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サポーター・選手が一丸となって勝ち取った勝利で浦和が逆転優勝への望みを繋ぐ
2005Jリーグ ディビジョン1 第33節 浦和レッドダイヤモンズvs.ジュビロ磐田


文/satti

 残り2試合、勝ち点差4の中に5チームが引き締めあう大混戦のJ1。半分が今期ホームでの最終戦となる。浦和もホーム最終戦で約55000人の観衆がこのゲームを見守った。試合前には最終戦恒例の各選手のコメントも流れた。サポーターも珍しく応援の練習をしていた。普段、浦和サポーターは試合前はほとんどやらないが、この日は違った。

 浦和は出場停止開けの長谷部が復帰。右サイド岡野は3試合連続のスタメン、怪我の闘莉王、三都主も強行出場。田中達の離脱以来3−6−1に変更。この日も1トップでのスタート。ベンチにはGK山岸、DF南、他20歳以下の選手で固めた。

 磐田はDF田中誠、鈴木秀が欠場。DFは日本代表の茶野、韓国代表の金珍圭、服部の3バック。2トップは前田、カレンの予想だったが、中山がスタメンから出場。前田・中山の2トップで3−5−2のフォーメーション。

 浦和は開始早々、山田暢のパスからポンテがシュートするがDFがブロックする。その後もサイドからクロスを上げるが、DF、GKが止める。磐田は5分、名波のCKから福西が競りながらヘディングをするが枠外。両チーム、3バックの裏を狙いクロスを上げる展開になった。

 21分、山田暢のクロスからマリッチがヘディングするが惜しくも枠を外れる。24分、長谷部から右サイドのポンテから折り返すがマリッチが間に合わずシュートを打てない。27分、ポンテCKからマリッチがヘディングし、堀之内が詰めるがGK川口能がセーブする。浦和が立て続けに攻撃を仕掛けた。

 37分には三都主のクロスをフリーでマリッチがヘディングシュートするが川口能がセーブする。これは決定的なチャンスだった。38分には鈴木がミドルシュートを放つが枠に入らない。磐田は見せ場もなく、前半は0−0で折り返す。


 後半、磐田は前田に代えカレンを投入した。後半も、両者サイド攻撃からクロスを上げる展開となる。52分、浦和はポンテからのパスをマリッチが反転してシュート、これは川口能がセーブする。53分、磐田は右サイド太田からカレンがシュートを放つが惜しくも枠の外、決定機を逃した。

 この時間から磐田が次々と攻撃を仕掛けるが決定機とはならない。68分、磐田は絶好のチャンス、浦和は大ピンチを迎えた。ゴール正面20mのFKを名波が蹴るが、壁に当たり惜しくもゴールポストに直撃した。浦和はピンチを切り抜けた。69分、岡野に代えて横山を投入し、3−5−2に変更。

 72分、福西が長谷部のふくらはぎを蹴った。このプレーに対して上川主審はレッドカードを提示し福西は退場となった。ここで浦和は三都主に代え赤星を投入。赤星がボランチに入り長谷部が左サイドに回った。この退場から浦和の一方的な展開となる。74分、中山に代えて川口を投入した。

 76分、赤星のクロスから横山のヘディング、77分、ポンテのCKから堀之内のヘディングは枠に入らなかった。浦和待望の先制点は80分、山田暢のクロスを磐田DF金珍圭のクリアミスがゴールに吸い込まれて1−0。オウンゴールで浦和が先制した。

 81分、名波に代えて船谷を投入。その後、両チーム見せ場も無くロスタイム表示は2分。磐田は最後の攻撃、船谷のFKをDFがクリア、こぼれ玉を村井が拾いシュート、これはわずかに枠を外れノーゴール。また、浦和は最大のピンチを切り抜け1−0で勝利した。


 試合は福西の退場が明暗をわけた結果になった。磐田は10人となり、中央にスペースが出来始めて浦和の選手が自由にプレー出来ていた。この試合は浦和に「神」がついているのかと正直、僕は思った。カレンのシュート、名波のFK、ロスタイムの村井のシュートとすべて枠を外した。「運」というより選手の勝ちたい意気込みや、5万人のサポーターが後押ししたと言える。

 後半開始から試合終了まで45分以上にわたる「PRIDE OF URAWA」の熱唱。声が途切れる事無く歌い続けた。12番目の戦士「サポーター」の力が大きかった。ホーム最終戦のセレモニーが終わり他会場の結果が発表された。

 まず、柏が勝ち東京VのJ2降格の結果からだった。次に、横浜vsC大阪の結果が引き分けと知るとサポーターから大歓声が上がった。続いて、清水vs鹿島も引き分けで大歓声は続く。そしてG大阪vs千葉の結果が千葉勝利と伝えられると、さらにサポーターからの大歓声が起こった。ガンバ敗戦のお知らせが最高のボルテージとなった。この結果で優勝争いは最終節に持ち込まれた。

 セレッソが首位に立ち、ガンバが1差、浦和・鹿島・千葉が2差で5チームが優勝の可能性があり、最終節の勝負になった。浦和は何度と無く優勝争いから脱落し、何度も這い上がって来た。これだけ混戦のシーズンはJリーグ始まって以来初めてだろう。もうどこが優勝するかは「神のみぞ知る」。

 ただ浦和に「神風」は吹いている。最終節、アウェイ新潟に多くの浦和サポーターが駆けつけるだろう。新潟にしっかりと勝利し、他の結果を待ちたい。
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