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 サッカーのある風景 04/01/16 (金) <前へ次へindexへ>

 とりとめのない話だけど


 文/竹井義彦
 年末年始は、テレビ観戦でサッカー三昧の日々を送ったという人が多かったはず。私も、天皇杯と高校サッカー選手権を堪能した。
 天皇杯の決勝は、緊迫したいい試合だった。両チームの勝ちたいという意欲がとてもいい形でぶつかり合った好試合だったといえるだろう。
 高校サッカー選手権では、久しぶりにスタンドでその試合を見たいというチームが現れた。東京都A代表の成立だ。あの試合展開は素晴らしかった。パスをスペースへスペースへと繋いで、どんどん前へと出ていく戦いぶりに、私はワクワクしていた。もっともっと試合を見たかったのだが、残念なことに途中で敗退してしまった。



 年が明けた1月4日が、駒林サッカークラブの3年チームの蹴り初めだった。ホームグラウンドの駒林小学校に集合すると、すぐ近くにある駒林神社へお参りに行き、この日の練習場所になっている小学校へ移動して練習をした。お昼過ぎには、再び駒林小学校へ戻ってお餅を食べ、この日の練習を終えた。去年は、新年最初の日曜日にフットサル大会に呼ばれていたため、お参りはその翌週だったから、落ち着いた蹴り初めの一日ということがいえるかもしれない。

 子どもたちも今年の4月から4年生。横浜市では子どもたちは3つのクラスに分けられていて、LL クラスの上位学年ということになる。どの公式戦でも上級生と戦うというハンデはなくなるし、子どもたちもどんな試合でも1番になりたいと意気込んでいる。チームとしても結果が求められる年ということで、私たちもこれまで以上に指導に力を注がなければならなくなってくる。

 来月はじめには、私たちのチームが主催する招待試合があり、強豪チームと対戦することになっている。春の市大会までは、月に1回ぐらいのペースでこうした試合があるはずなので、チームの状態を見ながら大会に備えるつもりだ。



 去年はどんな年だったのか、ちょっと振り返ってみることにしよう。なにより、去年は1学年上の4年生と公式戦で戦うことになっていて、チャレンジの年であった。それは、端から判っていたことだったが、実は、意外に戦えるんじゃないかというおぼろげな期待感はあった。けれど、甘かった。この学年での1年の違いはかなり大きかった。基本的な体格からして違うのだから、体力もスピードも違って当たり前。当然、テクニックにも、サッカーに関する理解度にも差があった。確かに、4年生チームにも勝つことはあった。が、上をと考えると、その差は大きかった。

 この差をどこまで埋めることができるのか、私としてはチャレンジしたつもりだったが、最後の最後まで埋めきることはできなかった。2部として参加した秋の市大会では、結果として優勝したチームとはあわやというところまで善戦することができたが、1部の決勝に進んだチームと戦った区大会では前半はなんとか凌いだものの、結果としては大敗してしまった。やはり差は歴然としてあったといえるだろう。
 それでも3年生大会として招かれた招待試合には優勝することができたりと、それなりの実力を発揮することができたと思う。



 チームの状態とは別に、去年特に感じたのは審判の質だった。どうやらそれは私だけでなく、多くのチーム関係者が感じたことでもあったようだ。秋の市大会が始まる前の抽選会でも話題に上ったらしい。だからといって特効薬はない。子どもたちのお父さんやお母さんたちが、審判員の資格を取って協力してくれているから、あまりいいたくはないけれど、年々審判員の質は落ちているのは事実だろう。

 秋の市大会では、予選リーグを運営する幹事チームできちん管理して欲しいということだった。私たち駒林サッカークラブの3年生チームも、幹事チームとしてリーグ戦を運営するにあたり、審判報告書をあらかじめ用意して、それなりの心構えで試合を捌いてもらうことにした。結果としては、とくに大きな問題はなかったように思う。

 けれど、去年1年だけを振り返っても、かなり酷いシーンを目の当たりにしている。
 春のある公式戦でのこと。ゴールの後ろのバーに当たって跳ね返ったのに、ゴールの判定をせず、それどころかそのシーンをきちん確認していない副審を目撃したことがあった。私のチームが試合をしていたわけではなく、横でただ観戦していただけだったが、あのときは思わず声を出しそうになった。

