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 サポーター通信 05/12/12 (月) <前へ次へindexへ>

 浦和レッズ サポーター通信 〜あるべき姿を求めて


 レポート/ジョージ・ベター
 今シーズンの最終戦はアウェーの新潟戦だった。レッズが勝ち、大阪の2チームが引き分け以下ならレッズの優勝が決まる大切な試合だった。怖いのは相手のセットプレーだった。

 レッズは最初から高いプレッシャーでアグレッシブに闘った。開始4分でフリーキックのこぼれ球を堀之内が押し込んだ。今までには、あまり見られない形の得点だった。こぼれ球にすばやく反応する攻撃の選手がいないのだ。13分にはポンテのフリーキックが直接決まり、早くも勝利の匂いがしてきた。前半終了の時点ではレッズが優勝に一番近かった。

 後半も前半同様にアグレッシブに闘い2点を追加して4−0で試合を終えた。でも結果は、2位だった。ガンバが勝ったために、優勝はガンバに持っていかれてしまった。ただ、監督の西野さんは埼玉の出身なので、彼の今までの苦労を考えると心からおめでとうと言いたい。


 今シーズンのレッズは、2位に終わった。上位5チーム間の勝敗を見てみるとレッズは3引き分けだけで勝利が無かった。それでも2位だったのはある意味ラッキーだったけど、色々なことがあった割には良い結果だった。

 エメの相変わらずの来日遅れによるコンディション不良、挙句の果てには退団、達也も調子が出ない、今シーズンの活躍が期待されていた山瀬は移籍、リーグの前半はこれが今年のレッズの攻撃だという形が作れずボールを持ってもどうしたら良いのかと暗中模索状態、時には不協和音も聞こえてきて、得点があげられずに苦戦した。

 攻撃が軌道にのってきたのは、ポンテとマリッチが加わり、永井がサイドに廻ってしばらく経ってからだった。エメに代表されるように、FWにボールをあずけドリブル中心の早い攻撃から、マリッチに当ててボールを散らしてパス主体で攻める攻撃に変わったのだから、軌道に乗るためにはそれなりの時間が必要だった。加えて縦への飛び出しが期待されやっと調子が戻ってきた達也が、柏戦で負傷退場し今シーズンを棒に振ってしまった。

 それでも、総得点は65点で82点のガンバに続いて2位だった。ヴェルディ戦と柏戦の大量得点が利いている結果だろう。足りない点は、2,3列目からの裏への飛び出し、サイドがもっと高い位置を保つこと、いつも得点狙う姿勢、堀之内が決めたようなこぼれ球に対する反応の速さのようにだと思う。


 ディフェンスではアルパイが度重なるレッドカードを受け出場停止の多いこと、最終的にはブンデスリーが活躍の場を求めて出て行った。加えて、ネネは負傷がちで試合には出られず。それでも堀之内や内館が良くカバーしてくれた。

 また、坪井は、先シーズンはどこと無く不安定感があり加えて代表での怪我、肉体的に少し問題があったのかもしれない。怪我から戻ってきて、最初は少し不安定であったが、ゲーム感が戻るに従い、1年目に見せてくれた安定感が戻り完全復調してくれたのが大きい。

 それからトゥーリオも落ち着いてきて、先シーズンの気負いがなくなってきたし、セットプレーから貴重な得点を入れてくれた。数年前の期待できないレッズのセットプレーのことを考えると雲泥の差がある。

 結果的には、総失点は37点で1位であった。バックだけでなく全員で良くディフェンスした結果だろう。特に、GK都築の活躍には拍手を送りたい。何回、決定的な失点を救ってくれたことか。彼がいなかったら何試合失っていたことか。背筋が寒くなる。ジーコよ、代表に呼んでくれ。


 今シーズンは色々なことがあったが2位で終わった。長谷部も、鈴木も、永井も、全員よくやった。特に、キャプテンの山田が良くやってくれた。サイドからトップ下に廻って、よく動いて汗かき的な仕事をしてくれた。

 今シーズンは、最初からこれが今年のレッズという形を作れずに苦戦した。それで、ポンテ、マリッチを獲得したわけだけど、本当に良かったのだろうか。今いる選手でやったほうが良かったのではないだろうか。赤星、細貝、エスクデロ、横山などの若手に経験を積ませて将来に備えたほうが良かったのではないだろうか。今勝てるチームが欲しいわけではない。将来に渡って長い期間に渡って優勝を争えるチームが欲しいのである。このままでは、Jリーグでのジャイアンツになっていくような気がしてならない。

 今年のJリーグはどこもどんぐりの背比べ状態で、どのチームが優勝してもまた降格しても何の疑問を抱かない、そんな状態だった。選手の名前から考えたら降格なんて考えられないレイソル・ヴェルディ・ヴィッセルが2部落ちになった。一方で下部組織から選手を育ててきたガンバがリーグ優勝、ジェフがナビスコ優勝、広島も良くなってきたし、鹿島の中心は皆な自分達が育てた選手だ。

 来年もレッズは、ギド・エンゲルスラインでいくようだが、どんなチームを作ってくれるのか楽しみだ。その答えのある部分は、新潟戦にあるような気がする。
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