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U-12の大会から。フルコートで行われたが、全く違和感はない。
祭りの後で・・・


文/ラッキーブルーベアー

「よかった」

それは確かなのだが、なぜか私の心は満たされていない。

 北朝鮮戦は意外な結果で幕を閉じた。上田監督の「まさかこんな結果になるとは・・・」という言葉が全てを物語っていると私は思う。贔屓目に見たとしても「引き分け狙いで、PK戦に運をかけていた」としか思えないのだ。それほどまでに私は悲観的だった。

 振り返れば、上田監督はわざわざ北朝鮮へ視察に行ってくれた。選手の合宿も今までにはありえないほどの長い期間であった。マスメディアを通した広報活動は、まさに頭が下がる思いである。それでも、そこまでしても勝てない・・・そんな気がしていた。北朝鮮が強いとか日本が弱いとかというレベルの話ではない。私の心にはずっとあることが引っかかっていた。疑問とも不満とも言い表せない、モヤモヤとした黒い霧のようなものだ。

それは、

「日本サッカー協会は、いったい何をしてくれた?」

U-11の選手たち。この年代では男子と全く代わらない実力を見せる。
 私が女子サッカーに関わり始めて、早や4年が過ぎようとしている。この4年の間に、U-15の大会はクラブチーム同士の都道府県予選が無くなり選抜の大会になった。U-12にいたっては8人制に縮小された。これらは全て「競技人口が少ないから」とかいう、とってつけたような理由からである。

 日本女子サッカーの光の部分ばかりが取り上げられたような一週間だった。が、しかしその裏ではこうした目に見えない闇もあることを忘れてはいけないと思う。試合終了後、友人達との話題は、「この観客のなかで、何人がLリーグに来てくれるのかな?」。

 みんな頑張った。結果は出した。そして・・・これから先、どうなっていくのだろう。今、打ち上げ花火のような大きな祭りが終わった。豪華な花火でも線香花火でも、終わってしまえばただの残骸にすぎない。「また、来てほしい」「また、来たい」。この二つの思いが燃え尽きないうちに『するべきこと』と『しなければいけないこと』。これが当面の重要課題だと痛切に感じる。

 オリンピックに出場することは一つの目標であったと思う。だが、それは女子サッカーの歴史の中においては、ほんの一瞬の星の瞬きに過ぎない。



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