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 webnews 05/12/29 (水) <前へ次へindexへ>
先制点を決めてガッツポーズを見せる永里優季(19番)
「いざ元日決戦へ!」、昨年の覇者・日テレが国立へ名乗り
第27回全日本女子サッカー選手権大会 準決勝 第1試合 日テレ・ベレーザvs浦和レッズレディース

2005年12月25日(日) 11:00キックオフ 国立スポーツ科学センター西が丘サッカー場 観衆:1.681人 天候:晴
試合結果/日テレ・ベレーザ2ー0浦和レッズレディース(前0−0、後2−0)
試合経過/(日テレ)永里(60分)、伊藤(78分)


取材・文/砂畑 恵

 試合開始から15分は完全な日テレペースだった。受け身となる浦和に息も付かさぬ攻勢。特に伊藤香菜子が絡んむ左エンドでの崩しが冴え、トップの荒川恵里子がボールを持つと浦和の中盤が1人、2人身体を寄せに来るのを蹴散らすようにぐいぐい敵陣に食い込んで行く。まさに力がゲームを支配している。少なくとも傍目にはそう見えた。

 だが日テレの攻撃は突破を図る割にはシュートという形では終わってはいない。「(相手が)もう少し前から来ると想像していたんですがボールに喰い付いてこなかったので戸惑った」(日テレ・松田監督)。それが日テレの攻撃を中途半端にしていた。

 それは浦和の事情も関係していた。「最初の10分くらいは、相手がかなりの勢いで来るだろう」(浦和・坂庭監督)と予め考えていた。その上、調整に誤算が生じてチームコンディションがあまり良くはない。そんな中で浦和の選手達は自分の体力と折り合いを付けながら、相手の攻撃をじっくり見極めて自分の間合いに誘い込むようにしていた。殊に西口柄早を中心とした守備陣は我慢するところとここぞという場面で飛び込む判断は的確だった。またGK山郷のぞみの安定したプレーもチームに落ち着きをもたらす。



浦和のエース安藤梢(赤)。随所に光るプレーを見せた
最終ラインで存在感を示した四方菜穂(緑)
 一方が攻め込んで主導権を握っていてもゲームは時の流れの中でうねる。17分、その節目がやってきた。浦和を攻撃へとシフトさせたのはトップ下の安藤梢。山本有里とのパス交換から、最後は木原梢の後方からのクロスをシュート。にわかに浦和の攻撃は活気を帯びる。ボールの集まる安藤は視野も広くキープ出来る。周りもパスが出ることを信じて思い切った動きを仕掛けた。また安藤も次のパスを受けるため、懸命にゴールに向かう。

 だが浦和に傾き掛けたゲームの流れは、GK小野寺志保のファインセーブによって止められた。28分、岩倉三恵のクロスから若林エリにボールが渡る。若林のシュートをDFはブロックしたが、ボールは安藤の前にこぼれてくる。至近距離から放たれたシュートをGK小野寺はナイスセーブ。更に素早い動きでニアのコースを塞いでリバウンドを拾った安藤のシュートをサイドネットへ追いやった。



 その後、10分間ほど双方の中盤で潰し合いが続いたが、再び日テレが盛り返して立ち上がり同様の展開となる。だが日テレの攻撃は決め手を欠いて0−0で前半終了。そこでハーフタイム、松田監督は「もう少し真ん中にボールを入れ、サイドを狙って行こう」との方針を示す。その指示を受けて、日テレは前半に比べ、右サイドバックの川上直子が攻撃参加の回数が増えていく。

 それが功を奏したのは60分、ドリブルでボールを持ち上がった川上が荒川にボールを預ける。その荒川から浦和のバックラインの裏に出た永里優季にパス渡った。手を挙げてオフサイドを主張する浦和の守備陣。だがオフサイドはない。小さな混乱を起こした浦和DFはそれまでのように適正な距離を保つことなく、ボールを持った永里一人に集中。そこに荒川も駆け付け団子状態となり、相手に当たってこぼれたボールを永里はモールの左側へと持ち出してゴールを決めた。

 失点して苦しい立場に追いやられた浦和。単発のミドルシュートはあるもなかなかパスが繋がらない。更に78分、PKを献上して日テレに差を広げられてしまう。プレーは散漫になり、これでゲームは決まったかに見えた。だが昨年のリーグチャンピオンとしての意地は残っていた。88分、岩倉からボールを受けた安藤が右タッチラインを駆け上がる木原にパスを振る。その木原からゴール前に浮上した安藤にリーターンが渡り、ワントラップシュート。惜しくもゴールを横切って行く。89分には安藤のスルーパスから日テレバックラインを抜け出した若林がシュート。これも右ポスト脇に逸れ、最後の粘りも実らなかった。



 今年の浦和は春のスーパーカップから日テレと4度の対戦があったが、遂にその壁を破れずにシーズンを終えた。この試合でとても気になったことは2失点後に気力が萎えたような時間帯があったことだ。「選手には先入観があります」と言う坂庭監督の言葉からも日テレに対する「コンプレックス」を感じる。確かにフィジカル面ではやや日テレよりは落ちるも、技術面では手の届かない隔たりがあったとは思えない。終盤の反撃からしても決して侮れないチームではないか。「自分達の力を信ずる」、それがチームに1番必要だ。

3位の浦和。「自分の力を信じる」ことで、来年は頂点を目指す
 さて元日に国立のピッチを踏むことになった日テレ。「今年は中盤でいかに前を向いてプレーをするかに取り組んできた」(松田監督)。もともと個人技は高いが足下でボールを受けたがる選手が多い。そんな個とボールの関係中心から周りの技量を引き出し、囮のプレーで味方を活かして前を狙えるチームとなることに松田監督は心を砕いた。決勝は強い結束とパスワークが魅力の田崎。日テレがどう受けて立つか。決戦の日が待ち遠しい。


(日テレ・ベレーザ)
GK 小野寺志保
DF 中地舞 四方菜穂 岩清水梓 川上直子
MF 酒井與惠 澤穂希 伊藤香菜子 大野忍 
FW 永里優季(87分/近賀ゆかり) 荒川恵里子(70分/小林弥生)
SUB 松林美久 豊田奈夕葉 宇津木瑠美

(浦和レッズレディース)
GK 山郷のぞみ
DF 木原梢 田代久美子 西口柄早 岩倉三恵
MF 山本有里(77分/笠島由恵) 高橋彩子 保坂のどか(71分/法師人美佳) 安藤梢
FW 北本綾子 若林エリ
SUB 小金丸幸恵 森本麻衣子 待井菜々子
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