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 Go for Athens 04/04/09(金) <前へ次へindexへ>
Go for Athens(5) 女子サッカーの未来への扉を開く


文/ベレーザサポーター 佐相陽一

実は広くても周りの見えない空間にいる。
何年も変わらなかった「その空間」の前に、今 大きな扉がある。
扉からは信じられないほどまばゆい光が漏れている。

それを開けられるか?
その扉を開く力、僕らLリーグサポーターも小さいながら
一緒になって開いていきたい。

 今回のアテネ予選の日本開催は女子サッカーにとってすべてをかけていい最大のチャンスだと僕は思う。サポーターとしてお願いします。ぜひ皆様、彼女達のがんばりを知ってください。そして、サッカーを、スポーツ観戦を楽しむ上で女子サッカーというものが欠かせない時代が来るように共に作っていきましょう!



 僕は日テレベレーザのサポーターをやっています。
 読売ランドにある練習場では、真冬の凍えそうな夜も、真夏の熱帯夜でも練習をするベレーザ。数々の栄光をつかんできたベレーザでも、他チーム同様に環境は厳しい。同じサッカーという競技ながらJリーガーと違い、日本代表選手であっても昼間は仕事や学校を手を抜かずにこなし(がんばっている社会人のみならず学生も遠征の合間にテスト勉強をしたり、みんながんばってます)、週に一度の休みを除いては毎日厳しい練習をする彼女達。ベレーザを知れば知るほど、彼女達は「人間としてのプロフェッショナル」だと思う。
サッカーにかける思い、技術、そして努力。きっとどの分野のトップアスリートにも負けてはいない。そして、日々の頑張りはどの社会人・学生にも負けてはいない。

 ベレーザの試合を見るたび僕は思います。
「僕は彼女達のように一生懸命生きているだろうか?僕もがんばろう」と・・。
 そんな風に彼女達の姿に励まされたりするから僕はサポーターという形で応援する。社会人である僕には、がんばっている彼女達が本当にリアルなんです。でもそのリアルが消えることを僕は望んでいます。代表の小林弥生選手・酒井與惠選手がインタビューで言った事のある言葉

「サッカーに専念できる生活がしたい」

いつかは日本のトップリーグであるLリーグの選手たちがそうなって欲しい。僕らサポーターのできることは小さいけど少しでも力になりたいと思っています。

 現状の環境でも彼女達は卑屈になんかなっていない。
 ただ好きなサッカーを本気でやりたい気持ちだけなんです。だから今日もきっとランドの練習場には代表以外のベレーザの選手が厳しい練習ながらも、明るく熱い声が響いていることでしょう。



 今回の日本代表にはベレーザから、澤・小林・小野寺・荒川・酒井・永里の6選手が選ばれた。言わずと知れた世界の澤選手、FW澤のプレイから女子サッカーの驚きが始まることでしょう。すべてにおいて日本のTOP選手であること、それは彼女がだれよりも勝負にこだわっているからだと思う。澤がいればきっと負けないと思える。そんな選手である。
 そして小林弥生選手。この一年、いろいろな場面で実力とは違った「運」というものに苦しんだ弥生。見事なスルーパス、そしてロングからでもゴールを狙う姿勢。きっと、きっと今回、思う存分、活躍してくれることでしょう。

 小野寺選手、Jリーグ東京ヴェルディのオフィシャルショップで元気に働く彼女はヴェルディファンの中で一番知られた存在であると同時に、ベレーザの試合を見るとみんなその本気さに驚く。GKとしては小柄ながら、気迫溢れるプレイとコーチング、そしてチームメイトを引っ張っていく力は日本女子代表の中でも多々発揮されていることでしょう。
 FW荒川選手は2年前の大怪我を克服し、昨年のLリーグでは見事なゴールをたくさん見せてくれた。世界トップレベルのスピードあるドリブルをぜひ見て欲しい。きっと日本代表でも持ち前のお笑い好きキャラでみんなをリラックスさせていることでしょう。

 そしてボランチ酒井選手、サッカー好きの玄人ほどその凄さがわかる酒井選手。安定した守備と的確な判断で、激戦である日本のボランチを独り占めしている。酒井選手からは試合中いつも大きな声で指示が飛ぶ。小野寺選手と共にベレーザをひっぱっている彼女。ベレーザの強さは酒井選手がサッカーに対して真剣だからだと思う。

 最後に、今回の代表には永里 優季選手が選ばれた。16歳という年齢と、女子代表の中では長身ということから「女版平山」と呼ばれ新聞などで騒がれている彼女。でも僕らは思う。永里は永里で、男子U−23の平山選手ではない。ぜひ試合で「永里優季」という名前が響き渡る活躍をして欲しいと思う。怪我の影響から、1年以上たった今でも足には大量のテーピングが巻かれ、辛いと思っても必死に必死にくらいついて残った今回の代表。サポーターとしては不安もあり、でも一番活躍が見たい選手である。



 ベレーザのみならず各チーム、全選手一人一人のドラマは、TVの2時間ドキュメントでも語りつくせないだろう。女子サッカーは本当に楽しい。心の底から感動する。僕は自信を持って言えます。それは試合を見て、まずたくさんの人に知ってもらうことから始まる。まず、「今回のアテネ予選で知ってもらうということ。」そして「6月からのLリーグを見に来てみること」ここから女子サッカーの扉は開くと信じています。

実は広くても今はまだ、周りの見えない空間にいる。
何年も変わらなかった「その空間」の前に、今 大きな扉がある。
扉からは信じられないほどまばゆい光が漏れている。

この扉、どうしましょう?
みんなで開きましょうよ!
行こう!未来へ。

女子サッカーを愛する1ファン 佐相陽一
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