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 Go for Athens 04/04/14(水) <前へ次へindexへ>
Go for Athens(10) ほとんどの人が知らないこと


文/TASAKIペルーレFC サポーター 藤原裕二

 数年前から国体成年女子サッカーにL・リーグチームの参加が可能となった。これは事実上「参加することになった」と解釈すべきもので、さらにこれには当然、地域ごとの予選がある。予選は3日連続、本大会も1週間に3〜4試合をこなす日程が常識。いずれもデーゲームだ。毎年どこかで開催されるこの国体に、日本代表選手も各チーム別に参加する。

 女子W杯は4年に一度。昨年は、実は中国で開催するはずだったが、SARSの影響により開催地が急遽アメリカに、予選のアジア大会の日程も変更となった。それに伴いリーグ日程も2度変更となった。このW杯と別にオリンピックが交互に開催される。女子の場合、五輪出場は年代別ではなく、フル代表が予選から参加する。

 アメリカで同時多発テロが起こったあの日、女子日本代表はアメリカ遠征中だった。帰国しようにも飛行機が離陸できず、身動きがとれない状態が1週間ほど続き、のちにやっと帰国できたもののリーグ日程は変更を余儀なくされていた。

 L・リーグのゲームは会場費の問題から、どんな真夏でも極力デーゲームで行われる。45分ハーフ、フルコート。条件は男子と全く同じだ。

 L・リーグの選手は、サッカーのほかに本業をこなしているが、多くはクラブチームであるため、「生計はアルバイトで」という選手も少なくない。遠征費や練習着の支給もないというクラブも珍しくない。選手バスを監督が運転しているのもLでは見慣れた光景だ。

 たまにインタビューなどがあるとほとんどの選手が「ひとりでも多くの人に女子サッカーを知ってもらいたい」「自分たちに続く、少女サッカー選手のよき目標となりたい」と笑って答える。本当は不満も愚痴もあるのだろうが、そんなことは一切口にしない。

 以上のように、さまざまな苦難を努力で乗り越えて現在の女子サッカーがある。日本代表選手は年間を通して休みはほとんどない。しかし、これだけ頑張って、なおかつ結果を出している彼女たちに、サッカーの神様がご褒美をくれないはずがないと私は信じる。

行こうよアテネへ、君たちにはその資格がある。
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