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 第85回天皇杯全日本サッカー選手権大会 <前へ次へindexへ>
C大阪、大苦戦!PK戦でHondaに辛勝!
第85回天皇杯全日本サッカー選手権大会 4回戦 セレッソ大阪vs.HondaFC

2005年11月3日(木・祝)13:04キックオフ 長居第2陸上競技場 観衆:2,823人 天候:曇一時雨
試合結果/セレッソ大阪1−1、PK4−1HondaFC(前1−1、後0−0、延前0−0、延後0−0)
得点経過/[C大阪]古橋達弥(15分)、[Honda]新田純也(20分)


取材・文/貞永晃二

 現在JFL4位で優勝も狙える位置につけるHondaFCがJ1リーグ好調のC大阪に挑んだ。先月30日のJFL後期第10節と全く同じメンバーでのぞむHondaに対して、C大阪は出場停止の西澤、ケガの徳重、GKの吉田以外は鹿島との激闘を戦い疲れのとれていないメンバーだ。

 昨年の天皇杯では、ホーム長居での試合にもかかわらずまだJFL当時のザスパ草津に不覚をとったC大阪だが、第81回(清水優勝)、83回(磐田優勝)と2年おきに決勝進出を果たしているだけに、今回はまた「元日は国立・決勝で」というサポーターの期待は大きい。



 キックオフ早々、Hondaは前線からの激しい当たりを見せる。サイドの両鈴木のタテへの速さを活かす攻撃は「JFLと同じ戦い方」(Honda・吉澤監督)で、7分宇留野が抜け出して角度のないところから放ったシュートは、今季出番に恵まれないGK伊藤がファンブルし前田が辛うじてCKに逃げる。さらに左右にC大阪DFを揺さぶり、最後は鈴木弘が惜しいシュートを放つなどペースを握った。

 しかし先制したのはC大阪。15分、古橋が自ら受けたファウルで得たチャンス、左45度からのFKを豪快に決めた。磐田東高を卒業し昨年7月まで6年間在籍した古巣Hondaへの「恩返ししてくれた」(吉澤監督)一発だった。

 試合を楽な展開にしたいC大阪は勢いに乗って追加点を取りに行く。黒部、布部がミドルを狙ったが決められず、反対に5分後同点弾を食らうことになる。大きなサイドチェンジから左タッチに抜けた鈴木弘が前田をかわしDFとGKの間に鋭いボールを入れる。ブルーノがクリアすべき位置にいたが見送り、GK伊藤も前へ出ず、忠実な動きで詰めた新田がポストに当てながら決めた。

 思わぬ同点ゴールにC大阪は当然のように引き離しにかかる。抜け出した森島がはずし、黒部の2本のシュートもGK中村が防ぐ。そしてHondaも前線の選手のスピードを活かして反撃に出る。宇留野、鈴木弘、川島啓が惜しいチャンスを逃す。両GKの好守で、勝負は後半へと移った。



 後半は至近距離からの古橋のシュートをGK中村が足でブロックして始まった。しかしHondaのタテに速い攻めは前半同様C大阪3バックの両サイドのスペースを的確に突き、守備面での不安はC大阪から攻めの迫力を奪っていった。

 小林監督はチャンスをつかみながらもシュートタイミングの遅い苔口に代えて酒本を投入する。しかしチャンスに黒部がシュートを右に外す。一方Hondaの勢いは衰えず鈴木弘のシュートはポストに当たる。

 ところが69分田阪が2枚目のイエローで退場。数的有利となったC大阪は試合を完全に支配する。さらに森島に代え宮原を入れボール支配を上げようとする。しかし「中盤でボールを動かして相手を引き出せなかった」(古橋)ため、何度もゴールに迫るものの10人となり守備意識が強まったHondaを崩せないまま時間ばかりが過ぎていく。終了間際の酒本の強烈なミドルも左ポストを叩き、試合は延長へ。

 そして延長戦もスコアは動かず、PK戦に突入。1本を外し、GKにも1本止められたHondaの健闘もここまでだった。



 早い時間で追いついたことがHondaには自信と勇気を与え、C大阪が苦戦する原因となった。ファビーニョが指摘していたように凹凸のある荒れた枯れ芝のピッチがプレーに影響したことも間違いない。一発勝負の恐さ、C大阪のプレー内容を研究したHondaとほとんどぶっつけ本番で臨んだC大阪の差など、接戦となった原因は色々ある。このあとは知り尽くしたJ1の相手が続く。とにかく勝てたことでよしとすべきだろう。


(セレッソ大阪) (HondaFC)
GK: 伊藤友彦 GK: 中村元
DF: 前田和哉、ブルーノ・クアドロス、柳本啓成 DF: 田阪祐治、石井雅之、向島満、柴田潤一郎
MF: ファビーニョ(延長開始/鶴見智美)、布部陽功、久藤清一、苔口卓也(60分/酒本憲幸)、古橋達弥、森島寛晃(72分/宮原裕司) MF: 川島啓吾、関雅至(74分/高安信成)、宇留野純
FW: 黒部光昭 FW: 鈴木滋、鈴木弘大(84分/増田勝文)、新田純也(54分/川島大樹)
SUB: 吉田宗弘、藤本康太 SUB: 川口剛史、里見仁義
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