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とにかく勝点0ではないことを前向きに・・・
2005Jリーグ ディビジョン1 第30節 アルビレックス新潟vs.柏レイソル


文/石毛大介

 アルビより上位の横浜に勝利したものの、最下位とその一つ上の神戸と東京V、しかも退場者を1人出した相手に対してドロー。確実に勝点3が欲しい相手でした。そして今日の柏もアルビより下位のチーム。もちろん勝点3は必須であることは、皆さんも同意かと思います。ただ入れ替え戦も含め、降格圏内から脱するには最低勝点取得を最低条件と考えるなら勝点1でもOKでしょう。ですが、やっぱりスカっと勝つ様を観たいのは、全てのアルビな方の強い願いでありましょう。

 ということで、今日はもう勝ち方はどうでもいいから、とにかく「勝て!勝て!勝て!ホームだろ!」という気持ちいっぱいです。この降格圏内に片足突っ込んでいる状態を早く抜けたい。僕がそう考えるのですから、スタンドの皆さんも、そしてピッチで戦う選手らはその想いは痛切に感じていることでしょう。そして相手はアルビ以上に降格圏内のチーム。厳しい試合になることでしょうが、さて・・・。


 試合序盤はどちらかというとアルビペース。ポゼッションも柏のそれを上回っていたと思います。ただそれは僅かであり、決定的な差として表れてはいないので、ラストシーンの数からすれば、ほぼ同等であるといった方がいいかもしれません。アルビもラストシーンまでもっていけるのですが、あと一歩・・・というところですネ。

 柏は、試合後の早野監督のコメントで「サイドを突いていこう、というプランはできた」との言葉どおりアルビサイドを突いてきます。そのサイド突破も、やはり個のレベルはアルビより上手なので、ラストシーンまでもっていってしまいます。「同じ3バックなのにな・・・」と思わず考えてしまいました。それに比例してサイドからの展開によって何度か肝を冷やす場面も。木寺のファインセーブで凌いだ場面もまたまたありましたヨ。ですが、アルビの専守防衛ブロックは中央をガッチリと固めていますので、たとえサイドから展開されても中で弾き返します。それにしてもやはり日本代表の玉田の突破は速い・・・ アルビのDF陣が何度となく振り切られてしまうシーンが何度もありました。さすがです・・・ 

 今日のアルビは奪ってからのカウンターも速かったような気がしました。ラストまではいきませんが、それなりの予感はさせます。「もうちょいなんだけどなぁ・・・」と。と同時に先にも書いたように柏の個人レベルが高いので、アルビが全体的にリードしても、一回のチャンスで打開されてしまう雰囲気は感じていたので、この「もうちょい」が「あそこでできていれば」にならなければいいな、とも思いながら観ていました。事実、柏のフィニッシュの精度に助けられた場面もありましたしネ。

 序盤のアルビペースは、徐々に柏が盛り返し前半はやや柏かと。でもそんなに動きがあったとはいえない(決定的チャンスとアルビの得点シーンはありましたが)展開かと思います。また毎試合思うのですが、最終ライン専守防衛ブロックでかまいませんが、もっと中盤のプレッシャーがあってもいいと常々思います。僕個人は中盤の速い球回しで翻弄されても、それを補うだけの「走力」はアルビにはあると思っています。いやむしろその「走力」で相手を封じ込めればいいのだと。時々それを魅せてくれる試合もありますからネ。ただ今は結果が最重要ですから、内容はどうであれ勝点を積み上げで絶対残留安定勝点数を達成したいですしネ。難しいですネ・・・


 前半を1点リードで折り返しましたが、すぐに追いつかれます。このセットプレーですが、玉田のピンポイントも素晴らしいですし、柏の選手の突っ込みに迫力があり素晴らしかったのですが、厳しいことをいうようですが、木寺はあの場面で飛び出したのですから、絶対触らないといけないと思います。完全に頭上を通過しましたが、玉田の精度の高さを差し引いても、いただけないと思いますヨ。もちろん柏の選手に、簡単に突っ込みを許したアルビDF陣もマズいと思いますがネ・・・

 ですが今日のアルビはここで終わりません。後半9分過ぎ、中央でカットしてやや左のファビへ。中へドリブルで仕掛けます。その空いた左サイドへ慎吾がトップスピードで駆け上がります。そしてファビから慎吾へ。スピードに乗った慎吾はそのまま中央へ低くて速いクロス。南が辛うじてさわりますが、こぼれたところへ先ほどのファビが詰め右足を振りぬきます。ゴールポストの高い金属音と共に柏のゴールネットを揺らします。待望の追加点。アルビ以上に降格圏を脱したい柏を突き放します。

 久々にアルビカウンターを観た気がします。左サイドのファビと慎吾が織り成す、スピード溢れるアタック。スタンドもアルビカウンターの真髄を改めて実感したことでしょう。「そうだよ、これだよこれ・・・! 俺たちはこれで何度もシビれたんだよ・・・!」そう感じずにはいられませんでしたヨ。

 さあまた突き放したぞ、といきたいところですが、またまた追いつかれます。ロングスローにへの対応がもうちょっとしっかりしていれば、と思わざる失点。試合後の反町監督のコメントにも表れています。


 この後半に感じたのは、柏は比較的中盤で迎撃しますが、一方のアルビは、中盤プレッシャーが緩めなので、柏が中盤でほぼフリーな状態でボールをコントロールできます。そうすると中盤のイニシアティブは握られます。ですが、それに連動してタテ追い越しなど、ユニットでの厚みのある展開があまりないので、事なきを得ましたが・・・。またそれは攻撃にもいえることで、エジ1人で孤立する場面が多くなってしまうので、単発に終わってしまうシーンも・・・。ちょっと僕は心配です。残り試合で、それが命取りになりますし、そういったことが敗戦原因になることも・・・。結局は2−2のドロー。この時期、18位17位16位のチーム相手にドロー、勝点合計3。この結果がリーグ終了後、成績にどう反映されるのか・・・。

 また今日の試合でもう一つ気になった点が。途中で優作を入れました。2トップにしたことで柏の守備を分散させ、ややアルビペースになりました。で、もっと優作をターゲットにしてもいいのでは、と思うのです。確かにサテの試合も含め、あまり得点を決めていませんが、ロングボールに対して、競り勝つか相手DF陣も余裕で対応している感じではないので、もっとしつこく、言葉は悪いですが、バカの一つ覚えのように、とにかくボールを持ったら即優作へロングボールを狙ってもいいのでないかと思います。

 残り10分未満で、相手チームのスタミナもないことでしょうから、これをしつこくやられれば、体力的にも精神的にもキツいと思いますが、どうなんでしょうか・・・。もちろん状況によっては、中盤で回せるならもちろんそれもしなくてはなりませんが、もっとそういった単純ではありますが、しつこい展開も終了近くには多様してもいいのでは、と。せっかく投入するんですからね。監督からの指示も当然あると思いますが、「もっとやれ」くらいに思ってるかもしれませんネ。勝手な想像ですが。


次は磐田戦。この時期に強豪チームと当たるのはちとキツイですネ。勝点3がほしいところですが、どうでしょうか・・・ 僕の次の観戦は対FC東京戦になると思います。そういえば、去年は震災後のホーム戦がこのFC東京で4−2と勝利を収めたことを思い出します。この時は新幹線が使えず、人生初の日帰り飛行機往復しました。帰りはFC東京の選手らと同じ便で選手スタッフらに囲まれたことを思い出します。では。
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