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 webnews 04/11/09 (火) <前へ次へindexへ>
新潟の食い下がりも空し!大黒ハットトリックでG大阪完勝!
2004Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ 第12節 ガンバ大阪vs.アルビレックス新潟

2004年11月6日(土)14:03キックオフ 万博記念競技場 観衆:10,014人 天候:晴
試合結果/ガンバ大阪6−3(前3−0、後3−3)アルビレックス新潟
得点経過/[G大阪]シジクレイ(4分)、遠藤保仁(19分)、フェルナンジーニョ(37分)、[新潟]ファビーニョ(47分)、[G大阪]大黒将志(52分、56分)、[新潟]ファビーニョ(61分)、[G大阪]大黒将志(71分)、[新潟]鈴木慎吾(72分)


取材・文/貞永晃二

 新潟のJ1昇格により今季の対戦はカップ戦を含めて3回。初顔合わせは、ビッグスワンでのナビスコ、4−4の点の取り合いでのドロー。次は1stステージ、4−1とG大阪が圧勝した。そして前回の対戦は金沢でのナビスコ、これも2−0でG大阪が勝利している。3戦2敗1分と新潟にとっては分の悪い対戦のようだ。

 2位(G大阪)と4位(新潟)という2ndステージ好調を維持している両チームだが、前節の市原との対戦を引き分けて首位・浦和との勝ち点差が7と開いたG大阪は、なんとか勝利して浦和の取りこぼしを期待するしかない状況だ。



 あっけない先制点は4分。遠藤の上げたCKにスキンヘッドが高いジャンプで叩きつけた。ボールは大きくバウンドし、ラインを越えゴールネットの天井を突き上げた。さわやかな秋色の空は青黒のサポーターの喜びの声に包まれた。

 新潟はブラジリアン・トリオにうまくボールが収まらない。オゼアスはかつてのチームメイト・シジクレイに自由を奪われ、エジミウソンは右サイドに流れ基点になろうとするが、チャンスには結びつかない。守備でも先制し勢いづくG大阪・シジクレイに、再度CKでフリー・ヘッドを許す。集中力に欠ける守備はいつもの新潟とは違いどこかおかしい。

 19分、守備を修正できない新潟の左サイドをG大阪のコンビプレーが崩し、遠藤が中へコースを変えてドリブル、イン・カーブのシュートでファーポストを抜いた。豪快な先制点のあとは、華麗な追加点、G大阪サポーターにはたまらない試合展開となった。

 ボール支配でも圧倒される新潟も、徐々に反攻に出る。左右に揺さぶった後、ベテラン山口のボレーはフレームわずか左に逸れた。オレンジ・サポーターが期待した追撃のゴールは決まらず、37分には二川のパスからフェルナンジーニョに巧みに抜け出されペナルティ・マークあたりから強烈なシュートを許した。

 しかし3点のビハインドにもアウェーゴール裏からの声は途切れない。下を向いた選手も顔を上げ、「まず一点」を目指す。そしてエジミウソンのクロスから鈴木慎の左足がうなるがワクはとらえられない。さらにCKからのチャンスも実らずハーフタイムを迎えた。



 反町監督はメンバーをいじらず後半に入った。しかしハーフタイムの指示で修正を加えられたのか、選手の動き出しが少し早くなった感じだ。47分、右サイドからゴールに迫ったオゼアスがシジクレイのマークを弾き飛ばしてボックスへ侵入、折り返しをファビーニョがプッシュしてゲット!オレンジ・サポーターの我慢がやっと報われた瞬間だった。さあ、2点差だ。

 しかし、前半は「蚊帳の外」にいた日本人トップスコアラーが新潟の高まる反撃ムードを沈静化させてしまう。大黒はまず52分に二川のラストパスを左足で、56分には体勢を崩しながらもヘッドでつないだ橋本のアシストで右足をひと振り、ともに右スミに叩きこんだ。気がつけば5−1、新潟には絶望的な大差となった。

 しかし、新潟は攻めるしかない。61分、左サイドをドリブルで進んだファビーニョがG大阪DFの寄せが遅いところを意表を突く左足シュート。GK松代にはノーチャンスのボールだった。まだ3点差、反町監督はオゼアス、山口を上野、安に交代させて試合を諦める気持ちのないことをピッチに伝える。
 
 梅山、ファビーニョと惜しいミドルシュートがG大阪ゴールを襲う。新潟の攻めにリズムが出だしたことにG大阪サポーターが一抹の不安を感じた時間、またもエースが魅せる。71分、ドリブルで進んだフェルナンジーニョがタテに流したパスをダイアゴナルな動きで受け、飛び出したGK木寺を巧みなワンタッチコントロールでかわしシュート、必死に伸ばした木寺の手に触れたボールは運良くカバーに入ったDFの頭上をふわりと越えてネットを揺らした。これで立派なハットトリックが一丁上がり、ついに通算20ゴール目だ。

 しかし新潟はあくまで前向きだ。直後の72分、右サイドからのクロスが左へ流れファビーニョがシュート気味に入れる。これをファーサイドに詰めた鈴木慎がプッシュし3点目とした。この後も、新潟は追撃姿勢を崩さない。一方G大阪は85分、一度の交代で遠藤、橋本、フェルナンジーニョを引っ込め森岡、吉原、中山を投入し試合を終わらせようとする。そしてその意図を汲んだ選手たちは西野監督の思惑通りに、新潟の攻撃をいなしてタイムアップを迎えた。



 オレンジのサポーターはホームチームを圧倒するほどの大多数ではなかったがそれでもバス6台で訪れ、ゴール裏を埋め声をからしてバックアップした。しかし大地震の結果、試合から遠ざかった影響が新潟のプレーぶりからは見て取れた。どこか身体が重そうに見え、つまらないミスが多発した。なりふりかまわずにゴールを目指しはじめた後半のプレーが前半から出来ていればと悔やまれる内容となった。

 6−3という結果からは、大味な試合と感じられるだろうが、今のG大阪の好調さを示すバラエティあふれる6得点だった。今節、首位・浦和も逆転勝利で勝ち点を伸ばしたため、市原、新潟の優勝可能性は消えた。もはやG大阪は「奇跡」を信じて前進するしかないのだ。それにしても必死に戦い続け、しかも結果も残しているG大阪だけに観衆が1万少しというのは寂しいかぎりだ。万博でのホームゲームはあと2試合(20日・横浜FM、28日・FC東京)。あなたもG大阪の強く、しかも面白いサッカーを万博で観戦されてはいかがですか?


(ガンバ大阪) (アルビレックス新潟)
GK: 松代直樹 GK: 木寺浩一
DF: 山口智 シジクレイ 實好礼忠 入江徹 DF: 丸山良明 喜多靖 松尾直人
MF: 宮本恒靖 橋本英郎(85分/中山悟志) 二川孝広 MF: 本間勲 山口素弘(64分/安英学) 梅山修(分/鈴木健太郎) 鈴木慎吾
FW: 大黒将志 フェルナンジーニョ(85分/森岡茂) 遠藤保仁(85分/吉原宏太) FW: エジミウソン オゼアス(64分/上野優作) ファビーニョ
SUB: 吉田宗弘 児玉新 SUB: 野澤洋輔 桑原裕義
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