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高い『意識』と高い『意思』を持つFC東京に完敗
2004Jリーグ ヤマザキナビスコカップ 決勝 浦和レッズvs.FC東京

文/かつみくん

 11月3日。連覇を狙うレッズは初タイトルのかかるFC東京と国立競技場でナビスコカップ決勝を戦った。

 30日のC大阪戦は家での観戦。0−2とレッズが完封勝利!攻撃はチャンスを生かせない場面が多数あったため不満はあったが、守備は安定していた。

 新聞でも、そしてサポの間でも話題に上がっていた『唯一セカンドステージで負けたFC東京が相手』ではあったが、9月23日は山瀬の離脱、監督の帰国そして模索のなかでの機能しない布陣などの要素があり負けるべくして負けた。ただ、その後着実に階段を上りレッズは高い守備意識から多彩な攻撃を繰り返す安定したチーム、そして勝負強いチームとなっていた。よって、鬼門を全てくぐり抜け、相手がどこであれまったく負ける気がしなかった。

 3年連続決勝に向かうレッズサポは慣れたものだった。まず、去年と同様レッズサポ有志による事前抽選。そして応援。去年は赤、黒、白でスタジアムを染めたが今年は特別なことは何もなし。いつもと同じ応援で後押しをしようと事前に呼びかけがあった。

 事前抽選は10月31日に埼玉スタジアムで行われた。この抽選についてはいろいろな問題点もあるようだが、『前日からの泊り込みなどに体力を使うのではなく、当日に集合し試合でめいいっぱいサポートしよう!』と言う意図には私は大賛成である。かく言う私も事前抽選に参加。今年は4200番までの抽選札が用意されたと聞く。この抽選は自由席のチケットを持つグループを対象にしたもので1グループ代表者1名。よって単純に5人のグループだとしても2万1千人である。恐るべしレッズサポ!帰り際には埼玉スタジアムのレストプラザでは市原対G大阪の中継が行われており、引き分けの結果を見届けたサポは『We are Reds!』の声援を発していた。


 11月3日6時30分。千駄ヶ谷の明治公園には事前抽選を行ったグループが集合。人数はまったくわからないが有志の声に従って並んだレッズサポで公園は真っ赤に染まっていた。10時の開門後、長蛇の列の最後尾がスタジアムに入れたのは12時を過ぎていたらしい。とてもいい天気の中、試合前のイベントも盛り上がり、試合開始を待ちきれないFC東京サポは試合前から応援を行っていた。レッズサポはそれを見て、「FC東京サポも舞い上がってるな〜。2年前のうち等みたいだ」と2年前にタイトルを初めて体験したころを思い出していた。

 選手入場ではFC東京サポがスタンドを青色と赤色で染めたのに対して、レッズサポは各々が持ち寄ったLフラッグやゲート旗で真っ赤にスタンドを染めていた。そんな大きな後押しを受けて試合は始まった。

 試合は皆さんが見ての通りである。前半30分にジャーンが退場し、守備の意識が高まったFC東京が最後まで集中を切らさずPK戦を制した。FC東京はジャーンの退場までは石川、戸田の両サイドが高い位置を取り攻撃を繰り返しケリーのキープからサイド攻撃を繰り返す。レッズはエメの1トップに達也・永井の2シャドーと最近使用している布陣で攻撃を繰り返す。

 ジャーンの退場後はレッズが猛攻を仕掛けるが、茂庭、藤山、そしてMVPを獲得した土肥を中心としたDF陣が得点を与えず、徐々にレッズの運動量が減ってくる。途中で山田をトップ下にし、永井を右サイドに回しエメ、達也の2トップの布陣に変更。この後、ボールが回り始めレッズは次々とチャンスを作るが、ゴールラインを割ることは無かった。

 何本のシュートにため息をついたのだろう・・・ルーカスの1トップに3人で守るレッズのDFに何度叫んだだろう・・・。きれいなボール回ししかしない中盤に何度怒鳴っただろう。それにしてもあれだけのレッズがチャンスを作りながら、無得点に抑えたFC東京の集中力はすばらしいの一言である。試合後悔しいながら、この悔しい思いを毎年味合うことが出来るようになった最近のレッズに幸せを感じると再認識した。


3日後の6日にはリーグ戦が始まりレッズは清水エスパルスを埼玉スタジアムに迎える。確かにスコアレスドローで2連覇の夢は断たれたが、リーグ戦では首位を独走中である。チャンスはしっかりと作っていたがゴールを決められなかったと言う、悪い流れを断ち切れるのかどうか、埼玉スタジアムへリーグ戦のサポートをしに行こうと思う。そして、目の前のタイトルへ!
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