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文／ジェフユナイテッド市原レディース サポーター代表 鈴木俊一
選手諸君におかれては、いよいよ予選会が近づき、気も引き締まっていることと思う。我々応援者としても、微力ながら2004オリンピック・アテネ大会出場の念願を叶える手助けとなるよう、心して応援していきたい。
確かに現在の日本女子サッカーのレベルを考えると、お世辞にも世界レベルとは言い切れない。私の応援するチームは、かつてLリーグが世界最強リーグといわれた時代と比べると、同じリーグとはいえ、雲泥の差という以上にレベルの低いものである。ナショナルチームレベルでも低くなってしまうのは、無理からぬところである。
しかし、生活を犠牲にし、全てをサッカーにそそぎ込んだ選ばれた諸君は、それに値する懸命な努力をしている。先の2003 Women's World Cup U.S.A大会での活躍は、記憶に新しいところ。今大会に向けそれ以上に強化をしてきたのだから、期待は嫌がおうにも高まる。日の丸を背負いたくても背負えない同胞が数多く存在する。そんな中、日の丸を背負う権利を手にした選手諸君には、同胞の思い、国民の思いを胸に抱き、堂々と世界に立ち向かってほしい。
世界の壁は厚い。だからといって臆することはない。我々がピッチで観たいのは、ここまで諸君が一生懸命頑張ってきたという証と、試合に対する情熱である。１戦、１戦、悔いのない試合をしていただきたい。諸君が歩んだ苦難は、必ず次世代に受け継がれる。結果がどうあれ、やるべき事をしっかり意識してやりこなせば、我々応援者や国民には“日本の女子サッカーありき”と、心に響き続けるはずである。選ばれた諸君の健闘を切に祈りつつ、私も最後まで各会場で応援していきたい。
