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ホームで勝つが一番!!
2004Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ第8節 アルビレックス新潟vs.大分トリニータ

文/石毛大介

 アテネオリンピックを現地で観戦後、帰国してからの最初のビッグスワンでの観戦。最後に観戦したのは5月28日の対ジュビロ戦。帰国してからアルビの試合を観たのは、アウェー埼玉スタジアムでの、対レッズ戦。本当に久しぶりのホーム、ビッグスワンです。

 そういえば9月23日、対サンフレッチェ戦にてJ1初のホーム初勝利とのこと。個人的な事情から行けなかったのですが、そこに追い討ちをかけるようにJ−SPORTSの録画に失敗・・・。現地に居合わせた方にその時の状況を聞きましたが、まるで優勝したかのような騒ぎだったとか。そりゃあそうですよね!喉から手がでるホームでの勝利ですからネ!

 確かにアウェーで勝ってもホームで勝っても同じ勝点は3。しかしそれは数字的なことだけであって、僕ら人間ですから当然「感情」というものを無視できません。やはりチームの地元での勝利は格別なものがありますヨ。といっても僕は東京出身者ですが・・・(笑)

 広島戦以外は録画で全てチェックしていましたが、全ての試合で感じたのは、ある意味1stと同じだな、ということ。でも選手が「動く」現象として同じですが、そこで生じる「効果」といいましょうか、それが違うな、と。確かにズルズルと最終ラインが下がり、中盤の積極的なプレス(ボール奪取大前提の)が頻繁に起こるわけではないのですが、かなりの高い確信ベースで最終防衛ラインが踏ん張ってるな、と。そしてその防衛ラインで跳ね返したのを最前線で待っている、オゼアス、ファビーニョ、エジミウソンのブラジル人トリオのFWに任せる。今のアルビにとって、これ以上ない現実的なサッカーを展開している印象がありました。EURO2004で優勝したギリシャを思い出します。ちょっと誇張しすぎでしょうか。


 そんなこんなで久しぶりのビッグスワンでの観戦。ワクワクせずにはいられません。ところが久々のビッグスワン観戦のせいか、年間パスを忘れてしまって・・・。自宅へ一度戻り、新幹線の時刻がありますから「おぉ〜くれるぅぅ〜〜っ!!」と猛ダッシュで自転車を飛ばして最寄りの駅へ。何とか無事間に合い、ビッグスワンへ。車中でシアトル・マリナーズのイチロー選手が大リーグの年間安打数に並び、記録も更新したのとニュース。ますます気分が高まります。号外も新潟駅で配られていました。東京在住の僕にとって新潟日報の号外は貴重でした。都内は晴れでしたが、ビッグスワンは傘を差すのもキツイくらいの雨風。

 約4ヶ月ぶりのビッグスワン。まるで故郷にでも帰ってきたような気分。そして同じ日本人が遠い異国の地で頑張るニュースに心打たれ、これでアルビが勝利してくれれば文句なし!という昂ぶる気持ちで、キックオフです(ちょっと前置き長いですね・・・ スイマセン・・・)。

 さて、いつものように最終防衛ラインをベースにガッチリと守備ブロックを形成して大分と対峙します。そして攻撃に転ずるとブラジルトリオを中心に(だけの場合がほとんどですが)攻め入ります。このブラジルトリオだけでも脅威かもしれませんが、より彼らを活かすのは、慎吾、寺川のサイドからの攻めがキーになると思っています。現に慎吾や寺川が前線に絡むとチャンスになる場面を皆さんもご覧になっていると思います。個人的には「まだまだできる」と思っていますが、1stの対市原戦。前半で屈辱の交代をしてしまった寺川。段々と向上しているように思えます。今後も楽しみな一つのコンテンツです。

 前半一番ヒヤっとしたのはにマグノ・アウベスにフリーで打たれた場面。大分の梅田がドリブルで突っ掛けます。アルビも勲が身体を寄せますが、そこにマグノ・アウベスが前線のスペースに向けて猛ダッシュ。自分がフィニッシュを決めるシーンを明確にイメージしているのを感じさせるダッシュ・・・。丸山も必死に追いかけますが、ほぼマグノ・アウベスのフリー。無事ゴール右にそれますが、本当に肝を冷やしました。

 守備ブロック(最終ラインも含)が人数不足等で整わない状態でボール奪取されると、アルビの場合かなりキツイものがあります。これは、どこのチームも一緒ですが、アルビの場合は、こちらから仕掛けて相手の先をイメージしてボール奪取をするのではなく、相手のパワーを受止め、抑制させる、要はリアクションディフェンスの守備ブロックですから、人数が少ないと、危険度は高くなります。


 一方の大分。「下がり目」のアルビディフェンスですから、ある程度、中盤を支配します。縦、横のポジションチェンジもあり、再三チャンスを作ります。しかし、堅固なアルビ守備ブロックも集中を切らさず声を掛け合って防ぎます。前半18分にも先ほどと同様な展開が。サイドの吉田から中央からサイドに抜けてきた梅田へスルーパス。そして中央のマグノ・アウベスへ。吉田→梅田の一連の流れは先ほどと同じような展開。ボールホルダーに注意が向きすぎるとスペースケアがおざなりになり、ポジショニングバランスに注意を向けすぎるとフリーで最終局面への仕掛けをされてしまう、という展開が続きます。でも本当に瀬戸際でアルビ守備ブロックが防ぎます。

 攻撃面ですが、アルビにもチャンスはありますが、相手をビビらすほどの決定的シーンまではいきません。慎吾からのFKを直樹がヘディングで合わせたシーン(GKの正面・・・)など惜しいシーンはありましたがネ。

 前半は完全に大分>アルビ。大分の守備はなかなかコンパクトで中盤でのプレスも効いて決定的チャンスはおろか、その前段階で潰されるシーンも数多く観られました。アルビが攻撃に転じても大分の中盤プレスにかかり、なかなか決定的シーンを演出できません。大分の攻撃も浦和のような驚異的な攻撃力ではないから、何とかアルビが防いでいたものの・・・ 試合後の反町監督もパフォーマンスが良くなかったと・・・

 ですが後半はいつものアルビに戻ります。後半に入って3得点。内2点はCKから。オゼアスとファビーニョ。キッカーは慎吾。高さも武器になったアルビを目の当たりにしました。ただ以前から思うのですが、90分通してよく集中してアルビ守備ブロックはパフォーマンスしているし、問題ないのですが、個人的には、積極的にボール奪取大前提の中盤協力プレスが観たいかな、と。次のディフェンスがやり易いようにするプレー限定プレス。そしてそこからボールが出た後、あるいは最終防衛ラインで防ぐ。ことのほか上手くいっているので良いのですが、個人的にはもう少し・・・なんて欲が出ていますがネ。


 でもやはりホームでの勝利は最高ですネ!今まで帰りのバス、新幹線と気分悪く帰ることが多かったですから・・・ しかも今週はイチローの新記録と日本の若武者たち(大熊ジャパン)がワールドユース出場を決めたというオマケつき。最高の週末でした。

 次回のアルビ観戦は対鹿島戦になりそうです。2nd現在暫定ながら3位。信じられません。まだ先はありますが、僕らアルビファンは浮れて良いと思いますヨ。選手たちが浮れなければいいんですから。次節はタイトルホルダーが相手。アルビの強さを量る上では最高の相手だと思います。ホーム3連勝を期待したいものですネ。次節はちゃんとシーズンパスを忘れないようにしないと・・・。またスプリント競技のように自転車をこぐ羽目にならないように。では。
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