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 webnews 03/12/02 (火) <前へ次へindexへ>
屈辱!京都2度目の降格。G大阪FW陣ゴールラッシュで有終の美!
2003Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ 第15節 ガンバ大阪vs.京都パープルサンガ

2003年11月29日(土)14:04キックオフ 万博記念競技場 観衆:11,416人 天候:曇時々雨
試合結果/ガンバ大阪5−1京都パープルサンガ(前1−0、後4−1)
得点経過/[G大阪]マグロン(17分)、吉原(51分)、[京都]黒部(57分)、
[G大阪]二川(64分)、中山(83分)、大黒(89分)


取材・文/貞永晃二

 単なる勝利ではJ1残留は決まらない。大量得点を必要とする京都は開始早々からG大阪ゴールに襲いかかった。田原、黒部、松井そして鈴木慎と鋭いシュートが飛ぶ。早い時間で先制できれば大量点もありえる、そう願いそして祈るのは雨に打たれる紫色のサポーターたちだ。

 ほとんどがG大阪サイドでのプレーが続く。しかし、京都の得点への思いが強ければ強いほどG大阪のカウンターを食う可能性を大きくする。さらにもし相手に先制されたなら残留への目論見がぶち壊しになるという恐怖感も加わっている。

 17分、G大阪に思わぬ先制点が入る。右サイドへ流れた吉原がプルバック・パス。走りこんだ大黒のシュートのミートは悪かったが、DFの足に当たり角度をかえてゴールへと飛ぶ。右へ跳んだGK上野は雨のせいかキャッチにいかず弾き出そうとした。「運」は彼になかった。弾いたボールは力なくころがり、詰めていたマグロンの目の前に転がってしまった。この失点が京都の想定していない最悪のシナリオのプロローグになった。

 失点に下を向いている時間などない京都は当然の反攻に出る。松井のミドルはGK松代がファインセーブ。続くビジュの強烈なシュートは左右のゴールポストを連続して叩き、こぼれを黒部がプッシュすると松代が足でストップ。「運」はやはり京都にはないようだ。左右から入るクロスにG大阪のセンターのDFは見事に対応した。そして時間は非情に流れ前半終了。大分リードの経過をサポーターが知らないはずはない。重苦しい空気がゴール裏を包んだ。



 リードで終えたとはいえ不満の残る内容に西野監督が動いた。橋本にかえて新井場を投入し追加点を狙ってくる。雨がひどくなりスリッピーなピッチに足をすべらせる選手が続く。
吉原も足をとられてチャンスを逃す。しかし、ピッチ狭しと動き回りチャンスを窺う吉原に再度チャンスが訪れる。中盤の新井場からのスルーパスをオフサイドぎりぎりで受け、独走しGK上野を右にかわし、ゴールラインで追いつき流し込んだ。51分のこの失点は試合を決め、京都の運命を決めるものだと思われた。

 しかし黒部がエースの意地を見せてくれる。57分、左サイドで受けマーカーを引きずってインに切り込み右足を一旋。彼らしいコントロールされた美しいカーブシュートがネットを揺らした。2−1、まだ時間はある。しかし京都の攻めは空回りし、G大阪のカウンターが鋭さを増す。負傷したマグロンの代役・中山も惜しいシュートを放つ。

 そして64分、京都・松井に負けないG大阪のファンタジスタが華麗なループシュートを決めた。今季5点目の二川のこのゴールは明らかに京都の戦意を失わせるものになった。田原のオーバーヘッド、中払のボレーとシュートは打つものの追撃の2点目は決まらない。傷心の京都をさらに追い込む得点が中山、大黒と終盤に決まりついに5−1の大差がついてしまった。



 昨季の好成績に加え、新年を天皇杯初優勝で祝った京都。しかし朴智星がオランダへと去り、エース黒部、守備の中心手島らが負傷がち。若い選手が多く、波に乗れないときの歯止めが利かない。昨年できたことが今年はできず、エンゲルス監督解任からピム監督就任、そしてまた解任、、、、。考えてみると、監督交代をしなかった神戸・大分が残留し、交代した仙台・京都が降格となった。これは結果論に過ぎないのだろうか。効果的でなかった補強も含めてフロントの責任は追及されて然るべきだろう。同時昇格した仙台とともに、J2で再度出直しとなる。主力選手の離脱は避けられないはずだけに、どのような選手を連れてこられるか、いよいよフロントの力が問われることになる。

 早々と西野監督の契約延長が決まっていたG大阪。そのためか2ndステージ後半はシーズン開幕前の評判の片鱗を見せてくれた。一時は優勝も狙える位置につけたが、またも磐田戦で夢破れてしまった。それにしてもチキアルセ、ガレアーノという二人の外国人が期待はずれであったことは監督にとって大きな誤算だったはずだ。その修正に時間がかかりすぎたともいえるのだが。レギュラーの年齢が若く、競争も少ないチームだけに、広島でJ1昇格に貢献した井川、U−22代表候補の児玉をはじめレギュラーを脅かす選手が一人でも多く飛び出してくることがチームの活性化につながる。当たり外れの大きい外国人に頼らないチーム作りに期待したい。


(ガンバ大阪) (京都パープルサンガ)
GK: 松代直樹 GK: 上野秀章
DF: 木場昌雄 宮本恒靖 入江徹 DF: 鈴木和裕 手島和希 斉藤大介(56分/森勇介)
MF: 橋本英郎(45分/新井場徹) 山口智 遠藤保仁 大黒将志 二川孝広 MF: 安藤正裕(62分/冨田晋矢)  ビジュ 中払大介 鈴木慎吾 松井大輔
FW: マグロン(21分/中山悟志) 吉原宏太(80分/松波正信) FW: 黒部光昭 田原豊
SUB: 吉田宗弘 森岡茂 SUB: 平井直人 辻本茂輝 町田忠道
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