topnewscolumnhistoryspecialf-cafeabout 2002wBBSmail tolink




<前へ次へindexへ>
とにかく残留決定で安心しました
2005Jリーグ ディビジョン1 第32節 アルビレックス新潟vs.FC東京


文/石毛大介

 今年もあと約一ヶ月。優勝争いや昇格、降格争いが終盤に入りました。また11月に入ると悩むのが観戦時の格好。つまり防寒対策。都内と新潟ですから、気温が5度以上低い時も。そうなると東京に合わせれば新潟では寒いし、またその逆もしかり。出発前はネットで東京と新潟の天気予報、特に最低最高気温の予報とにらめっこです。あまり厚着すると東京で汗かいて、新潟着いて冷えて風邪ひくことがありましたし、すぐ風邪をひいてしまうようなスタミナのないヘタレな身体なので、結構気をつかって新潟へ乗り込む時期です。あまり寝ないでも疲れない、バイタリティーある方がホントに羨ましいです。はい・・・。

 今日の新潟は寒かった。時折降る冷たい雨とスタジアムに吹き抜ける冷たい風。東京ではまだ経験できない気候です。スタンドでも「寒い、寒い」との声も。北国新潟の方がそう言うのですから、今日はそうとう寒いのでしょう。でも僕は防寒バッチリでしたが、やっぱり寒い。おかげでスタジアムの写真を取り忘れるわ、試合前に席で食べた「イタリアン」の手はかじかむわ・・・。でも寒い時ってアルビの勝率が良いような気がしたので、勝利を寒さ堪えて願いつつ我慢我慢・・・。

 今日の相手、FC東京。今年の初戦の相手でしたが、完敗も完敗。自動降格は免れたものの、入れ替え戦の可能性は残っているので欲をいえば勝点3。でも僕自身の初戦のイメージが強すぎるのか勝点1でも御の字かと。でも前節はアウェイで磐田相手に競り勝ちましたしネ。観る側は勝点3を望んでいいでしょう、と勝手に解釈していました。


 今日は久々の4バック(途中まで3バックかと思っていました・・・)。でもアルビが守備にまわれば、3でも4でも一緒かと。ただFC東京のサイドに対するケアの表れは非常に感じました。相手のサッカーを研究して合わせるやり方ですからネ。反町さんのコンピューターが、90分間どう対応するのか楽しみです。

 攻撃においても当然ですが、アルビもFC東京も攻守において、カウンターのイメージを強く持っているな、と感じます。攻守の切り替えも速く、前線へのボール運びも速いです。両者ともカウンターサッカーを標榜しているチーム同士。どちらのカウンターサッカーに軍配が上がるのか、試合序盤からワクワクしました。ですがリーグ初戦同様、その質の違いを感じます。FC東京がボールを持つと、人も連動して動きます。1人、2人、3人と、ボールホルダーを追い越さんばかりの走り。当然攻撃にも厚みが出ますし、セカンドボールの支配率も高くなります。90分間通して、特に失点の時間帯近くでのルーズボールは、ほぼFC東京のものでした。

 もちろんアルビもカウンターからのチャンスが何度もありました。シュートシーンまでいった展開もありましたし、そこまではいけなくてもアルビのカウンターの鋭さをみせつけたシーンもありました。改めていうのもなんですが、ホントにアルビのブラジル人トリオは凄いですネ。味方で良かった。3人の誰かにボールを預ければ一瞬にしてチャンスにしますからネ。でも今日の試合に関しては、エジに決めてほしかった・・・。何本も決定的なシーンがありましたよネ。いつもなら決めているのに・・・と皆さんも思ったことでしょう。「たられば」はよくありませんが、決まっていれば・・・今日の試合展開は変わっていたことでしょう。

 前半はスコアレスドロー。内容はFC東京に軍配という感は否めませんが、決定的シーンもありましたし、FC東京の攻撃も集中して軽いプレーなどなく、しっかりと迎撃していたと思います。スコアレスで御の字です。後半の反撃に期待しつつも、一方でルーズボールの支配率が高い印象があったので、これを後半も続くとボディブローのようにジワジワとアルビ守備網に効いてくるのでは・・・なんて思いました。


 後半早々にもチャンスがありましたが決められず。何だか今日は悪いサイクルにハマったのでしょうか。いつもエジなら・・・と。その後のアルビはどことなく淡白といいましょうか、何となく攻めて潰されている感じがしました。これは時間の経過とともに、FC東京の方が攻撃の回数も増え、回数のみならずその厚み、鋭さも比例してきたせいだからそう感じたのかもしれません。ましてやFC東京の守備に戻るのが速いこと、速いこと・・・。

 FC東京は後半、ササそして戸田を投入。そして、戸田の投入後すぐにササのゴールでFC東京が先制します。ササが入ったことでアルビは3バックに変更。ササとルーカスのケアに当ります。長いボールを放り込んできてから、セカンドを支配されますから、FC東京の波状攻撃。それでも必死で迎撃するアルビ。打ち合いに負けない対応を魅せます。「うーん・・・。アルビ守備網が崩されているわけじゃないから、交代でテコ入れってのも難しいな・・・。でもこのままだとゴールネット揺らされるのも時間の問題かも・・・」そして戸田も投入されFWが4枚。でもアルビの守備網が崩されているわけではないので、何とか凌いでくれ、と思ったのですが・・・。

 今日はホームでの久々の敗戦。ただ他会場の結果によりアルビのJ1残留が決まりました。今年1年の至上命題でしたから、本当に良かったです。ここまで残留争いをしてしまったのは不満といえば不満ですが、台所事情が悪いなか、毎試合が総力戦のようにやりくりしなくてはならなかった監督をはじめとする現場の方たちに本当に敬意を表したいと思います。でも来年はもう少し早い時期での残留決定をお願いします。はい・・・。

 ちょっと繰り返しになるかもしれませんが、今日も感じたのですが、FC東京とアルビのサッカーにおいて、アルビの目指す先のサッカーがFC東京かな、と思いました(異論があったもご了承を・・・)何といいましょうか、アルビももちろん一瞬のチャンスをビッグチャンスに変えるし、どんな劣勢でもアルビカウンターで、その劣勢な戦況を変えるシーンは何度も見てきました。が、やはりこの3人に頼っているためか、それが通用しない場合はどうしても単発で終わります。


 一方のFC東京の場合は、ボールも人も前線へ突進してきますから、第一次攻撃が潰されても二次三次と続きますし、カウンターが潰されボール奪取されても高い位置からプレッシャーを与えて再びチャンス到来ってなります。今日の試合でも高い位置からのプレッシャーで、高い位置からのボール奪取が何度もあり、それが即チャンスとなり、そのボールホルダーへ絡もうとする選手が後方支援ではなく、参戦してくるので、アルビも必死にFC東京の攻撃を迎撃しました。そういう意味では今日のアルビの守備網も集中切らさず本当に必死に守ったと思います。と同時に改めてFC東京の展開するサッカーにちょっと魅了されてしまいました(隠れFC東京ファンではないので誤解のないように・・・)

 次の観戦はホーム最終節の対浦和戦です。ホーム最終節は消化試合となって、マッタリと観戦できるかと思いきや、浦和の優勝がかかった大一番となってしまいました。ホーム最終節にきて単なる消化試合ではなく、真剣勝負ということで嬉しいのですが、たまには肩の力を抜いて観戦したいな、という想いもありまして・・・ とくかく行きます。そしてリーグ終われば天皇杯。天皇杯は行けるとこまで行きます。丸亀だって行くつもりです。では。
<前へ次へindexへ>

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送