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 サッカーのある風景 03/08/22 (金) <前へ次へindexへ>

 私のフットボール日記 その3


 文/畦地治
さんざんなJリーグセカンドステージ開幕

 2003Jリーグ2ndステージが開幕しました。みなさんはどの会場、どのテレビを観たのでしょうか?私は土曜日の夜はチームの練習日になっていますので、ナイトゲームだとなかなか観戦することができません。しかし、8/16(土)は、練習会場の中学校の学校開放の管理人さんから、「今年は初盆なので、この日は練習をやめてほしい」と言われてしまいました。地域の人と仲良くやっていかないと、地域のクラブはやっていけないので「了承」しました。つまりこの日はJリーグ観戦に出かけることができたのです。



 めざすはカシマサッカースタジアム!

 出かけたのは、カシマサッカースタジアムで行われる鹿島アントラーズ対名古屋グランパスエイト戦でした。「夏休み」ということでJRの「青春18きっぷ」を活用して出かけることにしました。帰りはムーンライト「ながら」という夜行列車に乗る計画を立てました。そもそものみその付きはじめはこの列車の指定席券が満席で取れなかったことでした。「しかたがない。帰りは小田原からこの列車に乗ってデッキで過ごすとするか」

 つづいてのつまづきは、その3日前にあったナビスコカップの準々決勝1st leg。なんと名古屋は鹿島に1−5で大敗。がっくり。鹿嶋に「行くのをやめようか」と思いました。しかし、せっかく計画を立てたので「大きくなったカシマスタジアムを拝みに行こう」という名目で出発!

 刈谷駅7:38発の豊橋行きに乗車。そこで名古屋の友人と合流。サッカー談義に花を咲かせながら出かけました。予定通り豊橋で熱海行きに乗り継ぎました。これも座ることができたので、しばし安眠をむさぼりました。
 話はまったく変わりますが、東海道線や東海道新幹線沿線にはサッカー関係の施設がけっこう見られるのをご存じですか?東京の人に敬意をはらって東京から新幹線でスタートしてみましょう。多摩川をわたるあたりで川崎の等々力競技場が見えるそうです(実際私は見たことがない)。新横浜では、もちろんワールドカップ決勝を行った横浜酷際(失礼!国際)競技場が見えますね。

 小田原へ向かう途中で相模川を渡ります。その河川敷に湘南ベルマーレの練習場があります(芝生と土のグランドがありますが、かつてのアジアカップウィナーズフットカップファイナリスチームの練習場が河川敷とは・・・でもいいかプロ野球の盟主を自認するチームも長い間多摩川河川敷を使用していたから)。しばらくは休養していまして、静岡に入ります。静岡駅の手前に草薙競技場が見えます。一番よく見えるのが野球場です。戦前に沢村栄治投手が大リーガー相手に快投を演じたのがこの球場で、球場前にそのモニュメントがあります。

 先を急ぎましょう。掛川駅をすぎるとすぐに静岡エコパが見えます。しばらくすると磐田市に入ります。右手奥を見ると、大きなYAMAHAの文字が・・・。そうです。ここはヤマハの本拠市(?)。ヤマハ本社のビルの横の照明灯がよく見えます。ヤマハスタジアムです。かつてのジュビロスタジアム、ヤマハ東山スタジアムです。(ちなみにジュビロサポーターは「ジュビスタ行く?」と会話するようです。今は「ヤマスタ行く?」と会話しているのでしょうか?)あとはずっととんで大阪に入ると、隣に名神高速がせまってくるあたりで万博記念競技場が見られます。



 話をもとに戻しましょう。私はサッカー観戦に上京する時は、このヤマハスタジアムを拝んでから眠りに入ることにしています。今回もその例にもれず睡眠に入ったわけです。静岡駅を過ぎた辺りで文字通りなにか雲行きがおかしくなってきました。そして、車内放送が・・・。「静岡県東部の豪雨のため、この列車は三島止まりとさせていただきます」

「なに?でもまだ11時、試合は18時30分何とかなるさ」とうことで三島で下車。喫茶店で1時間程時間をつぶし「もう復旧しているかな」と軽い気持ちで三島駅へ。なんと列車の運転を見合わせている線が増えているではありませんか。しかたがない12:42発の新幹線に飛び乗りました。「18きっぷ」なので乗車券も必要です。思わぬ出費でした。

 小田原で下車し再び在来線へ。もう一度、東海道線に乗り大船へ向かいます。しかし、大船から成田への直通列車に乗る予定が、何と運休。これではさすがに試合に間に合うかと青くなり、ホームへ走る走る。するとそこに「快速」の文字。この文字にだまされて乗った電車は根岸線の電車。何と横浜までは各駅停車で、しかも「降水量が規定量を越えたために徐行運転をしています」のアナウンス。その横を東海道線の普通列車がこれ見よがしに快速運転。もう悔しいったらありゃしない。しかしそれもこれも後の祭り。横浜で東海道線に乗り換え、一路東京へ。



 このあたりから最悪の事態に備え始めました。つまり、この日は何と関東での試合がいっぱい。埼玉では浦和対磐田、柏では柏対京都、味スタではFC東京対C大阪、横浜では横浜対東京Vがあります。「柏サッカー場へ行ったことがないので柏に行こうか」と友人。「あそこは雨にぬれるよ。カードからみて、ぼくは横浜対東京Vだな」と会話している矢先に東京駅を目前にして電車が急停車してしまいした。車内アナウンスで「駅の線路に人が入りました。ただいま調べています」と。「おいおいこんな日に線路に入るなよ。入るなら明日にしてくれ」。そんなこんなでようやく東京駅へ到着。

