|top|news|column|history|special|f-cafe|about 2002w|BBS|mail to|link| |
webnews 05/12/31 (土) | <前へ|次へ|indexへ> |
高校サッカー開幕!開幕戦は経験を生かした一条が勝ち名乗り
第84回全国高校サッカー選手権大会 開幕戦 甲府東高校vs.一条高校
2005年12月30日(金)13:10キックオフ 国立霞ヶ丘競技場 観衆:6835人 天候:晴
試合結果/甲府東高校2−5一条高校(前1−2、後1−3)
得点経過/[一条]徳村(8分)、南(19分)、[甲府東]内藤(32分)、[一条]徳村(51分)、梅本(58分)、[甲府東]山田(77分)、[一条]徳村(79分)
取材・文/中倉一志
サッカー界の冬の風物詩「全国高校サッカー選手権」が晴天に恵まれた国立霞ヶ丘競技場で開幕した。歴史を重ねること84回。高校年代の大会としては最も権威のある大会として、選手はもちろん、サッカーファンも待ち望んでいる大会だ。すっかりお馴染みになった常連校。初めて全国の舞台を踏むチーム。それぞれのチームが、各都道府県予選参加総数3937校の頂点を目指して熱い戦いを繰り広げる。
さて、開会式の後の栄えある開幕カードを戦うのは、創部28年目で初出場を果たした甲府東高校と、3年ぶり2度目の出場となる奈良市立一条高校。甲府東は文武両道で知られる、県下でも有数の進学校。限られた練習量ながら、その質を高めることで全国の舞台にたどり着いた。一方の一条は今シーズン奈良県内では無敗を誇るチーム。持ち味はサイド攻撃をモットーとする全員サッカー。力を出し切れなかったインターハイの悔しさを晴らすためにも、まずは初戦突破を狙う。
6分、中尾(一条・3年)のループシュートがクロスバーを掠めれば、その直後の7分、相手のバックパスをカットして得たチャンスから竹内(甲府東・3年)の放ったシュートがサイドネットを揺らす。どちらかと言えばボールを展開して前に出るのは甲府東。一条は7人が低い位置にとどまって守備を固め、奪ったボールを徳村(3年)、南(3年)のテクニックの高い突破力あるドリブル突破に託す。どちらも奪ってから縦に速い攻撃が目を引く。
先制点が生まれたのは8分。GK松永(甲府東・3年)がパントキックの際にペナルティエリアを越えたとしてハンドの判定。ペナルティエリアのすぐ外で与えられた直接FKを徳村がそのままゴールに叩き込んだ。しかし、やや厳しいとも思われた判定にも甲府東は気落ちをせずに前に出る。中盤で起点を作ると、両サイドのスペースに向けて大きなディアゴナルパスを供給。そこへ内藤(3年)、手嶋(3年)の両MFが俊足を飛ばして走り込んでチャンスを作る。ダイナミックな展開は全国大会に駒を進めてきただけのことはある。
そんな中、2点目をゲットしたのも一条。時間は19分。得意のドリブルで中央突破を仕掛けた徳村がペナルティエリアまで持ち込む。そしてGKと交錯してボールかこぼれたところに走りこんできた南がゴールネットを揺らした。だが、このまま引き下がるわけにはいかない甲府東の反撃弾は32分。セットプレーから生まれたゴール前の混戦で内藤が押し込んだ。前半はこのまま一条の1点リードで終了。試合はまだ分からない。
「立ち上がり、相手との力関係がはっきりするまでの間はああいうふうになる。それが、途中DFラインを上げることによって、前線にボールが納まってくるとうちのゲームになる」(前田久監督・一条)。その言葉どおり、一条は低く構えていたDFラインを上げて、右サイドへボールを集めだす。そして、前の2人のドリブル突破が中心だった攻撃パターンが、サイド攻撃中心のサッカーに変わる。県大会で4試合で11得点を叩き出した本来の攻撃の形だ。
一方、甲府東は前半の大きな展開が影を潜めた。1日1時間半しかトレーニングが出来ず、大会前から体力面が課題とされていたが、前半から激しく動き回った影響が現れたのかもしれない。そして、勝負の行方を左右すると思われた3点目を1点目と全く同じ形から一条が奪うと、続く58分にも、ドリブルで右サイドを駆け上がった工藤(3年・一条)の折り返しを受けた梅本(3年・一条)が4点目をゲット。事実上の勝負はついた。
だが、甲府東はバックスタンドに陣取った大応援団の大きな後押しを受けてゴールを目指す。そして77分、ゴール前中央でボールを受けた山田(3年・甲府東)が、振り向きざまに右足を振り抜くと、ボールがゴール左隅に吸い込まれた。さらにゴールを目指す甲府東。しかし、その甲府東を突き放すように一条は駄目押しの5ゴールを目を奪う。時間は79分。右サイドを突破した中尾からゴール前へ。梅本が二アへ走りこんで作った真ん中のスペースに走りこんできた徳村が右足で合わせた。
「開幕戦ということで注目されて緊張があった。経験も少なく、それも出たかな」とは岩崎雄治監督(甲府東)。両チームの間に得点差ほどの実力差はなかったと言っていい。むしろ前半は、甲府東がやや押し込んでいた印象もある。実力差というよりは、チームとしての経験の差がスコアに表れたということだろう。しかし、敗れた悔しさは確実に経験として甲府東に蓄積される。それを引き継ぐであろう後輩たちが、この日の悔しさを晴らしてくれるはずだ。
一方、2回戦へ駒を進めた一条も、夏のインターハイでは過緊張のために自分たちの力を出し切ることなく敗戦。全国大会の勝利はこの日が初めてだ。「インターハイでの経験が生きた」(前田監督・一条)。立ち上がりこそ慎重な姿勢を崩さなかったが、時間の経過とともに本来の力が発揮出来たのは、過去の経験が注目を浴びる開幕戦という舞台を平常心で戦うことを可能にしたからだろう。さて、一条にとって2回戦以降は初体験の舞台。再び国立に戻ることを目指してチャレンジ精神で戦う。
(甲府東高校) | (一条高校) | |||||||
GK: | 松永航大 | GK: | 己浪学 | |||||
DF: | 小宮山直貴 原田竜太 小林利光 | DF: | 下谷有祐 松山周平 松本純弥 稲垣竜哉 | |||||
MF: | 内藤周一郎(61分/山田和広) 飯野弘明(61分/寺島暢) 間下高嗣 手嶋浩喜 斉藤大介 | MF: | 本井良亮 尾山敏基(67分/榎本翔太) 工藤直樹(75分/鄭泰行) 中尾真也(31分/梅本拡司) | |||||
FW: | 深澤卓矢 竹内孝二 | FW: | 徳村真ノ介 南恭平 |
<前へ|次へ|indexへ> |
|top|news|column|history|special|f-cafe|about 2002w|BBS|mail to|link| |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||