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 サポーター通信 04/11/05 (金) <前へ次へindexへ>

 セレッソ大阪 サポーター通信 〜敗戦を甘受しているわけではない


 レポート/ぼへみあん
セレッソ大阪 0−2 浦和レッズ

 サッカー専門紙「エル ゴラッソ」の定期購読を始めた。先月、首都圏のキオスク、コンビニで発売開始された週3回刊の夕刊紙(130円)である。首都圏以外では定期購読しか方法がないため、セレッソファンおよびサポーターもほとんどご存じないのではないかと思う。手元に届くのが一日半遅れなので、情報が陳腐化している部分もあるし(たとえば、試合のプレビュー)、まだまだ内容がこなれていない部分もあるのだが、サッカーアイテムとして期待をする。

 さてこの新聞を紹介したのは、11月1・2日号から連載が開始された「サポーターのココロ」の第1回目でセレッソ大阪が取り上げられていたからである。筆者はフォトライターとして何冊かのサッカー本を出版されている宇都宮徹壱氏である。サブタイトルは「”最下位”セレッソ大阪。長居にいる人」。セレッソ大阪が取り上げられたのは、レッズ観戦(もしくは取)で長居に訪れたからであり、決して最下位だからということではないと思う。宇都宮氏は長居スタジアムの雰囲気を「和み系」として受け止め、何人かのサポーター・ファンのインタビューでその雰囲気を分析している。そして「敗戦を甘受するセレッソ・サポ」と小見出しでうたっている。

 氏がどのようなサポーターにインタビューをしたのか分からないが、セレッソを応援する人たちにはセレッソサポと大阪ファンがいることを理解してほしい。サッカーが好きな人間には後者が少なからずおり、スタジアムにも足を運んでいる。彼らは勝つということ以外にいい試合を見たいという欲求がある。浦和との試合は、ここ数試合のセレッソの試合の中では「いい試合」であった。私は、拍手するほどではないが、ブーイングするほどでもない試合だと感じた。

 また、浦和との試合は、セレッソにとって天王山ではなかったのである。神戸戦や柏戦がその試合であった。そこで思うような結果が出せず、残念ながら入れ替え戦が現実に近づいてきたことをサポーターは心の奥底で感じているのである。浦和との試合はそのための第一歩だったのである。J1残留のため、どうしても負けられない試合に向かってサポーターのエネルギーは貯められているのである。そういう意味で、決して和み系ではないのである。敗戦を甘受しているわけでもないのである。


 さて、本日(4日)に南津守で佐川急便大阪との練習試合が組まれた。30分×3の変則マッチであるが、最初のメンバーが、先発の有力メンバーである。大久保が出場停止となるが、西澤のワントップに左に古橋、右に森島。古橋の後ろが苔口、森島の後ろが酒本、ボランチは久藤と布部。3バック右からラデリッチ、柳本、大森となった。3バックでの大森はセレッソにきてから初めての試みである。

 このメンバーでの結果は0−0であった。大森のオーバーラップ。空いたディフェンスラインに布部もしくは久藤が入る。古橋は、左右にポジションチェンジし、布部が上下に移動するのが、本日目立った点である。普通3バックは、サイドバックの上下で数的優位を保つのであるが、セレッソの場合、ボランチを最終ラインに吸収させるため、ボランチの壱での数的優位を確保できず、不安定となるのであるが、大森が攻撃的になるのでさらに厳しくなる。そのマイナス面を攻撃面でカバーできればいいのであるが、酒本、苔口が、自分の持ち味を活かす動きができるかどうかが鍵であろう。

 酒本はそのドリブル力で、1人を抜くことを執拗に試みてほしい。1人抜くことによって、そこからのパスの受け手が自由に動ける。浦和戦では、それができないため、パスの受け手が2人のディフェンスに対応せざるを得ず、攻撃が続かなかった。

 苔口はシュートである。アジアユースで打てた思い切りのいいシュートがリーグではなぜ打てないのだろう。浦和戦でも、彼の前にシュートコースができた瞬間があった。アジアユースでゴールを決めた位置とほぼ同じ場所である。しかし、彼はパスを選択してしまった。

 ポテンシャルの高い2選手である。パルマ戦で、相手ディフェンダー2人を翻弄した酒本、俊足と身体能力を生かせる苔口。君たちこそが、セレッソの爆発的な攻撃を可能にするキープレーヤである。先週書いた一言をもう一度書いておく。決して恐れることはない!
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