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 webnews 04/10/05(火) <前へ次へindexへ>
青と黒のカラーペーパーがガンバイレブンを後押し。
ダービーの明と暗。G大阪、圧勝し再浮上へ!C大阪、年間最下位へ転落!
2004Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ 第8節 ガンバ大阪vs.セレッソ大阪

2004年10月2日(土)14:04キックオフ 万博記念競技場 観衆:11,472人 天候:曇
試合結果/ガンバ大阪7−1セレッソ大阪(前4−1、後3−0)
得点経過/[G大阪]フェルナンジーニョ(16分)、[C大阪]大久保嘉人(17分)、[G大阪]山口智(28分)、フェルナンジーニョ(34分)、大黒将志(36分、46分)、吉原宏太(64分)、大黒将志(66分)


取材・文/貞永晃二

 首位浦和との一戦に力及ばず敗れたG大阪。しかし8試合も残しまだまだ野望をあきらめられるはずはなく、再度浮上を図る。一方、1stステージ王者・横浜FMから粘り強い守備で勝ち点1を得たC大阪。守備力アップが本物かどうかを試すにはこれ以上ない相手だ。

 対戦成績はG大阪の11勝8敗、1stステージでは中山の得点でG大阪が1−0で勝っている。雨上がりのピッチ、芝生のグリーンがまぶしい。



 ややG大阪が押し気味で進んだ試合。ビッグチャンスはC大阪の13分。左タッチ際からドリブル突破を仕掛けた大久保からのラストパスを西澤は大きくふかし天を仰ぐ。
 そして相手のミスをうまく活かしたG大阪の先制点で大きく動きだすことになる。16分、右サイド二川のタテパスは長過ぎ、C大阪・久藤が追いつく。しかしクリアに逃げずパスをつなごうとしたがバランスを崩し、キックはコロコロと追走した森岡に渡る。C大阪ゴールに迫る森岡は左足で狙うが、DFがブロック、しかしこれがゴール前フリーのフェルナンジーニョへの絶好のアシストとなった。難なくダイレクトで決めるフェル。
 
割り当てエリア一杯に詰め掛けたピンクの集団だったが・・・。
 ミスが原因とはいえアンラッキーだった失点にくさることなく反攻に出るC大阪。そしてキックオフからノーホイッスルのまま同点ゴールが生まれる。久藤が森島を使ったワンツーで抜け、ゴール前の大久保へロビングパス。コースに入ったDF山口が足に当てるとボールはGK吉田へ。バックパスと判断される可能性が頭をよぎったのか吉田は足でコントロールする。貪欲なC大阪のエースがこれを見逃すはずはなかった。GKをかわし無人のゴールへプッシュ、あっという間の同点ゴールだ。浦和戦で永井のシュートを止められなかった松代に代えて起用した西野監督の期待を大きく裏切る吉田の凡プレー。セイフティにダイレクト・クリアすべきところだった。

 ここで試合は少し小康状態に入った。しかし28分の得点が両チームを天と地に大きく引き離すことになる。久藤のバックパスは弱く狙ったフェルを引っ掛けFKを与える。遠藤の足の状況が悪いためか、この日のG大阪のメイン・キッカーは森岡。ふわりとゴール前に上げたキックに千葉がかぶり上村のヘッドクリアは体勢が崩れ当てるのが精一杯。目の前に転がるボールはセットプレーでの得点の多い山口にはまさにごっつあんゴール、2−1だ。ブルー&ブラックで埋まったゴール裏にはC大阪をあざ笑う手作りのピンクの豚(?)が登場する。

 C大阪は、下村の攻撃参加から濱田が強烈なミドルを放つがGK吉田が防ぐ。そして34分、G大阪は二川からのスルーパスをフェルが大黒にはたく。DF千葉が触ったボールが久藤の足に当たりオフサイドポジションのフェルへ。敵からの”ラストパス”はもちろんノー・オフサイド、フェルは押し込むだけ、これで3−1。

