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 webnews 05/12/28 (水) <レポートに戻る>
ブッフバルト監督(浦和レッズ)記者会見
第85回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準々決勝 浦和レッズvs川崎フロンターレ


試合を振り返って

 前半に関しましては、両チームともお互いの持ち味を出した、いいゲームが出来たと思います。両方にチャンスがありましたし、どちらが先に点を取ってもおかしくなかったと思います。本当にカップ戦らしい戦い方だったのではないでしょうか。

 前半の終了間際に退場者が出てから、相手よりも数的有利があったということで、攻撃の形までは作れたんですが、残念ながらペナルティエリア内に入ってくる人数が少なかったということで、セットプレーで得点が入るまで、すごく時間がかかってしまいました。1点目が入った後は、しっかりとつなぐサッカーができるようになり、そうしながらチャンスを狙っていて、その狙っていたチャンスから2点目が生まれました。最終的には妥当な結果になったと言えると思います。

 それと、今日、初めてのポジションをやった細貝選手は特に褒めたいと思います。慣れないポジションをやりながら、与えられた役割を90分間やってくれたと思います。若い選手が育ってきて、与えたチャンスに期待通りの働きをしてくれたということは、本当に監督として嬉しかったです。


サイドから攻めていたと思うんですが、セットプレーで点が入るまで攻めあぐんだということでした。後ろの選手が前に上がれなかったのは、何か理由があるのでしょうか。

 戦術的にそれができていなかったということだと思います。先ほども言いましたように、サイド攻撃は非常にいい形で展開できたんですけれど、中に入っていたのはマリッチだけでした。本来は数的優位もありましたので、2列目の選手がどんどんペナルティエリアに飛び込んでいかなければいけないんですけれど、それができていなかったという単純なことです。


あと2試合で優勝できるわけですけれど、優勝するために、敢えて今日の試合で課題を見つけるとしたら何があるでしょうか。

 対戦相手にもよるんですけれど、カップ戦になると、1試合、1試合が決勝戦のようなものですから、その次の対戦相手に備えていかなければいけないと思っています。今日の選手たちの戦い方、気持ちは両方とも満足しています。次の対戦までに選手1人、1人を、もう少し伸ばしてやりたいし、チーム全体としても改善したい部分はあります。今日のゲームの中から課題というものを挙げて、当然、それを直していかなければならないと思いますが、詳しくは言えません。


川崎フロンターレは、浦和レッズの高いDFラインの裏を意図的に狙ってきたと思うんですが、それに対して上手く守れていたように思います。それに関して、何か対策を立てられていたのでしょうか。

 今日の試合まで14日間、時間があったんですけれど、その間にフロンターレの戦い方、マルクス、フッキ、我那覇という選手たちが、どのように攻撃を作るのかということを研究していました。今日の試合は闘莉王が出場停止で出られないということだったので、誰かを必ず入れなくてはいけないという中で細貝選手を入れたわけですけれど、彼を入れたDFラインで14日間みっちりと練習をしてきました。しかし、単にDFラインだけではなく、やはりボランチの2人との連携を踏まえて、この14日間という時間をしっかりと利用して対策を立てていました。


マリッチ選手はチャンスを逃す場面もある選手だと思いますが、結果的に、たいていの試合で点を取っています。彼が点を取れる理由というものを、監督はどのようにお考えですか。

 彼は非常にいいFWであるというのが第一の理由だと思います。特にペナルティエリアの中で非常に上手い選手です。実際にブンデスリーガでも、90試合位に出て40点位を取っていると思いますが、それだけの選手だということです。それからふたつめとして、彼が相手からフリーになるのが上手いということが上げられると思います。しかも、クロスとか、出てきたボールに対して、どこに動けばボールが来るだろうかという予測も非常に優れています。うちのチームには、アレックス、岡野、永井といった、サイドからボールを供給できる選手、さらに中央からボールを供給してくれるポンテという選手がいます。以前のレッズに比べて、攻撃が非常に柔軟性を帯びてきたということもいえると思います。


1点取ってから、うまくつなぐサッカーに切り替えましたけれど、アレは監督から指示があったんでしょうか。それとも選手が自発的に切り替えたのでしょうか。

 確かに1点を取った後、いい形でつなぐことが出来たんですけれど、途中、何回かボールをつないでいこうという指示は出していました。実際は、リードして、しかも数的有利であるときは、ボールを上手くつないで相手を走らせると言うことが非常に重要になってきます。見に来ていただいたお客さんにすれば、ただボールを回しているだけのサッカーは面白くないと思うかもしれませんが、実際に勝負事になった場合、そういう時間帯も必要なことがあると思います。今日は90分全てで出来たわけではありませんが、時間的には、そういうことが出来た時間帯もありました。それはチームが成長したというふうに思っています。

それでは、最後にメリークリスマス。


関塚監督(川崎フロンターレ)記者会見
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