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 webnews 05/12/01 (木) <前へ次へindexへ>
福岡、快勝!甲府は最終戦に望みを託す
2005Jリーグ ディビジョン2 第43節 ヴァンフォーレ甲府vs.アビスパ福岡

2005年11月26日(土)13:04キックオフ 山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場 観衆:10,187人 天候:曇
試合結果/ヴァンフォーレ甲府0−5アビスパ福岡
得点経過/[福岡]松下(9分)、山形恭平(23分)、松下(27分)、古賀(72分)、アレックス(89分)


取材・文/中倉一志

「過去の例を見みると、昇格を決めた次の試合のモチベーションは高いものなんですよ」。以前、取材仲間からそんな話を聞いていたが、なるほどと思わされた試合だった。福岡の甲府に対する今年の対戦成績は1分2敗。この試合も厳しい戦いにが予想されたが、福岡は甲府にサッカーをさせずに5−0で完勝。「J1に上がるチームになった、そのプライドを持って戦おうという気持ちがあった」(松田浩監督・福岡)。まさに貫禄の勝利だった。

「自陣でボールを回されると中盤が下がってしまう。そして、相手の浮いた中盤の選手に対して甘くなる。そこでミドルシュートを3本、前半で終わってしまった」とは大木武監督(甲府)。しかし、3位の仙台が敗れたことで仙台との勝ち点差1は変わらず。入れ替え戦出場の望みは消えていない。「ただでは起きて欲しくない。(今日の試合を)薬にしてリーグ戦最後の試合に臨んで、最後まで戦うことをしないと」(同)。甲府はリーグ最終戦に全てをかける。



 立ち上がりから両チームの勢いの差は明らかだった。「精神的なものや、フィジカルを考慮してベストなメンバーで戦う」と語っていた松田浩監督(福岡)は、グラウシオ、ホベルトの2人を含む4人のメンバーを変更。しかし、福岡のパフォーマンスは全く変わらない。高い位置からプレスをかけて甲府の自由を奪い去ると、素早くシンプルにボールをつないで前へ、前へとボールを運ぶ。そして9分、松下裕樹(福岡)の右足が唸る。「思い切って打っただけ」(松下)というミドルシュートは「ドン」という音とともにゴールネットを大きく揺らした。

 何のプレッシャーもない中で自分たちの力を思う存分に発揮する福岡。攻撃力では定評のある甲府も、その勢いに押されて持ち味を発揮することが出来ない。福岡の厳しいプレスに自由を奪われてボールが回せず。ゲームを作るはずの藤田はほとんどボールに絡めない。やむなく、状況を打開しようとロングボールをバレーに預けるものの、バレーのマークに付く千代反田の前に、ただの一度も仕事をさせてもらえない。

 福岡の追加点は23分、古賀のFKをGK阿部がパンチングでクリアしたボールに山形が右足を振りぬく。ややスライスのかかったシュートがゴールマウス右上の絶妙な位置へ。GK阿部にはノーチャンスだった。そして27分、再び松下のシュートが唸りをあげる。相手DFに当たってこぼれたボールに躊躇なく右足を一閃。1点目と変わらぬスーパーシュートがゴールネットに突き刺ささった。呆然とする甲府イレブン。福岡の完璧といえるまでのサッカーに、甲府はどうすることも出来なかった。



「これだけスピードが違ってはサッカーにならないよ。甲府がかわいそうだ」。ハーフタイム、メインスタンドの甲府サポーターがつぶやく。それほど、両チームの勢いには差があった。そんな状況を打開するために、大木監督は後半の頭から石原に代えて鈴木を投入。さらに50分、井上を下げて須藤を投入すると、須藤を真ん中に、バレー、長谷川がその左右に位置する3−4−3のシステムに変更。力ずくでゴールを奪いにいく。

 しかし、3試合連続完封中の福岡の守備は揺るがない。球際の強さは相変わらず。サイドで動きを作ろうとするバレーも千代反田のマークを振り切れない。そして藤田も相変わらず前を向いてボールに触れない。65分には長谷川が決定的なシーンからシュートを放ったが、判断鋭く前に飛び出した水谷に身体で跳ね返された。そして72分、福岡はアレックスが右サイドを突破。甲府DFを引き付けてから折り返すと。ファーサイドでフリーになっていた古賀が甲府を突き放す4点目をゴールマウスに叩き込んだ。

 こうなってしまっては、甲府はどうすることもできなかった。そして迎えたロスタイム。山本のトラップが大きくなったところを、途中からFWでプレーしていたアレックスが見逃さない。瞬時に反応してボールを奪うと、GKの動きを確認してからループシュート。左足からインにかけて放たれたシュートはきれいなカーブを描きながらゴールマウスへ。GK阿部は、その弾道をただ見つめることしか出来なかった。



 甲府にとっては予想すらしなかった結果だったろう。3位の座を激しく仙台と争う状況が、選手たちにプレッシャーを与えたのかもしれない。しかし、それよりも福岡の出来が素晴らしかったというべきだろう。サッカーは相手があるスポーツ。あれだけのサッカーをされてしまっては、甲府が思うようなサッカーが出来なかったことも仕方がないだろう。「下を向く時間はないし、へこむ時間がもったいない。J1に行きたいという気持ちが強いチームが勝つ。僕は絶対にJ1に行きたい」。長谷川は最終戦へと気持ちを切り替えていた。

 それにしても福岡は見事なサッカーを見せた。今シーズン、外国人選手が揃わない試合では、内容のあるサッカーが出来なかったが、この日は全く遜色のないサッカーを披露。出場機会を得たバックアップのメンバーたちが、自分たちにも力があることを示した。来シーズンへの生き残りをかける気持ちや、J1戦士になったというプライドがプレーに表われたのだろう。今シーズンも残るは1試合。最後の仕事は、満員の博多の森で有終の美を飾ることだ。


(ヴァンフォーレ甲府) (アビスパ福岡)
GK: 阿部謙作 GK: 水谷雄一
DF: 杉山新 アライール(70分/奈須伸也) 秋本倫孝 井上雄幾(50分/須藤大輔) DF: 平島崇(73分/村主博正) 長野聡 千代反田充 アレックス
MF: 山本英臣 倉貫一毅 藤田健 MF: 山形恭平 中村北斗 松下裕樹 古賀誠史(82分/大塚和征)
FW: 石原克哉(45分/鈴木健太) バレー 長谷川太郎 FW: 岡山一成(66分/川島眞也) 田中佑昌
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