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主導権を握られたが少ないチャンスを物にしたシドニーが5位決定
FIFAクラブワールドチャンピオンシップ トヨタカップ ジャパン2005 5位決定戦 アル・アハリvs.シドニーFC


文/satti

 初の5位決定戦を迎えた。どんなモチベーションで両チームが臨むか楽しみだった。僕は試合開始前に会場に到着したが空席が目立っていた。カズ選手が出場するのでもう少し盛り上がりが欲しかった。

 アル・アハリはトップ下にアブータリカ、2トップにメタエブ、ホスニ。フォーメーションは3−5−2。シドニーFCはボランチにヨーク、タライ、2トップにペドロブスキー、カズ。フォーメーションは4−4−2。

 開始早々から主導権を握ったのはアル・アハリ。左サイドのワハブが積極的に攻撃を仕掛けてクロスを上げる。シドニーFCのDFのマークが甘くサイドの突破を簡単に許してしまうが、中が崩れなかったので何とか凌いでいた。シドニーは全くシュートが打てず防戦一方となった。25分、バラカトのクロスからメタエブがヘディングするが枠に入らない。両チームで初の決定機だった。

 しかし先制したのは劣勢のシドニー。35分、ゴール右でFKのチャンスを得た。コリカがFKを蹴りドンピシャのクロスをヨークがヘディングシュートした。これはGKも動けずワンチャンスを物にしシドニーが先制。前半終了間際のロスタイムにメタエブがドリブルで突破しGKと1対1の状況を作り、落ち着いて決めて1−1の同点に追いつき、前半を折り返した。

 後半も攻勢に出るのはアル・アハリだった。45分、メタエブからワハブがクロスを上げアブータリカがヘディングするが枠外、決定機を逃した。シドニーは中盤が落ち着かずゲームを作る事が出来ない。両チーム得点の匂いがしなかったが、65分、ペトロブスキーのスルーパスに走り込んだカーネイが左足で決めて2−1と勝ち越した。

 68分、ワハブのクロスをメタエブがヘディング、これも枠外。ことごとく決定機を外す。84分、バラカドのパスをアブータリカがシュートするが、GKボルトンがセーブする。88分、シドニーFCは交代要員を出す。番号は11、ということはカズの交代か。この番号を見た観客からはブーイングが起こり、これを聞いたリトバルスキー監督は交代を取り消した。そしてペトロブスキーの番号に書き換えて交代した。

 ロスタイムは3分。カズのゴールを期待したが最後のほうは時間稼ぎをして試合終了。2−1でシドニーFCが勝利し5位が確定した。

 カズの交代はリトバルスキー監督の演出だったのか、でも試合後のコメントでオーストラリアと日本での背番号の記入を本当に間違えたみたいだ。まさかカズを交代させるわけはないと思った。このハプニングもこの大会だから起こったことだろう。カズは場内を1周する時に肩車をされていた。この1ヶ月間で立派なチームの一員になれたのだと思った。

 カズはシドニーFCから完全移籍のオファーもあるが、それは難しいだろう。カズがこの大会に与えた影響は大きいと思う。ただお客さんが少なかったことが残念な事だ。大会は残り2試合となったが、最後に大会を盛り上げてくれることを期待したい。


アル・アハリ(3−5−2) シドニーFC(4−4−2)
GK: 21ナデル GK: 1ボルトン
DF: 6ゴマ、4エル・ナハス(63分/7シャディ)、5アハメド DF: 16ミリガン、4ルダン、2ファイフ、8ビングリー
MF: 8バラカド、13アシュール、17シャウキ、3ワハブ(76分/23フラビオ)、22アブータリカ MF: 6タライ(78分/15マクフリン)、19ヨーク、12カーネイ、10コリカ(64分/パッカー)
FW: 9メタエブ、18ホスニ(46分/2エル・シャテル) FW: 22ペトロブスキー(89分/9ズドリリッチ)、11三浦知良
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