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苦しみの中での勝利・・・優勝へ大事な前進
2004Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ 第12節 浦和レッズvs.清水エスパルス

文/かつみくん

 今節は清水エスパルスをレッズのホーム埼玉スタジアムで迎えた。優勝争いをしているレッズは今後の20日の駒場、28日の最終戦埼玉スタジアムは既に完売。この日の観客は44000人と満員には届かなかったが、それでもスタジアムは真っ赤であった。

 今年はエスパルスに対し、ナビスコを含めて負け越している。特に相手のホームでは完敗が続いているほど相性はよくない。さらにレッズは水曜日にナビスコカップの決勝で120分の試合を行いそして敗れ、疲れの残る中2日。鈴木啓太、アルパイを累積警告で欠くなかで優勝に向けて大事な一戦を戦うこととなった。

 開門前埼玉スタジアムはいつもどおりの雰囲気であった。ナビスコの負けを引きずるわけでもなく、サポータの気持ちは目の前のリーグ戦に注がれているようであった。試合前、L・リーグで優勝を決めたさいたまレイナスの報告会があった。

 レッズは予想通り、啓太→酒井、アルパイ→内館がスタメンで名を連ね、達也、エメの2トップに暢久がトップ下、右サイドを永井が務める布陣で望む。一方エスパルスは好調韓国代表チョ・ジェジンが累積警告で出場停止なものの、攻撃は北嶋、平松の2トップに久保山が絡む布陣。また、DFには森岡、斎藤、そして伊藤、戸田と豪華なメンバー。


 試合は前半開始から一方的にレッズが攻め込む。ナビスコの負けを払拭するべく、積極的に攻めるレッズに対してエスパルスはどうしても引いて守る割合が増えてくる。攻める度にFK.CKなどを得る。しかし前半27分、そうこうしている内にボールを奪ったエスパルスは右サイドの太田がネネをかわし、グランウンダーのセンタリングをゴール前へ。走り込んだ北嶋がコースを変えて、レッズは先制点を許した。その後、変わることなくレッズは攻め続けるが、多くあったセットプレーの機会に関してはまったく得点の予感がしなかった。前半はエスパルスにリードを許したまま終了。

 後半、レッズは前半同様に攻めを続けるがゴールは遠かった。ここで後半20分、運動量が極端に少なかった永井に代えて岡野が投入される。これによって、サイドからの攻めが息を吹き返す。それでもゴールの予感は無かったが、後半25分、レッズに待望のゴールが生まれる。長谷部が強引にペナルティエリアに侵入し、エスパルスDFは辛うじて足に当てクリアするが、こぼれたボールに右足を振りぬいたのは酒井!相手DFに当たったボールはコースを少し変え、なかなか割ることの無かったラインを超え、ゴールに突き刺さった。攻め続けていたがゴールが決まらないというストレスが堪っていたスタンドは大盛り上がり。ゴール裏では抱き合う人、ハイタッチを繰り返す人で溢れていた。

 選手もサポも引き分けで満足するはずもなく、その後も選手は怒涛の攻撃を繰り返し、サポは大声援で後押しをする。後半30分過ぎにはエスパルスが平松→澤登、高木→アラウージョ、レッズが暢久→横山とお互いに選手交代を行い攻めに転じる。横山については19歳のFWではあるが、サテライトの試合ではよく活躍しており、最近はサブに入っている。そして何より夏のJリーグ中断間にレッズがマンチェスターに遠征し、行われたボカ戦で得点を決めたことで、レッズサポの間では特に有名である。この横山は力強さを感じる初出場であった。トップでも力負けせず、また177センチとFWとして上背は無いがヘディングも強い。そして後半40分、歓喜の瞬間が・・・。今までまったく良いところがなかったセットプレーから最後は闘莉王が執念で押し込む!その瞬間のスタンドは・・・みなさんの想像お任せいたします。試合はそのままレッズ2−1エスパルスで終了。スタンドは歌声がこだましていた。


 対戦相手が粘り強く最後の一歩で勝りレッズに得点を許さないという、そんなC大阪戦、ナビスコカップ決勝の悪い流れをそのまま清水戦でも引きずっていた。それにしてもシュートが枠に飛ばないし、威力が無い。この要因のひとつは疲れによるものではないかと思う。最後の一歩で踏ん張りが利かず、微妙にミートできていないのではないだろうか。そして、もうひとつはボールの持ちすぎである。確かに、エメ、達也、永井を筆頭に、暢久、三都主のドリブル突破は相手DFを圧倒する。ただし、最近はこの傾向に偏り過ぎているのではないだろうか?今回のように相手が守りに入ると、どうしてもスペースがなくなる。今後はシンプルなダイレクトプレーで相手DFのマークをはずすことも必要な気がする。

 今週末は17日の代表戦のためJリーグはお休み。変わって天皇杯の4回戦が行われる。サポータの間ではエメを休ませるなど、休養が必要な選手はスタメンからはずした方が良いのではないかと話し合っている。しかし、実はレッズ、ここ2年は連続して4回戦でJ2のチームに負けている。さらに相手はJ1昇格を目指し、3位山形を猛追しているアビスパである。好調を維持している相手チームに対して、レッズはどのような布陣で臨むのか?そして、20日の『駒場』でのグランパス戦。勝って優勝を決めることが出来るのか?楽しみは尽きないものである。
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