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いこうぜ、J1!!
2003Jリーグ ディビジョン2 第19節 アルビレックス新潟vs.湘南ベルマーレ

2003年6月21日(土)19:04キックオフ 新潟スタジアム 観衆:41,386人 天候:晴
試合結果/アルビレックス新潟1−0湘南ベルマーレ(前0−0、後1−0)
得点経過/[新潟]船越(83分)


文/石毛大介

「いこうぜ、J1!!」 試合開始前、ゴール裏からこだます声援。アルビレックス新潟のJ1昇格は、選手・スタッフはもちろんのこと、サポーター、いや新潟県民の悲願といっても過言ではないでしょう。この日の観客動員数は41,386人。J2ではもちろん、Jリーグ全体を通してもこれほどまでにスタジアムを観客でいっぱいにできるチームはないと思います。

 これだけのサポーターの数、そして声援。去年あと一歩のところでJ1昇格を逃した、苦い経験。そんななか現在2位のアルビレックス。前節の試合の影響で、今節出場停止の主力選手が4人という緊急事態だが、これだけのサポーターの後押しを受けて燃えないはずがない、と思いながら試合開始のキックオフを待ち続けていたのですが・・・

          

 全体的な印象としては、順位ほどの差があった試合展開だった、ということではありません。僕と同行していたサッカー初心者も、「これ2位対最下位のチームの試合?順位ほどの開きは感じないけど?」と、まさにそういった展開であって、むしろPKエリア内にボールを運んだ回数が多いのは湘南側。しかし、新潟も完璧に最終ラインで堅固なディフェンスで跳ね返します。しかし、それは湘南も同様。両チームとも、ほとんど最終勝負での攻めぎ合いです。ですから「ある程度」は中盤でお互いにボールを持つことはできます。

 しかしながら、中盤でのディフェンスがあまり活発ではない。確かに「プレス」はかけます。でもアグレッシブに「ボールを奪ってやる!」というものではなく、パスコース等、プレーを限定させるための間合い詰め。そのため、ボールを奪っても、僅かな人数で攻撃を仕掛けるしかないし、相手も「人数を揃えて」のディフェンスで待ち構えるために、最終勝負でのディフェンスという一見迫力はあるのですが、それで終始してしまうという、かったるい展開が大部分を占めます。

          

 時折両チームともがサイド攻撃で見せ場をつくります。しかしお互いに最終ラインが堅固であり、アンデルソン(新潟)パラシオス(湘南)と守備の要を中心に阻まれます。特にパラシオスを中心に湘南ディフェンスはよくまとまっています。最終ライン手前は中盤の選手も協力しての堅固な防波堤を築き上げています。こうなっては新潟も簡単には崩せません。そういった湘南の守り方から、中盤は新潟にとってスペースが多数生れるのですが、新潟も攻めきれません。ボールキープしても、フリーの選手が止まってボールを待っているのです。

 足許へのパス待ち。フリーで掛け上がる選手や、1人が動いて、第2、第3の動きをする選手がいないのです。特に後半、サポーターもそれに気付き始めたのか、どよめきにも似たブーイングが出始めます。「こういう拮抗場面では、セットプレーでの得点で決まるな・・・」そう思っていたことろ、反町監督の采配が当たります。ケガから復帰の船越がゴールを決めます。相手ディフェンダーを押さえながらのヘディングシュート。ビックスワンを歓喜の渦に包まれます。そして試合終了・・・

 確かに主力4人を欠いた、緊急事態でしたが、攻めの要マルクスがいなかったことを差し引いても、もう少しアグレッシブに試合展開してもよかったのでは?いやしなくてはならないのでは?と思いました。まだ先は長いですが、今日のような試合をいつまでもしているようでは、J1昇格は難しいのでは?と正直思わずにはいられませんでした。
 知将反町監督ですから、今日の出来がよいとは考えていないとは思いますが(思いたい!)今日の試合展開がアルビレックスそのものであり、今後も続けていくと考えているのであれば、J1昇格はまた夢物語になってしまう気がしました・・・。
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