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 webnews 03/06/24 (火) <前へ次へindexへ>
問題点を抱えつつもコロンビアが順当な勝利
FIFA コンフェデレーションズカップ2003 グループB コロンビア代表vs.ニュージーランド代表

2003年6月20日(金)19:00キックオフ リヨン(スタッド・ジェルラン) 観衆:22,811人 天候:晴
試合結果/コロンビア代表3−1ニュージーランド代表(前0−1、後3−0)
試合経過/[ニュージーランド代表]デグレゴリオ(27分)、[コロンビア代表]ロペス(58分)、ジェペス(75分)、エルナンデス(85分)


文/大内孝彦

 6大陸の王者に2002年ワールドカップの成績上位のチームを加えて行われる、今回のコンフェデレーションズカップ。その大会の日程も今日で3日目である。その第1試合に登場するのはコロンビアとニュージーランド。両チームとも、大会1日目にコロンビアはフランスに、ニュージーランドは日本にと、それぞれ初戦を落としてこの試合を迎えている。ともに準決勝進出のためにはもう負けられない状況といえる。



 前半、立ち上がりこそニュージーランドが攻め込む場面があったのだが、徐々に実力上位と見られるコロンビアが試合の主導権を握ってゆく。8分にベラスケスが負傷退場しパティーニョと交代するというアクシデントはあったものの、ペースは明らかにコロンビアのものであった。
 ボールは圧倒的にコロンビアが支配。しかし、気持ち良くパスがつながっているだけで、なかなかニュージーランドの守備を崩すことができない。ニュージーランドが守備に重点を置いてこの試合に臨んでいるのは確かであるとはいえ、コロンビアの攻撃のリズムの単調さに原因の一端があることは確かであろう。

 先制点が入ったのは前半の27分。意外なことにニュージーランドの得点であった。フリーキックからのこぼれ球をデグレゴリオが拾い、そのまま前進。一度相手DFに当たったようにも見えたのだが、何事も無かったかのようにシュート。これがゴール右へと突き刺さったのだ。GKのコルドバが全く反応できなったところを見ると味方の存在が障壁となってしまったのかもしれない。

 その直後、コロンビアはフリーキックからゴール前にボールがこぼれ、絶好の同点機かと思われたのだが、これはGKがボールに飛びつきゴールはならず。この後もひたすら攻め続けたコロンビアだったが、ニュージランドの必死のディフェンスの前に得点ができない。結局、前半はニュージーランドが1点をリードしたままで終了した。



 後半もコロンビアがボールを支配し続ける。だが、攻撃のリズムに変化は感じられない。もしかするとニュージーランドがこのままリードを保つことができるのか?と思われた矢先、コロンビアに同点ゴールが生まれることとなる。
 58分。相手陣内でパスを回すコロンビア。そしてロペスがミドルシュート。シュートはニュージーランドのDFの頭上を越えてゴールネットへと突き刺さった。本来ならDFがヘディングでクリアしなければならないボールだったと思われる。ともかく、ある意味で幸運なゴールでコロンビアが同点とした。

 68分、試合に決定的な影響を与える事件が発生する。ニュージーランドのキレンにこの試合2枚目となるイエローカードが提示されたのだ。ただでさえ不利な状況の中、ここで退場者が出たことで、ますますニュージーランドは不利な状況へと追い込まれてゆく。
 そして75分。フリーキックのこぼれ球をジェペスが左足でトラップしてボールを浮かせてから再び左足でシュートするという美しいシュートが決まり、ついにコロンビアが勝ち越し。このゴールでコロンビアの勝利がほぼ確定した。この後も猛攻を続けたコロンビアは85分にも追加点を挙げ、終わってみれば3−1というスコアで1勝をあげた。

 結局、終わってみればコロンビアの順当勝ちとなったこの試合。67%というボールキープ率がそのまま結果に表れたと言ってよいだろう。ニュージーランド代表には、この舞台でコロンビアを相手に勝ち点を挙げるための、いろいろなものが不足していた。
 しかし、この試合はコロンビアが楽勝だったのかといえば、決してそうではない。あれほどボールを持ちながら、そしてパスをつなげながら、それでも得点の予感を感じさせない単調な攻撃。この試合まで6試合続けて無得点だったというのも十分に理解できる攻撃だった。
 ともあれ、これでコロンビアは準決勝進出の可能性を残すことに成功した。次の日本戦で準決勝の椅子を賭けて戦うことになる。


(コロンビア代表) (ニュージーランド代表)
GK: O.コルドバ GK: ウッティング
DF: G.マルティネス I.コルドバ ジェペス ベドジャ(77分/アリアガ) DF: オートン ヘイ ネルセン デイビス
MF: エルナンデス ベラスケス(8分/パティーニョ) ロペス ムリージョ(46分/バレンティエラ) MF: ビチェリッチ コベニー(83分/スメルツ) エリオット ヒッキー デグレゴリオ
FW: ベセーラ アリスティサバル FW: キレン(68分/退場)
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