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未だ臥薪嘗胆
2004Jリーグ ディビジョン1 1stステージ第6節 ジェフユナイテッド市原vs.アルビレックス新潟


文/石毛大介

 今日は2試合のサッカー観戦。1試合目は日本女子代表の試合。そしてアルビ初国立決戦。簡単に女子代表について。
 といっても特筆するこはないと思いますネ。この日は、福岡通信等でおなじみの中倉さんと観戦。2試合とも。福岡から日帰りだそうで、バイタリティーの凄さに脱帽です。ここの2002Worldの方たちには本当に日頃から頭が下がります。ちと見習って観戦記もコンスタントに上げないと・・・と思いながら、アテネ上陸へ向けてキックオフです。

 すでにご存知だと思いますが、圧倒的な強さで勝利。でも監督をはじめ「対北朝鮮戦を考えてもっと質を上げないと」、とのコメント。さすがです・・・ 今後の戦いに期待が膨らむじゃありませんか。そんな勇ましい試合後、3人一緒に国立へ。スタジアムへ入ったのは選手入場直前。「守りの要、アンデルソンが欠場、そして3試合ゴールを決めているエジミウソンが出場停止。エジがいると前線でボールが収まるし、アンデルソンはアルビ守備陣の大黒柱。さて・・・」女子代表の勇ましい試合を観た後だというのに、ネガティブなことを考えてしまいながらのキックオフです。

                    

 さて・・・ 相変わらず、と言ってしまいたい展開です。いつものように何とかギリギリで防ぎますが、引きすぎのディフェンス。それと低い中盤のポジションも吸収され、それによってできる相手が有効に使える(プレッシャー無しで)中盤のスペース。ゴール前に人数はいるけど、中盤でかなりフリーでボールをもたれ、それを凝視するあまり、フリーの選手の動きやそれに伴う第二、第三の動きに対するチェック(予測ベースのマークや人へのベッタリマーク)が遅れ、ゴールネットを揺らしかねない危険な臭い・・・

 一方のジェフ。非常にアグレッシブで効率の良いサッカーを展開します。ただ去年のオシム元年と比べるとちょっと質が落ちたかな、と。去年は一人ボールを持つと、中央、サイドと縦横無尽に人が動き、1人、2人とボールホルダーを追い抜き、観ていて気持ちの良いサッカーでしたからネ。それでも明確なゴールへのイメージをハイレベルでシンクロさせているのは容易に分かるサッカーを展開。アルビサッカーの理想ですネ・・・ 

 前半2点先制されてしまいました。一発目はミドルシュート。アルビ守備陣が引きすぎてしまい、ペナ付近の中盤でフリーでシュート打たれてしまいました。「まあこれはサンデーシュートだ」と吹っ切ってくれれば良かったのですが・・・ 2発目が・・・
この2点目の失点シーン。安英学を責めるつもりはありませんが、アルビ守備陣、いつも思うのですがペナ内で、一歩いや半歩遅い。ちゃんと人にはついてマークしますが、この半歩遅いがために競り負けるシーンを多々観ることがあります。高さでも平面でも。運良く敵が外してくれたりするので事なきを得ますが、どうも・・・

 予測ベースの反応といいましょうか。ゴール付近にボールが運ばれると本当にボールウォッチャーになってしまうのです。どのチームもそうかもしれませんが、特にアルビにおいては強く感じます。人数は足りているのにボールに触れられない(競り負ける)、人にマークしているけど、自分より(アルビ選手)前で競られてしまう・・・。

 攻撃においても、せっかくのチャンスを自滅させてしまいます。守備ブロックが下がり過ぎているので、攻撃に転じるのに時間がかかりますが、それでも押し上げ等が遅いというか、無いと言い切って良いのか。やはり上位にいるチームは「ここだ!」って時には自分の本来のポジションを捨ててでもリスク承知で勝負しますからネ。もちろんボールを持っても、フリーランニングでも。

                    

 試合後の反町監督のコメントですが、「ボールを取っても前を向いても、逃げのパスばかりでは勝てない。単発的な攻撃になっても最後をシュートで終われるようにしないといけないのに、パスをする。そのパスが通らないと、どんどんリズムを失う。自分たちで流れを壊して失点、自滅した」。今日に限ったことではないと思いますネ・・・ それに「新潟はチーム力では下位のカテゴリーにいる。全員で市原のように統一した意識で戦わなくてはならない」とも。また、「相手の強いところを抑えようとマネジメントしすぎて、アグレッシブな守備でなくネガティブになっているかもしれない」

 以前からこの観戦記でも書き続けてますが、同じことが反町監督の口から出るとは思いませんでした。やはりカンファレンスの場で出てしまうということは、かなりネガティブイメージが選手間で浸透してしまっているのかもしれませんネ。だから引き過ぎの守備、リスクを負わない(良い意味で)アグレッシブな攻撃が展開できないということなんでしょうネ。

 ただこのネガティブイメージはすぐに払拭される要素だと思います。その証拠に1点返し、その後のアルビの怒涛の攻撃は前半から後半途中までのネガティブサッカーとはまるで正反対。アルビサポの声援にも力が入ります。後でTVチェックしたのですが、実況と解説の方も、ちょっと声が上ずったりしてましたし。攻撃においてもリスクを冒さなくてはできない、タテのポジションチェンジ。守備においても、自分の頭の上、脚の下からボールは通さない、という気迫のディフェンス。それは観ていて気持ちの良いものですヨ。
「そうだよ、これだよ!」何て気持ちでいっぱいでした。後半になってもバテることがないですからね。前半からもっともっとアグレッシブにいけると思っているのですが・・・

 聖地国立での初決戦。アルビの歴史に明確に刻まれた瞬間でしたが、惜しくも敗れました。新潟から来たサポの方たちはどのように感じたでしょうか。おらが街のチームがスポーツの聖地国立で戦う姿を。

                    

 1週間間が空いて、GW中にナビスコとリーグが続きます。3試合の内2試合はビッグスワン。J1初勝利をビッグスワンで体感したいですネ。しかも先制点のオマケ付で。ビッグスワン2試合は東京から馳せ参じます。このGWの3試合、どういうサッカーを見せてくれるのか。ナビスコのジュビロ戦後の2つ目の山場だと思います。もう少し我慢しようと思います。では。
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