 その他にも、試合時間がまだ終わっていないのに終了のホイッスルを吹いた人がいたり、ボールが動いたままなのにフリーキックをさせたり、オフサイドをまったくといっていいほど採らなかったり、それこそいろいろなシーンに遭遇してきた。
 お父さんたちやお母さんたちが、一生懸命、子どもたちのために審判をしてくれている。私もその1人なんだが、だからこそ、少しでも間違いがなく、公平にしてもらいたいものである。

 幸いなことに、駒林サッカークラブにはアドバイザー的な立場にいる人が審判の技術などについていろいろと教えてくれる。例えば副審のときの旗の上げ方から、試合中の位置や、判定の基準など、さまざまな角度から指導してくれるので、うちのクラブは審判の技術レベルが比較的高いと思っている。が、胸に手を当てれば、私だって誤審をした覚えが、それこそいっぱいある。あのときはこうだった、とか、こうしておけばと反省することしきりだ。自戒を込めて、もっともっときちんと試合を捌く努力をしていこう、と今年は思っている。



 今年にかけて、子どもたちが主に練習しているのが、基礎的な体力作りとフェイントだ。同じ駒林の4年生チームが、走って走って体力を付けていることに刺激を受けたことも事実だが、試合でのスタミナ不足を感じたからでもある。1学年上と1試合戦うぐらいではまったく問題ないのだが、これが2試合、3試合と続くとスタミナ不足から動きが途端に悪くなるようになっていた。試合中に、かなりの無駄走りをさせているということもあるのかもしれない。けれど、スタミナ不足で負けるというのは、さすがに問題ではないだろうか。公式戦は1日2試合がほとんどだが、招待試合になると、1日4試合しなければいけないなんていうこともある。走ってスタミナをつけられるものなら、どんどんつけた方がいいに決まっている。

 そこで、練習前のランニングの量をこの冬から少しずつ増やすようにした。最初は、グラウンド1周だったのが、徐々に延びて、いまでは10周になっている。こんな練習をさせていいんだろうかとも思うんだが、子どもたちの中には長距離を走るのが好きな子がいて、こういう子がどんどん先頭を争うと、負けず嫌いの子がその争いに加わったりして、いまではごく当たり前に10周は走れるようになっている。当分、続けてみようと思う。

 フェイントについては、パターン分けして8個の形を作り、それをまずマスターするところから始めさせた。去年は、ボールタッチのテクニックということで、ボールをコントロールするのに必要な要素を8個のパターンで練習してきたので、その延長というわけだ。なんとか、去年のうちにフェイントのパターンは覚えたようなので、今年からはフェイントをしてからシュートしたり、フェイントをしてからドリブルをするようにしたりと、ただ形を覚えるだけでなく、動きの中でフェイントができるように練習している。これにターンも加えて、ボールコントロールの細かな動きを、春までには自由自在にこなすことができるようにしたいと思っている。



 子どもたちというのは、面白いもので、こういうボールコントロールに関するテクニックをすぐに覚えたがるところがある。実際、自然な動きができるようになるまでにはちょっと時間がかかるのだが、身体が覚え込んでしまうと、練習中だろうが試合中だろうがこちらが驚くような動きで技を披露してくれる。

 それに、もうひとつ自然にできるようにしたいのが壁パスだ。
 去年、基本的な練習はさせたのだが、いまひとつ身に付いているとは言い難かった。これは、まずこれをきちんと身につけさせようと思っていて、先週から練習メニューをはじめたところだ。最終的には、壁パスで相手のディフェンダーを抜いたり、ダイレクトパスが3本繋がったりできれば、と思っている。もちろん目標は春の市大会だ。それまでに、これだけのことがマスターできれば、夏には、次のステップに移れるだろうと思っている。

 まず、2月の招待試合でどこまでできるか、そこから今年ははじまるといえるだろう。どんな1年になるのか、いまから楽しみだ。
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