topnewscolumnhistoryspecialf-cafeabout 2002wBBSmail tolink
 webnews 03/12/16 (火) <前へ次へindexへ>
USA、あと1分を逃げ切れず。PKゴールデンゴールで逆転負け!
FIFA World Youth Championship UAE2003 準々決勝 アメリカ代表vs.アルゼンチン代表

2003年12月12日(金)21:00キックオフ モハメド・ビン・サイード・スタジアム
(アブダビ) 観衆:15,500人
試合結果/アメリカ代表1−2アルゼンチン代表(前0−0、後1−1、延前0−1)
得点経過/[アメリカ]コンベイ(59分)、[アルゼンチン]マスチェラノ(94分)、
[アルゼンチン]カベナギ(100分)


文/貞永晃二

 かつてはサッカー以外のスポーツの強い国だと考えられたアメリカ。しかし最近はあらゆる国際大会に顔を出し、サッカーにおいても十分ダークホース的存在と考えられている存在だ。優勝候補アルゼンチン相手にどんなプレーが飛び出すか。



 ラウンド16の対エジプト戦では延長で苦しんだアルゼンチン。スタートから飛ばし高い位置で守備を始めアメリカからボールを奪っては攻撃を仕掛ける。フェレイラがヘッド、FKと狙うが得点にならない。一方アメリカも8分、マップが右サイドでキープし、グラウンダーで折り返す。ジョンソンがうまくスルーしたボールをコンベイが強烈な左足で狙う。戻ってきたレギュラーGKエベルトが何とかセーブし、こぼれをDFロメロが蹴り出した。

 アルゼンチンはカベナギがFKをカーブで直接狙うが、アメリカGKクロニンが高いジャンプで弾き出した。さらに攻めるアルゼンチン、エレーラが浮き球のパスをボックスの中でコントロールしシュートに入る直前にコークレイン、マーシャルが挟み込んでシュートは打てない。アルゼンチンはボールポゼッションで大きくリードしたものの、シュートで終われないことが多く。アメリカの固い守備が目立った前半だった。



 後半もアルゼンチンのペースで試合は進んだ。コラセとカベナギがパス交換、最後はカベナギが足元に入りすぎたボールを巧妙にシュートしたが、これもクロニンがフィスティングで逃げた。アルゼンチンの前からの守備はフィフティ・フィフティのボールには激しいスライディングタックルを行い、相手がコントロールをもたつくところを別の選手が拾い、攻めへとスイッチが入る。

 しかし、59分あっけなく先制したのはアメリカだ。まだ14歳という早熟アドゥーがドリブルで進み、前方でクロスして左へ動いたコンベイへパス。低い弾道のシュートはGKエベルトの右を鋭く破った。まだ30分を残してこの1点がアルゼンチンに重く重くのしかかるとはこのときは思えなかったのだが。

 決して焦ることなく攻め続けるアルゼンチン。単純なロビングを放り込んでもはね返されるだけ。中で崩し、左右に展開しピッチを広く使って攻撃するアルゼンチン。しかしゴールはクロニンがカギをかけて、そのカギをどこかに投げ捨てたかのようだ。シュートの後、頭を抱えるアルゼンチン選手という絵が繰り返される。89分にジョンソンにパスが出て一人かわしてGKと1対1で放ったシュートがサイドネットに外れる。ここで運命は変わったのだろう。アディショナルタイム4分。GKエベルトがハーフまで前進し渾身の力で蹴ったロングボール。クリアが小さくカンヘレが小さく上げるとDF二人の間でマスチェラノが頭で決めた。土壇場で同点、再開直後に延長突入が決まった。



 そして、延長。もはやアメリカに抵抗する力は残っていないようだった。またカンヘレが仕掛けた。シュート、DFに当たってこぼれたボールに途中交替出場らしいスピードで寄せてクロスを上げようとした足をクリアしようとしたDFモールの足が蹴り上げた。PK!これをカベナギが冷静に決めた。青いユニフォームを誇るように走った。ちょうど100分間のドラマは幕を下ろした。もう10分短かければ白いユニフォームの選手が笑顔だったのに。


(アメリカ代表) (アルゼンチン代表)
GK: クロニン GK: M・バルボサ
DF: モール マーシャル コークレイン ウイットフレッド DF: ロメロ ロドリゲス ボッティチェリ フェレイラ
MF: アドゥー(78分/クラス) グラバボイ コンベイ クラーク マップ(73分/クアランタ) MF: サバレタ(59分/カルスカ) マスチェラーノ モンティージョ(60分/カンヘレ) コラセ(73分/ソサ) フェレイラ
FW: E・ジョンソン FW: エレーラ カベナギ
<前へ次へindexへ>
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送