローはあります。ですが先ほどもいったように「追い越し」がないし、ボールホルダーの横か後ろにいるだけなので、効果的なフォローにはなっていません。こうなると守る方は楽です。

 その後2失点目を許してしまいます。アルビのコーナーのクリアが前線に残っていた超特急ジュニーニョへ。状況が状況ですから、前には広大なスペースが。ジュニーニョには十分過ぎるほどのものです。この失点ですが、確かにジュニーニョのスピードは凄いです。簡単に止められるものではありません。ですが、それを想定してアルビのコーナーの際に前線に残っていたジュニーニョをマークしていたんだし、こういうシーンを作られないためにディフェンスを何人か置いていたにも関わらず・・・。簡単にブチ抜かれ過ぎだと思いました。絶妙な長距離パスが通ったわけでもないんですがネ・・・。この失点は非常に残念でした。ですが今日はこれ以上に残念なことが。

 後半終了間近に野澤が一発退場してしまいます。アルビは交代枠を使い切ってますので、フィールドプレーヤーがGKをやるしかありません。そこでゴールマウスを守ったのは菊地。おそらく遊びでも無いのではないでしょうか。着替える菊地を心配そうに木寺が見ていました。そして3失点目が。川崎のカウンターからマルクスのシュート。菊地が辛うじて触りクロスバーに弾かれますが、弾かれたボールは我那覇の元へ。万事休す。うーん・・・この場面も「菊地にイヤな思いはさせない!」という気迫溢れるカード覚悟のプレーを期待したんですがネ・・・


 今日の試合はさすがの僕も涙が出そうになりました。もちろん選手らが一番不甲斐なさを感じていると思います。前節ビッグスワンへ行けませんでしたが、敗戦後ビッグスワンはブーイングに包まれました。今日もそうかな・・・と思いきや、アルビサポからは「戦えぇ〜 ニイガタぁ〜」とサポソングが。ビッグスワンほどの大音量ではありませんが選手たちが引き上げるまで歌い続けられました。ただ連敗続きのチームのサポとは思えない迫力です。

 ここ最近、いろいろなサイトの掲示板を見ていますと、連敗続きでアルビの不甲斐なさはもちろんのこと、応援についても議論がされていましたが、今日の光景を見て、そう僕らはこれしかないのだと。全ての人たちとはいいませんが、大半のアルビを支える全ての人もそうではないかと。

 僕は東京在住者ですから実際アルビより面白くて強いサッカーを見ることは容易です。Jで上位のチームの試合を見ればいいのですから。ですがそうではなく年間パスを購入して交通費かけて新潟まで行き、どちらかといえば、そうそう強くもなく、面白くもないサッカーをなぜ見に行っているのか。いやなぜ行ってしまうのか。それはただ単にアルビが好きだからです。そしてどうにもこうにもアルビが気になって気になってしょうがない。他にもたくさん選択肢があるというのに。ましてや地元新潟にいる皆さんは特にそうだと思います。

 そしてビッグスワンに行ったら老若男女問わず、少年少女に戻りアルビのプレーに熱くなり、または冷めたり、見知らぬ者同士が喜びも落胆も共有し合い、90分を過ごす。いや、試合開始前後も含めればもっとですネ。そんな空間と時間がビッグスワンにはあります。正直この連敗続きで行きたくなくなりそうになりますが、もし行かないのなら、とっくに年間パスを残り試合割りして売ってます。ですがそれができない。アルビが気になって気になってしょうがないから。

「いやここはボイコット」という方も、それはそれで当然自由です。ですが僕個人としては、少しでもアルビが気になる方はビッグスワンに来てほしいと思います。こういう時こそ。まだアルビは強豪チームではありません。常勝軍団になってからボイコットしても遅くはないと思います。もし来られない方はアルビを気にするだけでもいいと思います。無関心よりは。

 それよりもなによりも、選手たちは相手チームより力が劣っていても、今自分らがプレーする試合に、あらん限りの力で立ち向かいプレーする。ゴール裏のサポも試合結果を考えずに、あらん限りの力で応援する。この想いはもう選手たちと同じだと思います。

 今日もまたまた偉そうに語ってしまいましたネ。要は残り試合、出来る限りかけつけたいということです。そこは誤解がないようにお願いします・・・。ただその前に僕の財政破綻が起こらなければいいのですが・・・。アハハ・・・。では。
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