 再び走る走る、地下総武線ホームへ。すると予定の電車が来ていません。どないなってるのや。どうやらここの列車も出発の目途はたっていないとのことでした。「バスで行こう」と友人。自分はもう横浜の試合でいいと思っていたが、それは言い出せない雰囲気でした。丸の内側から八重洲側へ三度走る走る。16時20分発のバスに飛び乗ったのが16時15分でした。車内でキップが買えたのはなんともラッキー。そのバスは鹿島神宮行きでした。

「どのくらいかかりますか?」の問いに、係の人は「通常は2時間少しですかねえ。でもなんとも言えません」との返事。しかたがない運を天にまかすしかありません。あとはじたばたしてもしかたがありません。東京都内は例によって渋滞中。万事休すか!?その時車は動いた。車は走り出した。何とか前半中にはスタジアムへ着けそうだ。鹿島神宮駅に着いたのが18:20分でした。ちょうど東京から2時間かかりました。私のように名古屋・愛知に住んでいると関東は関東なんです。鹿島が東京からこんなに離れているとは思いませんでした。

 でもカシマスタジアムは初めてではありません。2回目だったのです。1回目は1993年5月16日(日)。そうです、Jリーグ開幕の試合だったのです。そんなの10年前のことですからね。すっかり記憶のかなたに行ってしまっています(試合内容は鮮明に覚えていますが・・・)。鹿島神宮からはタクシーに飛び乗りスタジアムへ。スタジアムの威容ががうかんできました。すばらしいスタジアムですねえ。スタジアムへと四度走る走る。そして座席へ。座席はバックスタンドの2階席で、階段のきついこときついこと。私たちが座席に着くのを待っていたかのようにキックオフのホイッスル。天は我に味方した。って感じでしょうか。考えてみたら家をでたのが7時前で今が18時30分。疲れました。



 例によって名古屋の完敗

 試合内容はあまり書きたくありませんね。結果は0−1ですが内容は例によって名古屋の完敗でした。一言でいえば「チームとしての成熟度がちがう」ということでしょうか。敢えて名古屋に明日につながる内容というか、無理して安心材料を見つけるというか、それは、「DFラインに鄭(在日)、富永という試合にほとんど出ていない選手が2人もいたのです」「攻めには藤本が出ていなかったんです」というところでしょうか。つまり「鹿島相手によくやった」ということでしょうか。
「鹿島の小笠原のフリーキックは見事でした」「あれはどんなキーパーでもとれません」とはどちらも友人の弁。私は何とトイレに行っていてこのゴールを見ていないのです。「鹿島のゴールなんて見たかないわい」とは負け惜しみ。

 それにしてもカシマスタジアムはいいスタジアムですねえ。何がいいって、まずは芝生がいい。そして雰囲気がいい。10年前のスタジアムにも感動したけれど、今回も感動しました。帰りにスタジアム駅からながめるスタジアムは最高でした。



 さあ、帰りだ!まずはカシマサッカースタジアム駅へ。5分ほどで鹿島神宮駅到着。バス停へ走るはしる(5回目)。とにかく、この日はよく走る日です。21:00のバスに乗車して一安心。これでのんびりできます。帰りはなんと1時間少々で東京駅に到着。この日の後半は運が向いてきました(名古屋が完敗しているのに何が運がいいかはわかりませんが・・・。もうこの時点でカシマに着く、カシマに行くことが目的になっていることが分かる)。

 東京駅でビールでも飲んで・・・・。そんな甘い思いも東京駅での「東海道線は小田原より先は運休です」の無情のアナウンス。これでそんな思いは吹き飛んでしまいました。名古屋方面の夜行バスも満席。まさにまさに万事休すか。「しかたがない。とにかく宿を探そう」ということで駅員に尋ねました。「明日の東海道の運行もどうなるか分かりません」「カプセルホテルやサウナなら新宿の方が多いですよ」のこと。その指示に従って「よし新宿に行こう」。電車の中で「明日も東海道線が無理なら中央線で甲府まで行って、身延線で富士に下りてくるというルートがある」ということで勇んで新宿へ。

 しかし、新宿はとにかく人が多い。この人の多さで疲れがどっと増す。新宿の交番で「カプセルホテルはあるよ。でもね高いよ。それに土曜日だから空いてるかなあ」とのこと。「高いよ」の一言で決まった。新宿はやめようと。「そうだ。東海道で小田原まで行って御殿場線で帰るという手もある」なんでこのことに気づかなかったのだろう。新宿まで来ても時間の無駄だった。

 そんなこんなで再び東海道線へ「まてよ。小田原まで行く人は多いのでは、だったら平塚あたりで宿を探そう。それでだめなら小田原に出て、それでもだめなら駅でごろ寝としよう」という事で話はまとまりました。結局、平塚でオールナイトのサウナがみつかり、長い長い1日は終わりました。



 今回は我がチームのジュニアユース(中学生)が参加した豊田市中学生サッカーフェスティバルの模様を書く予定が変更になってしまいました。その話は次回以降ということで。とにかくこれが私の2003Jリーグセカンドステージ開幕でした。みなさんの開幕はいかがでしたか?
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