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雨の中の首位決戦!緊迫したゲームを手負いの浦和が制す。
2004Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ第7節 浦和レッズvs.G大阪

文/かつみくん

 前節のFC東京戦、交代前の最後のプレーで長谷部が右足の小指骨折。この怪我によって、急成長をしている長谷部は4週間ほどの戦線離脱となった。選手層の厚いといわれているレッズだが、ドリブラーの選手が多い中でパスのアクセントを持ち替えが効かないのが山瀬、長谷部だと思っている。誰が見ても好調を支えてきたトライアングルの(もう一人は鈴木啓太)両選手がいない中で、今後の上位対戦(GG大阪・市原・ナビスコ準決名古屋・横浜・鹿島)を迎えるという、踏んだり蹴ったりの現在のレッズ。今節は2位のG大阪と対戦。

 当日は朝から雨が降り、雨脚が弱くなることはあったが結局試合終了まで止むことはなかった。スタジアムに向かう徒歩20分の道のりでの話題は

 1. 優勝目指すチームとして連敗は避けたい
 2. 前節FC東京戦で機能しなかった布陣
 3. 長谷部の穴の大きさ
 4. アルパイのひざの具合
 5. 去年の駒場でのG大阪戦(4-4で大味な試合)

 友達からの情報でG大阪にはここ数年リーグ戦で勝っていないことを知り、雨も重なりスタジアムに向かう足取りも重くなる。

 試合開始前に雨が小降りになり、グランド上ではアップが始まる。ここで異変が・・・。通常レッズのアップ(他のチームはわかりませんが)は、GKを除く10人のスタメン組と他のベンチ組で分かれる。ここでサポーターはスタメンを判断するのだが、今回は12人でアップを開始。ひざの具合が悪いというアルパイがいるのに内館もいる。

 さらに、通常両チームのアップ後に行われるスタメン発表も、まだ選手がグランドにいる中で始まってしまう。目の前で練習している選手を目にしながら、レッズサポの大ブーイングと共にG大阪の発表。その後、レッズのスタメン発表を待つ大声援を送るレッズサポに聴き慣れないアナウンスが・・・

『レッズのスタメン発表までもうしばらくお待ち下さい』
ありえない!何かしらの意図があるのかわからないが、10分ほど待たされ結局両チームのアップが終了後に残りのレッズのみのスタメン発表。

GK 山岸
DF 内館・闘莉王・ネネ
MF 永井・啓太・山田・酒井・アレックス
FW 達也・エメ

 ベンチにも入らなかったアルパイのアップに何の意図があるかわからない。相手のG大阪を混乱に陥れようとしたのか?でも、メンバー表の交換ってすでに行ってるんだろう?レッズサポの混乱?と気になるが、まあ、FC東京戦とは違い、予想範囲の布陣で心をなでおろす。

 キックオフ後、連勝中のレッズの常であった勢いが感じられない。パスもピッチですべり通らないし、攻撃にスピードが出ない。G大阪の守備がいいこともあると思うが、これが首位攻防戦か?と言わんばかりの緊迫した試合展開で始まる。

 試合開始後の緊迫した展開も始まって10分経たないうちにG大阪の先制ゴールが決まる。内館のいやな取られ方の後、すばやく攻められてのフェルナンジーニョの得点。5連勝中にはなく、前節のFC東京戦と同様である先制点を許す展開となる。しかし、この後レッズの動きがよくなったように思われた。ピッチに慣れたせいか、体が動き出したのか、中盤でボールが取れるようになり、少しずつだが得点の予感がする。

 G大阪の得点後、すぐに返したのが今節の勝因だと誰もが思うだろう。アレックスの隙を突いたFKから、暢久のミドルシュートが決まり同点に追いつく。この試合の暢久はこのシュートだけでなくあらゆるところに顔を出し、ボールに絡んでいたようにスタンドからは見えた。トップ下で山瀬、長谷部のようにアクセントをつけることは出来ていなかったが、守備・追い込みはやはりすばらしい。また、目立っていたのがアレックス!毎回、その姿勢で試合に臨んでくれればレッズはもっと強くなるのにな・・・なんて。

 前半終了間際にレッズの大きなチャンスがあり、スタジアムは沸いたが、ホームサイドのスタンドからは距離が遠くちょっと見えにくいため、よくわからず。でも、前半は上り調子で、前半終了間際は連勝中のレッズのごとく勢いが感じられたため後半が楽しみとなる。

 後半開始後すぐ、永井の得点で逆転する。
 G大阪のCK(もしくはFK)からだったと思うが、自陣のペナルティエリアから啓太がボールを持って駆け上がり、エメにパス。エメのキープ中に、パスを出した啓太がエメの横を全速力で駆け上がる姿が目に焼きついている。暢久がペナルティエリアでパスをもらい、啓太にバックパス。啓太はそのパスをダイレクトで中央に折り返しそこに待っていたのは永井のダイレクトボレー。

 永井のシュート体制に入った位置では達也もエメも構えており、どんなスピードで『みんな』駆け上がってきたのかと目を疑いたくなるようなG大阪のゴール前。永井のシュートはGK松代に弾かれたと思ったが、勢いでゴールイン。これだけの人数でゴール前に集まった『勢い』がそうさせたのだろう。

 その後、G大阪のサイドからの攻めも空中戦で闘莉王とネネが制し、レッズは連勝中のような 中盤でのボール奪取→スピードに乗った攻めを繰り返し、堅守G大阪のゴールをさらに脅す。終盤に何本かエメの単独突破があり、目下得点王のエメにとっては絶好の得点チャンスかと思われたが、最後の踏ん張りが利かずゴールは生まれなかった。連戦の疲れがあったのかもしれない。

 試合は、逆転後もレッズは引くことなくお互いが攻撃を繰り返し終了。大量得点でしか勝っていなかったレッズが緊迫した試合を制した。試合後のスタンドはいつもの盛り上がり。選手が挨拶が終わったあと『We are Reds!』の大声援が。

 今回のレッズを見てこれからの上位陣との試合も、不安を抱えることなく向かっていける気がする。確かに、負傷者が一気に出てきて不安ではあるが、今後の上位をたたけばもちろんレッズのステージ制覇も現実味を帯びてくる。次は国立で2位市原との戦い。
上位との対戦が続くため、レッズが勝ち続けば毎回2位を迎え撃つという、大変なプレッシャーを受けることとなる。しかし、今のレッズの勢いで、そしてレッズサポの勢いで撥ね除けることを信じ、2日も応援へ。
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