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 頑張れ!女子サッカー 05/06/29 (水) <前へ次へindexへ>
ピンクのマフラーを翳すTASAKIのファン。
こちらは藍色一色で統一された岡山湯郷のファン。

 その先にいる相手を追いかけて。TASAKI、岡山湯郷に5得点の圧勝。
 2005L1リーグ第11節 TASAKIペルーレFC vs. 岡山湯郷Belle

 取材・文/西森彰
2005年6月26日(日)14:00キックオフ 兵庫県加古川陸上競技場 観衆:352人 天候:晴
試合結果/TASAKIペルーレFC5−0岡山湯郷Belle(前2−0、後3−0)
得点経過/[TASAKI]大谷(4分、18分、55分)、山本(59分、66分)


 試合前のウォーミングアップに向かうTASAKIペルーレFCの仲井昇監督に「ひとつもったいないことをした後は、順調にきてますね」と話しかけると「あれはもったいないなんてもんじゃなかったですよ」と苦笑いされた。優勢にゲームを進めながら、最後はミスに泣いた日テレ・ベレーザ戦。その後はスペランツァF.C.高槻を4対0、東京電力女子サッカー部マリーゼを6対0とゴールラッシュを演じながら連勝し、大量得点を続ける日テレに引き離されないよう追撃中。

 対するはL1から昇格してきた岡山湯郷Belle。スペランツァF.C.高槻との大事な下位対決を1対0で制し、残留に向けて一息ついたと思ったら、1週間後には優勝戦線のクラブとの対戦が待っている。譲れない勝負を制したら、すぐに強敵への対応策を練らなければいけない。本田美登里監督も大変だ。



 打ち合いに行こうとして打ち合うことすらできなかった日テレ戦の大敗を考え、本田監督は3ボランチの左右に杉本あすか、高畑愛美を起用してきた。一番ディフェンシブな布陣でまずはしっかりと耐えて、後半、勝負の時間帯で中田麻衣子と江口なおみを投入しようという狙い。現役時代はファイタータイプだった本田監督は「カードを貰っても構わない。相手の懐に飛び込んで、自由にプレーさせないようにしよう」と選手を送り出した。

 だが、試合開始からハイペースで動き回るTASAKIの前に、岡山湯郷の最終ラインはズルズルと下がってしまった。そして、前半4分、トップ下の山本絵美から、左サイドを上がった佐野弘子とつなぎ、このセンタリングを大谷未央が頭ひとつ高い跳躍で叩き込み、あっさりと先制。粘り強いマークが身上の安田邦子が、あっさりと切り返しに屈したのを見て、本田監督は「今日はヤバイ」と観念した。

 しかし、首の縮こまった岡山湯郷の選手たちが自陣に引きこもったことが、TASAKIの戦いにも影響した。「イメージが違った。まさか相手があそこまで引いてくるとは思わなかった」と仲井監督。TASAKIとしては、右サイドで土橋優貴を走らせて振り回し、岡山湯郷のスタミナを奪ってから大量得点を狙いたかったはず。本田監督が「ビビッてラインを上げられなかった。私がピッチに入ってラインコントロールをしたかった」というほどベタ引きしたディフェンスが、結果としてTASAKIのゲームプランを台無しにした。

 左右からのクロスも強風で流され、前半は、18分に奪った大谷の2点目を加えただけに終わった。それでも陣地を入れ替えた後半、岡山湯郷の反撃を10分間やり過ごすと、55分に大谷がスーパーシュートでハットトリックを達成。さらに土橋、そして代わった甲斐潤子の右サイドを基点にして、59分、66分と山本が得点を重ねて最終スコアは5対0。新甫まどかのL・リーグ100試合連続出場の大記録達成を祝った。



大谷から山本と頭でつないで、TASAKIが4点目をゲット。
新甫まどかは「100試合連続出場」の大記録達成。
 90分間、自陣での守備練習を延々と見せられた岡山湯郷の本田監督は「何もできなかったことに腹が立つ」。もちろん、戦力に差があることは重々承知している。指揮官の怒りは戦う姿勢の欠如へ向けられていた。「技術じゃない。相手の懐に入る準備をしていない。何でできないかというとその間合いを取っていないから。ファールさえできないことに腹が立つ。ベレーザにはコテンパンにやられたけれども、あの時とは全く別の完敗だから」。

 次節はTEPCO、その次は浦和レッズレディースと、中位クラブとの対戦が続く。上に行くためには、どちらも倒さなければいけない相手だ。若いチームだけに問題の大半はメンタルの部分が占めている。ある意味怖いもの知らずだった第1クール時の勢いを取り戻したい。

 勝ったTASAKIは27本のシュートで5得点。CK数8本と岡山湯郷のGK数7本をあわせてもシュート数より7つ少ない。通常はこんな数字にはならない。TASAKIの選手がコースの有無に関わらず、打てる時にシュートを打ってGKやDFにぶつけた証拠だ。ルーズボールを諦めずに折り返して取ったゴールが2つ。「ギリギリの場面で後一歩、最後の一歩が出ている。そこにウチとの差を感じた」と、敵将が脱帽したゴールへの執念がモノをいった。

「得失点差を縮めて日テレにプレッシャーをかける」という狙い通り、ここ3戦は15得点(無失点)と乗っている。「日テレとの得失点差を考えると、もう2、3点は取らなければいけなかった」という仲井監督だが、これだけディフェンシブに戦った岡山湯郷から5得点は褒められて良い。この後は上位との対戦が続くが、これをきっちりと乗り切って第3クールの直接対決に持っていけるか。女王返り咲きへ向けて、最初の峠に差し掛かる。


(TASAKIペルーレFC)
GK: 秋山智美
DF: 磯崎浩美、中岡麻衣子、下小鶴綾
MF: 土橋優貴(63分/甲斐潤子)、新甫まどか、柳田美幸、佐野弘子、山本絵美
FW: 大谷未央、鈴木智子(82分/大石沙弥香)
(岡山湯郷Belle)
GK: 福元美穂
DF: 安田邦子、藤井奈々、城地泰子、佐藤シェンネン
MF: 高畑愛美(71分/福原理恵)、北岡幸子、杉本あすか(60分/中田麻衣子)、宮間あや
FW: 加戸由佳、田中静佳(77分/江口なおみ)
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