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気持ちは天皇杯に切り替えましょう
2005Jリーグ ディビジョン1 第34節 アルビレックス新潟vs.浦和レッズ


文/石毛大介

 いつものように新幹線に乗り、越後湯沢駅に到着する直前にトンネルから抜けると、そこには真っ白な雪景色が。「え、ウソ・・・」。東京よりかなり寒いのは予想していたので、防寒対策には自信があったのですが、雪景色は想定外。そこから先も線路の雪を吹飛ばしながら進み、飛ばした雪が窓ガラスに当たります。もう別の国に来た気分です。結局、市内は雪が降っていなかったので大丈夫でしたが、試合中に時折降る冷たい雨。またスタジアムへの行き帰りに吹き抜ける冷たい風。もう今年も終わりなんだな・・・ と。と同時に、去年からシーズンパス買って新潟へ何度も行っているせいか、ビッグスワンが家からちょっと遠い関東のスタジアム感覚でしたが、リーグ終盤になると寒さが東京とは全然違うので、「そうだここは新潟なんだ・・・」と感覚をリセット。「みかづきのイタリアン」とも今日でお別れです。

 今日はリーグ最終戦でもあり、ホーム最終戦でもあり、11月28日に勇退会見をおこなった5年間監督を務めた反町監督のラストホームでもある今日の試合。もうアルビはJ1残留が決まっていますし、相手の浦和は優勝がかかった試合とはいえ、アルビにとっては消化試合。ですが、単純にそうは思えないのは僕だけではないでしょう。反町監督のラストホーム。「あなたの力でアルビは、こんなにも強くなりましたヨ」。そう反町監督に恩返しの意味でも勇猛果敢に戦う姿を期待せずにはいられません。全てのアルビサポは単なる消化試合という気持ちではないでしょう。いろいろな意味でのホーム最終戦。身にしみる寒さを感じながらも、こみ上がる熱い想いもを感じながらの、今年最後のビッグスワンでのキックオフのホイッスルです。


 といきたいところでしたが、前半15分前にセットプレーからの2失点。早くも出鼻をくじかれます。「ゲームの立ち上がりから身体がうまく動かずに神経がストップしていたことは否めないと思います」とは、試合後の反町監督。確かに立ち上がりから完全に浦和ペースでした。全てにおいてアルビを凌駕していましたから、ある意味「特筆する必要がない」くらいに圧倒された感じがありました。攻守全てにおいて・・・。「これが優勝争いするチームと残留争いするチームの差か・・・」。分かってはいるものの、目の前の現実として突きつけられるとネ・・・。個のレベルでも上。その集合体として、ユニットでのレベルも上。またそれが単発ではないところも・・・。浦和の高質なサッカーは90分間展開していましたヨ・・・。いやはや・・・

 守備においても、前線からのプレッシャーによって、ただでさえアルビの最後方からのビルドアップは良くありませんから、正確な運びができず、浦和の中盤で止まってしまい、そこから(高い位置から)浦和の攻撃が始まるシーンが多々ありました。またその攻撃に移るにも切替が早く、非常に速い流れで中央からもサイドからも攻め込まれます。先述のとおり個人レベルのテクニックもありますから、個人で打開するだけではなく、それが連動してユニットで展開されるので、アルビ守備陣は完全に翻弄されたといっていいでしょう。アルビがボール奪取しても、すぐに浦和の守備網に捕まり、ボール奪取されてしまうか、仮に前線にボールを出しても、完全フリーではないので、質の悪いボールが送り込まれてしまいますから、浦和の守備陣も想定内。余裕さえも感じるものでした。

 もちろん守備においてだけではなく、攻撃においてもボールは動く、人もボール持っても持たなくても動く、アルビはこれをギリギリで迎撃するのが精一杯といった感じです。4失点以上の差はあったといって過言ではないでしょう。やはり優勝の可能性があるわけですから、アルビのホーム最終戦という意気込みは、軽く超えられてしまったな、と。攻守での球際の強さなんかにも表れていましたヨ。


 今日はどうにもアルビで特筆できることがありません。申し訳ないです。せっかくの反町さんのラストホームだというのに・・・。僕の見方が浦和寄りだったのでしょうか。そうではないと思いますが・・・。ただ前節はスタメン、今節は途中出場した、田中亜土夢選手には期待大です。特に前節の名古屋戦は、攻守において、自分の基本ポジションを飛び出して攻守に絡もうという姿勢が強烈に感じました。「自分で何かできることはないか、やってやろう」そんな強い意志といいましょうか、迫力に似たものを感じました。来季に向けてのアルビ観戦モチベーションの一つになりましたヨ。

 さて今日でリーグ終了。あとは天皇杯です。ヤマハスタジアムでの対磐田戦。前回の対戦のイメージがあるし、ノックアウト方式ですので何が起こるか分かりません。また反町監督の勇退会見と、この対浦和戦後のコメントでも「天皇杯は優勝目指す」と公言していますから、僕らは何も考えずにアルビが優勝に向けて勇猛果敢に戦う姿を期待したいと思います。磐田にはもちろん行きます。丸亀も、エコパも(アルビのグループは間違いなくここでしょう)、そして元旦国立も。では。





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