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 サッカーのある風景 03/08/04 (月) <前へ次へindexへ>

 ゴール!ゴール!ゴール!


 文/神 慶知
 湘南ベルマーレのホームタウンの一つ、平塚市で全国的にも有名な「湘南ひらつか七夕まつり」が開催された。今年で53回目となり、5日間延べ286万人もの人々が足を運ぶ盛況振りであった。ベルマーレもこのイベントには例年ブースを出展、チームスタッフだけではなくボランティアの方々の協力を得て地元へのアピールを行っている。勿論平塚市だけではなく、7市3町全てのホームタウンで行われるイベントにも参加させて頂き、ベルマーレのホームタウンであるという事を徐々に認知して貰い、ファン・サポーター、支援企業の増加を狙っている。

 2000年からホームタウンの広域化をしたベルマーレでは現在サッカースクールや教室を各地域に展開しており、中学生年代では湘南ベルマーレ小田原OESTEを設立。またホームタウン推進室を設置し、湘南地域がスポーツでもっと幸せな街になる、スポーツの楽しさを共に分かち合うように地域学校の部活指導に出向いたりといった活動も行っている。一つ一つの積み重ねが、きっとクラブ、そしてホームタウンの大きな財産となることを信じてやまない。



 2003シーズンのJリーグディビジョン2は26節を終了。ベルマーレにとってクラブ創設10周年、節目のシーズンもここまで6勝6分14敗。勝ち点24で10位。ここ6試合の結果は21節、22節と九州へ遠征し、鳥栖に引き分け、福岡に敗戦。1週間の中断を経て23節はホームに札幌を迎えたがまたも敗戦。24節はアウェーで神奈川ダービーとなる川崎との一戦、前半に20節以来となるMF坂本のゴールで先制するも後半2失点で逆転されて3連敗を喫した。どこまで負け続けるのかと思いきや、25節は4位山形に3対0で完勝、続く26節も2位広島に1対0で今期初の連勝をホーム2連戦を飾ってくれた。

 特筆すべきは25節の山形戦。先制点を挙げたMF金、3点目を決めたFW柿本はともにJリーグ初ゴール。これが自信となって26節の広島戦勝利に繋がった。日本のサッカーはメンタルが勝敗に大きく影響することは衆知だが、メンタルをプラスに持っていくのはチームの勝利、勝利する為のゴールである。

 今期の湘南に絶対的に足りないものはゴール。得点王をひた走る新潟FWマルクスは一人で22ゴールを挙げているが、湘南はチームとして17ゴールしか挙げていない。ここ3試合で5ゴールを奪うまでは、23試合で12点、1試合平均0.5ゴールを割る勢いだったのだから得点力の無さは深刻だ。前線の選手に至っては自信の持ちようも無く、エースFW高田に至っては23試合出場ノーゴールと夜も眠れそうにない。

 そういった状況を変えた、いや変えつつあるのがゴールを奪えるようになったという事実。守備はこれまでも無失点に抑えた試合は何試合もあった、だがゴール、そして勝利を得ることでチーム全員が自信を持ちつつあり、その自信をもっと深めれば自分たちのサッカーを今以上にできるようになる。



 湘南の勝利とともに長かった梅雨もあけ、ようやく夏が到来した。必ずしもサッカーに適した季節ではないが、湘南にとっては「オレたちの夏」と胸を張って言えるように、多くのゴールを見せてほしい。見失った自分たちを取り戻すためにも、次の10年クラブが上昇を続けるためにもとにかくゴール!ゴール!ゴール!
※写真提供「壁紙ダウンロード」
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