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 webnews 05/12/15 (木) <前へ次へindexへ>
関東第一代表の神奈川大学が、アルビレックス新潟レディースに挑戦。
打ち合いを制した新潟が、来シーズンへ再スタート。
第27回全日本女子サッカー選手権大会1回戦 神奈川大学vs.アルビレックス新潟レディース

2005年12月10日(土)13:03キックオフ 神戸総合運動公園ユニバー補助競技場 天候:晴
試合結果/神奈川大学1−5アルビレックス新潟レディース(前1−4、後0−1)
得点経過/[神奈川大]堀田(1分)、[新潟]大堀(2分)、吉本(6分、24分)、江橋(36分)、牧野(59分)


文/西森彰

「他のチームと比べてどうこうではなくて、自分たちの力を高めていってそれを出す。リーグ戦でそれができなかったのは、自分たちの力不足であり、私の力不足でした。結果を残せなかったので、残念ではありますけれども、その残念な気持ち、悔しい気持ちを糧にして、来年のリーグ戦を戦っていければ良いと思います」(牛浜真監督・アルビレックス新潟レディース)

 2年連続のL2準優勝で、今年もL1昇格はならず。悔し涙を飲んだアルビレックス新潟レディース。先に勝ち名乗りを上げたスペランツァF.C.高槻との3年連続の対戦を目指す。その相手は関東地区予選を1位で通過してきた神奈川大学。神戸ユニバーシアード補助競技場は、第2試合も好ゲームが期待される。



好セーブを連発。文句なしのMVP・轟奈都子。
 先手をとったのは青いユニフォームの神奈川大。試合開始のホイッスルとともに新潟陣内に攻め込み、あっさりとPKを獲得する。これを堀田えり子が、落ち着いて決めた。まだ試合が始まってから1分しか経っていない。

 新潟も負けてはいない。相手ゴール正面でこぼれ球を拾った大堀幸恵が、自ら持ち込み、左足でシュート。こちらもあっという間に同点に追いつく。勢いに乗る新潟は、6分にも、相手のクリアを拾った田辺友恵が、鋭いクロスボールをゴール前に送り、ファーサイドに飛び込んだ吉本宏美が、滑りながら流し込んだ。

 攻撃的な選手を前に並べている新潟は、一度、勢いがつくと止まらない。田辺、吉本の両サイドハーフを起点にチャンスを作り、神奈川大のゴールを再三に渡って脅かす。そして24分、吉本が右コーナーキックからニアサイドに強いボールを蹴り、GKのファンブルを誘って3点目。完全にイニシアチブを握った。

 3点を喫した神奈川大も点差を縮めるべく、ここから再び攻勢に出る。特に目立っていたのは、右サイドハーフの鈴木麻友。スピードを生かして、縦に抜けるシーンが増えてくる。なでしこジャパンのレギュラー・矢野喬子の強烈なミドルなど、ゴールの枠内に何本もシュートを放った。しかし、新潟GK・轟奈都子に、ことごとく止められてしまう。

 苦しい時間帯もあったが、新潟の牛浜真監督も易しい試合になるとは思っていなかった。同時に、その中でも「やれる」という自信があった。「向こうも強いチームなんで、局面によって押し込まれていた部分もありましたけれど、最後のところで守っていましたから。(『GKの轟が当たっていましたが…』)そうですね。地元でしたから、頑張ったんじゃないですか(笑)」。

 神奈川大の分厚い攻撃に苦しみながらも、前がかりになる相手にカウンターを浴びせた新潟は、36分に江橋桂、59分に牧野愛美が加点。最後まで当たりに当たった轟の好セーブにも助けられて、終わってみれば5対1の大勝。両チームあわせて28本のシュートが飛び交う、打ち合いを制し、順当に2回戦へ駒を進めた。



天皇杯と同日スケジュールも何のその。新潟のファンは神戸へも現れた。
 スコアには4点の開きが出たが、シュート数では15本対13本。神奈川大もそれ程悪いデキではなかった。序盤にゲームの流れを掴みかけながら、淡白な失点でイニシアチブを失ったのが響いた。リードしている時間をいま少し長引かせていれば、勝敗はどちらに転んだか分からない。内容で圧倒しながら勝負に負けた、昨年のインカレ準決勝の武蔵丘短期大学戦と共通項が見え隠れする。

 それでもL・リーグ所属チームをポゼッションで上回り、地力の高さも見せてくれた。昨年のうちから「来年こそはチャンスだと思いますし、結果に拘っていきたいです」と鎌田俊司監督が語っていた創設5年目のチーム。最大目標のインカレに向かって、巻き返しを期待したい。

 逆に勝った新潟は、押し込まれる時間帯にも落ち着いてボールをつなぎ、決定機を作っていった。相手に流れが行きかけたところを0点で抑え、隙を突いて加点する、教科書どおりのゲーム回しで2回戦へ進んだ。

「高槻とはずっと当たっていますし、力の伸び具合を判別する良い試金石だと思っています。去年はたまたま勝てましたが、自分たちの力がL1のチームを相手にして、どの辺りまで通じるのか。それを楽しみにしています」

 来年度は1チームの自動昇降格に加えて、入れ替え戦実行案も出ている。しかし、ここまで待たされれば、すっきり1位通過を決めたいところだろう。L1への道のりは、この全日本女子選手権から既に始まっている。


(神奈川大学) (アルビレックス新潟レディース)
GK: 住田淳 GK: 轟奈都子
DF: 稲葉彩衣里、杉田香、伊久間鮎子、岩田美之里(H.T/横山起永) DF: 藤巻藍子、片桐ひろみ、川村優理、口木未来
MF: 鈴木麻友、福田沙矢香(70分/小林菜摘)、矢野喬子、虎尾直美 MF: 田辺友恵(61分/渡辺樹里)、大堀幸恵、江橋桂(66分/熊谷さやか)、吉本宏美
FW: 堀田えり子、松岡実希 FW: 牧野愛美、野村千枝子(56分/日置ちはる)
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