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レッズ、柏を粉砕!飽くなき勝利への欲望!
2004Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ第14節 柏レイソルvs.浦和レッズ


文・写真/かつみくん

 3日前、ホーム駒場で優勝を決めたものの、名古屋戦ではミスの連発で敗れ自力優勝を逃したレッズ。今節は下位とはいえ残留争い真っ只中のレイソルとの対戦にアウェー柏へ出向いた。この試合のチケットは、レッズが4連勝と勢いに乗っていた9月18日に発売された。日立柏サッカー場という最高の臨場感が味わえるスタジアム、キャパが少ない、さらにレッズサポはレッズの優勝が決まる試合になると予想し買い占めたため瞬時に完売。優勝を決めた直後のレッズと残留に向け勝ちが必要なホーム最終戦のレイソル・・・。サポータの比率がどのようになるのだろうかと興味はあった。

 私は試合開始6時間前の午前9時に柏駅到着。電車を降りて周りをみても、さすがにレッズサポは見当たらなかった。しかし、階段を上がり改札を出るとボードを掲げた人が・・・。チケットを求めているレッズサポを発見。優勝が決まった次の試合にもアウェーの地までチケットなしで乗り込む・・・。レッズサポはすごいなと感心してしまった。


 駅を出てレイソルロードと呼ばれる道を歩き日立柏サッカー場へ。祝日の静かな柏の街中を通りスタジアムへ近づくと熱気が!アウェー側の門の前には既に真っ赤な長蛇の列。優勝を決めたとはいえ、前節の負けをチャンピオンシップに向け払拭すべくレッズサポは大挙して押しかけていた。

 実はこの日、レッズサポの大多数のメンバーは電車(距離が近いアウェーはバスが恒例)で、さらに開門に遅れて参戦。普段早朝に並び、アウェーにも駆けつけるというレッズサポに疲労が重なっていることを考慮し、中心メンバーが呼びかけていた。有志で行われる前日抽選といい、このような呼びかけといい、レッズサポの偉大さを感じることが出来る。警察官もいる厳重な体制の中、午前12時の開場と同時にレッズサポはゴール裏を埋めた。ただし、真ん中2ブロックは、後から来る大多数のメンバーのため『任意で』空けておくという秩序の中で(笑)。

 試合開始前スタジアムを見渡すと、サポの比率はレイソル対レッズが4対6ほどであった。特にレッズ側ゴール裏はホームのチケットを持って入っている(警備の関係上、赤い人が黄色いホーム側には入れないと判断したらしい)人もおり、超満員であった。指定席もアウェー側にレッズサポがちらほら・・・。相手の立場を考えれば恐るべしレッズサポ!


 この試合、紙面に載っていたとおりレッズは大量のスタメン入れ替えを行った。累積警告で出場停止の暢久、長谷部、休養は怪我・疲労などのアルパイ、ネネ、闘莉王、三都主、そしてGK山岸。ただ、休むと思っていたエメ、永井はスタメンで出場し、達也を加えて1トップ2シャドー。右に岡野、左に平川で、ボランチには啓太、酒井。そしてDFは室井、内館、堀之内、GKは都築。中心選手を休ませ、チャンピオンシップに向けた調整試合の雰囲気が。

 一方、柏はGK南、DFには波戸、パラシオス、永田、近藤。MFには明神、大谷、増田、大野。FWには山下、玉田。メンバーを見れば若手、ベテランが組み合わされ、代表経験者ばかりであり、とても下位にいるようなチームには思えない。不慣れなメンバーで臨むレッズと、ホーム最終戦に残留を決めたいレイソルで、立ち上がりにどのような試合展開になるのかとても興味があった。

 前半開始とともに少し注意深く見守ろうと考えていたが、5分でレッズに先制点が生まれる。平川の左からのCKに室井が足で合わせた。この場面では明らかに柏の集中力が欠けており、マークがずれていた。レッズはセットプレーに弱いとされている中で、室井の勝負強さは魅力であることが再認識された。もともと、勝つために攻撃的に出なければならないレイソルはこの失点でさらに前がかりとなる。ただ、啓太を中心に守備が安定し、初めて組む、さいたま市出身3人組DFも危ないところが無い。レッズも岡野・平川の調子がよく両サイドからの攻めを繰り返していた。

 互いのサポが織り成すスタジアムの喧騒に選手、そして審判までもに勢いがでたのか、前半は少し荒れ模様でもあった。ただし、両チームとも攻撃的に戦っているため見所満載の前半でもあった。


 両チームメンバー交代なしで後半開始。
 後半開始直後の5分にエメはスピードで得点を決める。右サイドでパスを受けた永井が中へ切り込み相手選手を置き去りにすると、右足でスルーパス。達也の後ろから回り込んだエメがキーパーをかわし角度の無いところから決めた。直後には永田が故意のハンドでこの日2枚目のイエローカード。負けられないレイソルは攻撃に人数をかける様になるが、ひとり足りなくなったメンバーでは守備の人数が足りず、レッズのカウンターがはまり出す。後半10分には玉田の個人技からのパスに山下がフリーでシュートを放つが、都築が止め、その後はレッズが主導権を握る。

 後半15分過ぎにはレッズが大きくクリアしたボールをレイソルDFがワンバウンドさせてしまい、エメのプレッシャーを受ける。よって、クリアが小さくなり、岡野がこぼれ球を拾う。その時点で左にエメ、右に達也が走っており、岡野からパスを受けた達也が持ち上がりエメにラストパス・・・。エメが難なく決め0−3。

 後半25分過ぎに岡野、啓太に変え、ユース所属の大山、19歳と若い横山を入れる。リーグ初出場の大山は、いろんなポジションが出来ることを証明し、特に右サイドでは力強いドリブルと精度のいいセンターリングをあげていた。プレッシャーのかからない場面とはいえ、初出場でこれだけ出来れば将来がとっても楽しみである。この後、エメのドライブシュートが柏のゴールに突き刺さり0−4で試合終了。


 ホーム最終戦のレイソルは果敢に攻めたものの、逆にレッズの攻撃力を際立たせてしまい4失点。今節、残留争いの対象であるC大阪が勝ったため、勝ち点差1で追い上げを許す形となった。攻撃は玉田の個人技が際立っており、ひとりでもチャンスを作り出すことができていた。前・後半の立ち上がりの集中力の欠如、そしてミスを減らせば負けるチームではないと考えられる。

 レッズはスタメンを変えながらも結果を残した。志願して出場したエメは、得点王争いで2位のG大阪の大黒に7点差をつけて得点王争いに終止符を打ち、また年間総合勝ち点でもマリノスを抜いてトップに躍り出た。

 レッズの最終節は埼玉スタジアムにてサンフレッチェ広島戦。6日のエスパルス戦以降、試合を見れなかったファン、勝利を渇望するファンが大挙して押しかけるであろう。ちなみに、6万のチケットは既に完売。ホーム最終戦であり、優勝報告会があるのではないか?そして、チャンピオンシップに向けた最後の試合である。勝ちを望むのはもちろん!どのような試合ができるのかまたスタジアムに行こうと思う。
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