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 サポーター通信 05/12/12 (月) <前へ次へindexへ>

 セレッソ大阪 サポーター通信 〜日々進化


 レポート/ぼへみあん
 12月3日、まさにロスタイムは何分あるかと考えたときに優勝は手からこぼれた。あと数分残っているとはいえ、悲劇というには厳しすぎる瞬間だった。それでも、そこで屈せず、勝利に向かってセレッソイレブンは攻めたが、あまりにも時間は少なかった。優勝を逃したのは、この失点のためだけではない。この試合でも、ゼ・カルロスのPKが決まっていれば、古橋のシュートがゴールマウスに向かっていれば、あるいは柳本のすばらしいクリアがなく、あの時点で同点になり、目が覚めたように攻めていればとか...。

 さらに横浜戦のロスタイムの失点がなければ、鹿島戦でのファビーニョのシュートが決まっていればとか...。逆に言えば、ロスタイムでPKを決めた試合もあった。その一つ一つがリーグ戦の最終結果なのである。そうは理解していても、あまりにもセレッソの選手・スタッフ、そしてサポーターにとっては忘れることのない、いやJリーグファンにとっては長く記憶に残るシーズンの結末だった。


 シーズン開始前は、多くの評論家やメディアで残留争いするだろうと予想されたセレッソが、最終節まで優勝争いをしたことは、今年のJの重要トピックの一つだろう。特に、1ステージ制になったため、勢いだけで優勝争いに絡むことは難しいと思われただけに、なおさらである。

 守備面では、昨年での攻高守低をくつがえした。GK吉田、DFブルーノ・クアドロスと前田といった新戦力が機能したことと、古橋、森島、西澤といった攻撃陣が前目で献身的に守簿をしたことが大きな要因である。加えて、ボランチのファビーニョ、下村、サイドの久藤、ゼ・カルロスも前と後ろのバランスをとりながら、スペースをカバーした。監督・選手のアンケートをもとにしたJリーグのベストイレブン候補に、森島、古橋、西澤が入っているのは、その攻撃力に加え、前線での守備を評価したものだと思われる。

 開幕3連敗しながらもあせらず、むしろその敗戦を糧にチームを立て直した。1ステージ制の戦い方を知り尽くしている小林監督の手腕によるところは大きい。決して奇をてらった起用をぜずに、そのときのベストメンバーを的確に判断した。そのため、怪我人も多かったものの、控えメンバーによって安定した力を出すことができた。また、テスト生からレギュラーを確保し、Jリーグの優秀新人賞をとった前田、初来日し、いずれもが活躍したブラジル3人衆をスカウトしたスタッフの眼力も大いに寄与した。昨年は、不本意なポジションだった久藤、下村も本来のポジションに位置し、昨年以上の活躍をみせた。シーズンを通じて、そのスローガンどおり「日々進化」であった。


 今年のセレッソは、上位5チームの直接対決ではもっともいい成績を上げた。特に浦和、千葉には2勝をあげた。外国人監督には一度も負けなかった。評判のオシム監督は、昨年から小林監督に3連敗である(天皇杯で負けたので公式戦では4連敗)。もちろん、リーグ戦16戦連続不敗(公式戦では19戦連続不敗)。9つの勝ち越して得失点差が+8.いかに接戦に強かったか。勝つか負けるかという従来のサッカーから、負けないサッカーで地道に戦ってきた。

 そして、間違いなく言えることは、セレッソは今年の主役であったということであった。
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