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 サッカーのある風景 03/07/04 (金) <前へ次へindexへ>

 女子サッカーと私


 文/大内孝彦
 私が最初に女子サッカーの試合を見たのは、おそらく1998年になるのだと思う。
「思う」などと曖昧な言い方になるのは、記憶が曖昧なことと、それを補強する資料が手元に無いからである。
 それでも、どこにどのチームの試合を見に行ったのかくらいはある程度覚えている。鈴鹿スポーツガーデンにプリマハムFCくノ一の試合を観戦に行ったのである。ただし、対戦相手とかスコアについては記憶が無い。

 どうしてプリマハムの試合になったかといえば、「せめて地元のチームの試合くらいは見ておかねば」などと思い至ったのが理由だったりする。そのころ、私は三重県に住んでいたのだ。同じ県内にあるチームが全国リーグに所属し、そしてそのリーグで優勝を争う力を持っている。それは私にとって結構魅力的なものだった。
 ともかく、それがプリマハム=伊賀FCくノ一との長いお付き合いの最初であり、女子サッカーとの関わりの最初だった。

 それからはプリマハムの試合を追いかける続けることになる。県内と関西の試合は当然。さらには日本平や西が丘までも観戦に行った。別にサポーターというわけではない。淡々と観戦していただけである。地元のチームという意識とか、試合の風景が気に入ったのとか、リーグの状況が気になったとか、そういった要素が私に遠征をさせたのかもしれない。
あと、もともと旅行好きであったという事も重要な要素だとは思うが。



 そのような発端から5年が経った。
プリマハム=伊賀FCを中心に女子サッカーを見てきたのだが、本当にいろいろなことがあった。プリマハムの撤退によりチームが地域クラブになった。それに伴って、何人かの選手がチームを去った。そのままサッカーを辞めた人も別のチームで続けている人もいる。チームに残った選手たちも仕事を持ちながらの活動となっている。以前と比べればはるかに厳しい環境の中で、よく頑張っていると思う。

 2002年の全日本女子サッカー選手権では李監督の胴上げを見ることもできた。人生で心の底から喜べた瞬間であった。このチームは、間違い無く私の人生を豊かにしてくれた。チームの関係者の皆さんには、心から感謝したいと思う。そして、なんらかの形でお返しができればと思う。
 実は、2002年のL・リーグは伊賀の試合を見ることが出来なかった。諸般の事情で転居してしまったためなのだが、今年はなんとかして試合を見に行こうと思っている。



 そう考えていたところに思わぬ話が舞い込んできた。7月12日に国立競技場で女子代表の試合が行われるのである。この試合は女子ワールドカップの出場権を賭けてのホーム&アウェーの第2戦であり、対戦相手は北中米カリブ海3位のメキシコ女子代表である。

 もっとも、この試合が行われるに至った経緯を考えれば、あまり喜べた話でも無いのだが。
 実は、先日タイで行われたAFC女子アジア選手権で、日本女子代表は準決勝で北朝鮮女子代表に敗れ、3位決定戦でも韓国女子代表に敗れて4位に終わってしまったのだ。この大会で3位以内に入れば女子ワールドカップへの出場権が手に入ったのだが、4位に終わってしまったために、メキシコとのプレーオフになってしまったのである。

 しかし、ものは考えようである。なかなか見ることができない女子代表の試合を生で観戦するチャンスなのだ。それもワールドカップの出場権を賭けての試合である。こんな状況はそうそうやってこないものである。
 私も伊賀の選手を中心に日本女子代表へ声援を送りに国立へ行くつもりである。

 まずはメキシコで行われる、7月5日のプレーオフ第1戦を良い結果で折り返すことを祈っている。そして、できることならば、大観衆の国立で彼女たちをワールドカップの舞台へ送り出したいと思う。
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