 G大阪の猛攻は止まらない。二川のループシュートを辛うじてCKに逃げるGK伊藤。さらに、この右CKからのヘッドシュートも弾き出す。しかし、拾った森岡のクロスは正確にゴール前で”どフリー”の大黒の頭へ。左右に振られるだけでゴール前をポッカリ空けてしまうC大阪。36分、4−1となった。G大阪サポの大騒ぎが繰り返される。

 そしてなんとかこの得点でゴールラッシュは収まりハーフタイムを迎える。



 混乱するC大阪の守備組織が後半立ち直れるかが注目されたが、開始早々あっさりと大黒が5点目、自身の2点目でピンクのサポーターたちを奈落の底に突き落とした。右からの森岡のクロスに頭を鋭く一閃、GKは頭上を見事に抜かれた。何をどうすればいいのか、小林監督も全く打つ手がない試合展開。それでも声を止めず応援するC大阪のサポーターたちが痛々しい。

 C大阪にあまりにミスが多く、楽々と得点していくG大阪だが、その攻撃の出来は極上のものだ。ボールも正確に回り、選手も細かく連係して動きスペースを作り、そこへ走りこむ。両サイドをうまく使うことで、中央を空けさせる。まさにやりたい放題。守備でも高い位置からのチェイシングは忠実で読みもよく、奪うやいなや素早い切り替えで攻撃に移る。大差をつけられ攻守ともにどこかうつろな様子のC大阪に比較して、イキイキとサッカーを楽しむG大阪の選手たち。青と黒のユニフォームの方が数人多く見えるほどだった。

 森島に代わって入ったマリオが一人走り回っている印象のゲームは、交代出場の吉原が6点目、大黒がハットトリック完成となる7点目を決めて結局6点という大差がついた。なんとか一点でも返してほしいと願うアウェーゴール裏だったが空しい希望に終わった。



7対1。思わぬ大差がついた。
 首位・浦和との勝ち点差5は直接対決を終えているG大阪だけに大きなものに違いはない。しかし、ケガ人続出、しかも他チームから追われる立場での戦いの経験のない浦和だけに今後彼らにのしかかるプレッシャーを考えれば何が起こるかはわからない。なにしろまだ7試合もあるのだ、一戦一戦、勝ち点3を積み上げて、追いかけるしかない。攻撃陣、守備陣そしてサブのレベルとほぼ全員が好調を維持する稀有な状態の今のG大阪。代表を辞退した遠藤の負傷の状態のみが気にはなるが、この2週間のブレイクで回復ものぞめるだろう。かつてリーグ終盤までの好調さを維持できず失速した経験を今季こそは活かすことができるか、期待して見守りたい。

 柏の勝利でまたしても年間最下位に沈んだC大阪。「最も負けたくない」相手に食らったこの屈辱的大敗を選手一人ひとりが今後の糧にできるだろうか。本来チームの基盤は守備力に置くべきなのだが、C大阪の場合、守備はその日、その試合になってみないとわからないのが実情だ。ここは、攻撃陣が一層の頑張りで必ず先制し、そして相手に攻めさせてウラを突き追加点、という展開に持ち込まない限り勝利は期待できないのかもしれない。幸いといっては語弊があるが、代表選手が抜けることもない第9節までの2週間のブレイク、この期間をいかに使って立て直すことができるか。再開後の当面の敵神戸、柏との連戦に勝つためには何が必要かを監督、選手、クラブそしてサポーター全員で考えなければならない。そして入替戦をも視野に入れた補強さえも必要なのかもしれない。もうカッコなどをつけていられないのだ。



(ガンバ大阪) (セレッソ大阪)
GK: 吉田宗弘 GK: 伊藤友彦
DF: 山口智 シジクレイ 實好礼忠 DF: 下村東美 上村健一 千葉貴仁 大森健作
MF: 宮本恒靖 森岡茂(77分/渡辺光輝) 二川孝広 遠藤保仁(69分/中山悟志) 家長昭博 MF: 布部陽功 久藤清一(53分/酒本憲幸) 森島寛晃(64分/マリオ) 濱田武
FW: 大黒将志 フェルナンジーニョ(61分/吉原宏太) FW: 西澤明訓 大久保嘉人
SUB: 松代直樹 入江徹 SUB: 多田大介 ミキ 齋藤竜
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