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 webnews 05/09/20 (火) <前へ次へindexへ>
磐田、優勝へ暗雲!C大阪、久々の3連勝!
2005J1リーグ ディビジョン1 第24節 セレッソ大阪vs.ジュビロ磐田

2005年9月17日(土)15:05キックオフ 長居スタジアム 観衆:18,413人 天候:雨
試合結果/セレッソ大阪2−0ジュビロ磐田(前2−0、後0−0)
得点経過/[C大阪]ファビーニョ(17分)、西澤明訓(36分)


取材・文/貞永晃二

 C大阪はリーグ再開後の5試合を3勝2分という好成績。さらに3勝とも1点差ゲームで、その勝負強さも本物のようだ。メンバーをほぼ固定してきたことで、コンビプレーが熟しそれに3人目の動きが効果的に連係する攻撃と、危機感を共有し前線からのチェイス、ボランチの下村・ファビーニョの呼吸も合って最終ラインの負担を軽減させている。豪雨のヤマハスタジアムで前半押し気味ながら得点できず、後半登場した前田にハットトリックを許した屈辱にホームできっちりとお返しをすると同時にさらなる上位進出の足がかりとしたい。

 若手を起用しながらもいつの間にか3位につけた磐田だが、首位G大阪との勝ち点差は依然9と大きい。一戦一戦の敵を倒すことに集中し、上位2強の取りこぼしを待つ。優勝を狙うにはカップ戦を戦っているような気持ちが大切だろう。負傷者が相次ぎ、前節川口、服部のベテランが復帰したものの、期待半分、不安半分でスタメンにDF大井(21歳)、MF船谷(19歳)という若手を起用したところ、船谷は2アシスト、大井は無失点に貢献し、それぞれチャンスを活かした。今節も起用が予想される彼らの成長は3位に順位を上げたことよりも数倍意味のあることだ。



 ゼ・カルロス、久藤、太田、村井というサイド攻撃を狙いとする両チームだが、開始前から降り出した雨でスリッピーになったピッチがミスを誘発し、サイドへの展開もままならず、中盤での奪い合いが繰り返される。

 しかし先制点はC大阪に、そしてやはりサイドを起点に生まれる。17分、左サイドでゼ・カルロス、柳本がキープし磐田DFを引き出し、中央のDFがやや薄くなったタイミングで森島寛がクロスを入れる。ゴールを背に受けた西澤に古橋が絡み右へ流し、フリーで走りこんだファビーニョが豪快に右足を振り切り、強烈な弾道で川口の左を破った。最近4試合で3ゴールのファビーニョ、若くして名門コリンチャンスで主将の重責を担っただけの実力を遅まきながら発揮し始めたようだ。

 早く追いつきたい磐田がスピードアップした攻撃でC大阪を押し込み圧倒し始める。しかしカウンターからのカレンのドリブルシュートは右に、前田のミドルも左に外れる。32分、太田のスピード・クロスに前田、カレンが飛び込むがうまく足に当たらず抜けて行く。

 そして36分、押されっぱなしのC大阪に追加点が決まる。下村がゼ・カルロスとのコンビで左サイドを崩しGKとDFの間に柔らかなボールを入れると、ニアに走った西澤がDF大井を背負いながら左足を振り流し込んだ。5月、4万大観衆が詰めかけた長居での大阪ダービーの2得点以来の久々の「アキ・ゴール」。スタジアムは大歓声に包まれた。そして2−0としたC大阪は勢いに乗って攻め立て、ゼ・カルロスのクロスからの森島寛の惜しいヘッドまで飛び出し前半を終えた。



 左DF大井の前半の出来に不満だったのだろうか。山本監督は後半から右DFに負傷から復帰の鈴木を入れ、金を左DFに移した。その鈴木が攻撃陣の奮起を促すかのように攻撃参加を図る。右サイドを突破しマイナスに折り返すと、船谷がスルー、しかし前田のシュートはGK吉田が身を挺して押さえる。このシュートを最後に前回対戦でのヒーローは、不本意にも崔と交代となった。

 磐田は前半よりははるかにスムーズなボール回しを見せ、崔に続き「隊長」を名波に代えて投入し、勝負に出る。しかしC大阪はファウルすれすれの厳しいタックルをまじえた、集中したハードディフェンスで「2点差は危険」といわれるリードをなんとかキープし続ける。

 ボールポゼッションでは圧倒しながら、中山のシュートは浮き、船谷のシュートは右にはずれ、崔のシュートもGK吉田の正面をつくなど「1点」に苦しむ磐田。C大阪は鳥栖から加入した宮原、黒部、徳重と選手交代で守備力を維持しながら時間を消費させ、アディショナルタイムには後半唯一のシュートをゼ・カルロスが打ち川口を脅かしたところで試合を終わらせた。

 これで3連勝となったC大阪。磐田には00年8月以来5年ぶりの勝利となった。この自信を胸に足元を確かめながら、一つでも順位を上げることを目指し戦い続けるだけだ。

 20歳以下を3人、23歳以下で見ると6人という若手を起用して完敗した磐田。この夜、首位G大阪が敗れ差を詰める絶好のチャンスだっただけに痛恨の一敗となった。勝ち点差は変わっていないことだけを心のよりどころに、奇跡を信じてあきらめることなく前進するしかない。


(セレッソ大阪) (ジュビロ磐田)
GK: 吉田宗弘 GK: 川口能活
DF: 前田和哉、ブルーノ・クアドロス、柳本啓成 DF: 金珍圭、田中誠、大井健太郎(45分/鈴木秀人)
MF: ファビーニョ、下村東美、久藤清一(88分/徳重隆明)、ゼ・カルロス、古橋達弥 MF: 太田吉彰、服部年宏、名波浩(72分/中山雅史)、村井慎二、船谷圭祐
FW: 西澤明訓(83分/黒部光昭)、森島寛晃(78分/宮原裕司) FW: カレン・ロバート、前田遼一(53分/崔龍洙)
SUB: 伊藤友彦、布部陽功 SUB: 佐藤洋平、上田康太
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