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今日の結果が後に「負けなくてよかった」となりますように
2005Jリーグ ディビジョン1 第27節 アルビレックス新潟vs.東京ヴェルディ1969


文/石毛大介

 9月3日のアウェイ大宮戦以来、勝点から遠ざかり4連敗。ホームでの勝利は8月の20日のG大阪戦以後ありません。そろそろホームでの勝利が見たいものです。これはわざわざ東京からはせ参じているとかじゃなくて、ビッグスワンに来る皆が、いやアルビを気にかける全ての人の想いでしょう。ただ今日の相手は相性の悪い部類に入る東京V。去年はリーグ2戦2敗。今年は1戦1分。未だ白星なし。でも今アルビは降格争いに加わりそうな順位で、東京Vとの勝点差は5。今日落とすようなことになれば、その差は2ですから非常に厳しくなります。なので過去の成績とか関係なく、とくかく勝点3をもぎ取って欲しい相手です。しかもアルビより下位にいますから、下位チームとの対戦での取りこぼしは、後で痛い目にあいますからネ・・・。さて・・・


 4連敗後、オールスターのため1週間の間があり、キャンプをおこなったのでその成果を見せてくれ、という想いでしたが、いきなりPKを取られてしまいます。右サイドのクロスに対し、PA内での混戦で萩村がワシントンを倒したということでイエロー&PK。このPKを決められアルビが先制を許します。会場全体が出鼻を挫かれ、何とも言えないどんよりとした雰囲気になりました。そりゃそうですよ、「さぁいこう!」とした途端のPKの判定。このシーンですが、「ファアルの判定はちと厳しいのでは?」という議論もありそうですが、僕はそれよりも、右サイドの突破(小林大吾でしょうか?)をそれなりに自由な状態で突破を許してしまったことの方が、ちと重大かと。

 確かにタテの速い突破でしたが、その付近には3人くらいアルビの選手がいましたから、ちょっと簡単にぶち抜かれ過ぎでは、と。そしてスピードで抜かれほぼフリーな状態で上げられてしまっています。ボール奪取はならずとも、スピードそのままでの突破はいただけない。せめてディレイさせるとか・・・。アルビの対応の遅さと弱さを個人的には感じてしまいました。

 しかも追い討ちをかけるように勲が負傷退場となり急遽青野が入ります。時間はまだ前半5分。反町さん含めピッチにいる全員が、完全にゲームプランが崩れかかったと言っても過言ではないでしょう。しかし逆にこの状況をどうやって打開するのかが今後のアルビを占う意味ではこれ以上ない展開でもあるかな、と思いました。でもやっぱり厳しい。試合後の反町さんの言葉を借りれば「非常に難しい」状況です。その後は一進一退。でもゲームの入り方は東京Vが良かったのか、決定的シーンを何度か作られてしまいます。全体的には東京Vに軍配が上がるでしょう。

 もちろんアルビも当然チャンスを作りましたが、相手の脅威感が上回っている印象がありました。しかしアルビも黙って打たれているわけではなく、1点先制されたものの「追加点はやらない!」という気迫あるディフェンスで迎撃します。右サイドでジウが競り勝ち、ファーへ流したところを小林大吾のシュートを桑原がブロックしたシーンでは、ダメかと思いました。いや本当に防いでくれた・・・。しかしこの気迫が攻撃にあまり反映されない。どうも丁寧すぎる印象があります。そのせいか、菊地が再三、ピッチで激高していました。両手を振り上げて、身振りも口調も激しいように見えました「何でもっと押し上げないんだよ!」とでも言っていたのでしょうか?何度か尻をポンっと叩かれて萩村になだめられているシーンもありました。

 前半も終わりかけた頃。待望の同点弾が生まれます。中央の青野からタテにエジへパスが通ります。これを技ありの落としで、そこにリマが走り込み、PAへ進入。フェイントでかわしながらのシュートが東京Vのゴールネットを揺らします。前半で同点。出鼻を挫かれたアルビにとっては願ってもない同点弾です。何とか前半のうちに追いつき後半を迎えます。これでイーブン。残り45分を0−0のつもりで戦えます。


 後半に入るとほぼ互角。そこへ東京Vの上村の退場。「よしこれで振り切れる。ディフェンスの核が抜けたんだしな」と思いましたが、逆にディフェンスの集中が高まったのか、数的不利を感じさせない素晴らしい展開を見せます。再三チャンスを作りますがモノにできないアルビ。セットプレーでのチャンスもありましたが、活かしきれず・・・。「あれ今相手は一人少ないんだよな・・・」と2、3度、試合中に確認してしまったほど、本当に集中して隙を見せなかったと思います。そうやって我慢するとチャンスが巡ってくるもので、75分のジウのシュートは今年初のスタメンである木寺が弾き出しましたが、正直万事休すかと思いました。いやよく止めてくれたよ木寺・・・。直樹の諦めないディフェンスも忘れちゃいけませんネ。

 また今日は萩村がガリバーワシントンをよく抑えたと思います。反町監督も試合後のコメントで残していますが、最初のPKは無かったことにして、全体的には決定的な仕事はさせなかったと思います。リーグ前半戦は彼に2発くらってますからネ。

 それとここ最近気になるのは攻撃の際、流れの中からの展開以上に、セットプレーでの可能性を感じられないことです。リマというスーパーフリーキッカーがいるし、慎吾も精度の高いボールを蹴れるのにどうも相手に脅威を与えているとは考えにくい。「セットプレーから何回か大きなチャンスがあったのですけれど、入り方やボールの問題があって。あれだけセットプレーがあれば一つは(点を)取りたかった、というのが正直な感想です。」試合後の反町監督のコメントですが、確かにそうですね・・・。ここ最近の連敗でもセットプレーからのチャンスが活かしきれていないように思います。


 今日は下位のチームとの対戦でしたから勝点3が欲しかったのですが、反町監督も「1人少ない中で勝ち点1というのは、満足とはやっぱり言えない部分は当然あると思います。ただし、勝ち点0で終わらなかったというのも、頭の中の片隅にちょっとはあります。ここまでなかなか勝ち点を伸ばすことが出来なかったので、ここからスタートだなと正直思っています」。はい、信じましょう。信じてますヨ。

 ただ次はタイトルホルダーの横浜。順位こそ上位ではないにしても、そう簡単に勝てる相手ではないですし、前半戦では4失点をくらってますからネ。選手もタレント揃いですし・・・ もちろん僕も観戦に行きます。そろそろホームでの勝利を。

 それと新潟中越地震から一年が経つんですね。時が経つのは早いものです。また仮設住宅暮らしをしている方もいるようですが、僕らはサッカーを楽しめる環境という、通常の「あたり前」の生活をしています。これは非常に幸せなことなんだな、と思います。では。
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