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 webnews 05/04/06 (水) <前へ次へindexへ>
神戸、遅すぎた追撃!FC東京、首位を守る快勝!
2005Jリーグ ディビジョン1 第3節 ヴィッセル神戸vs.FC東京

2005年4月2日(土)16:04キックオフ 神戸ウイングスタジアム 観衆:18,868人 天候:曇
試合結果/ヴィッセル神戸1−2FC東京(前0−2、後1−0)
得点経過/[FC東京]宮沢(9分)、今野(15分)、[神戸]播戸(89分)


取材・文/貞永晃二

 ワールドカップアジア地区最終予選のため、第2節を終えたあと中断していたJ1リーグがいよいよ再開する。わずか2試合とはいえ1勝1分の好スタートを見せた神戸が、同じ成績ながら得失点差で首位に立つFC東京をホームに迎えた。ブレイク期間に行われたナビスコカップではともに勝利を挙げられず、よく似たチーム状況でこの試合に臨むことになった。



 キックオフからプレッシングの掛け合いでともにゆっくりしたボールキープができず、タテを急ぐばかり。ボールが左右のゾーンを行き交い、バタバタと落ち着かない展開となる。そして9分、FC東京は神戸ゴール正面でFKのチャンスを得る。ポイントにはジャーンと宮沢。ジャーンのキックフェイクに神戸のカベが崩れる。しかしレフティ宮沢のキックはカベに関係なく球速、コースともに完璧で巨漢GK掛川にも防ぐ術はないものだ。それにしても、2年ぶりのゴールとはとても信じられないビューティフルなFKだ。

 早々と劣勢に立たされた神戸は、全盛期とは一味違う巧みなポジション取りで得点を量産するカズが、先頭に立ち攻撃を仕掛ける。しかし茂庭とジャーンの強固な守備がそれをはねかえしていく。

 そして、またしてもセットプレーでリードを広げてしまうFC東京。15分、右CKを栗澤が蹴る。神戸DFがヘッドでクリアするが、ボールは栗澤に戻る。もう一度低い弾道でクロスを入れるとニアで今野が見事なヘッドを叩き込んだ。CKの際の今野をマークしていたホルヴィが栗澤の対応に向かったために今野は全くのフリーとなっていた。しかし栗澤の正確なキックは賞賛ものだ。神戸は序盤で2点差をつけられてしまう苦しい展開となった。

 反撃する神戸はスルーパスで抜けたカズ、DFのミスを突いた播戸がそれぞれ好シュートを放つがGK土肥を破れない。FC東京も石川、ルーカス、戸田とチャンスをつかむがこれもワクをはずす。35分以降はカズ、播戸に入るボールにFC東京のDF、ボランチの対応がより激しくなり前を向くのも難しい状況に追い込まれ、ややFC東京優勢で前半を終えた。



 なかなかチャンスを作れない神戸・松永監督が動いたのは55分、CB室井を下げ和多田を投入し播戸と並べ、カズを下がり気味とする。まずは1点だ。三浦淳のミドル、北本のヘッドなど明らかに神戸の攻勢が顕著になるが、決定的なチャンスを作らせないFC東京の守備が光る。逆にルーカスがオーバーヘッドであわや3点目かというシュートまで見せる。

 神戸は何度か和多田のスーパー・スローインでスタンドを沸かすが、どうしてもゴールは割れない。原監督は梶山、浅利、藤山と中盤から後ろの守備強化を狙った交代カードを切っていく。一方松永監督は攻撃的な交代ができず、丹羽、佐伯と守備的な選手を入れてホージェル、ホルヴィらを攻撃に向かわせるしか手がない。

 サポーターの大声援を受けて攻め込む神戸にようやく得点がうまれたのは終了間際だ。左サイド・ホージェルのクロスをファーポストで和多田が高く飛び折り返し、播戸が身体ごと飛込みヘッドで突き刺した。さあ、あと1点だ。

 そしてわずかな残り時間にその播戸に再度チャンスが来る。これも左サイドからのホルヴィのクロスをDFがはねかえすが小さく、北本がシュート、不規則なバウンドをGK土肥が抑えきれずこぼし、ボールは播戸の前に。しかし播戸はクールになり切れなかった。土肥は容易にシュートを抑えることができた。そしてタイムアップ。



 FC東京は最後にバタバタしたところを見せてしまったが、メンバー的にも円熟を見せるフォーバックにボランチ今野を加えた守備陣はリーグでも屈指のレベルだと思われる。ただ、攻撃陣がいまだ爆発せず、この日もセットプレーでの2得点に終わってしまった。しかし攻撃には波がつきものだ。優勝を狙いロングシーズンを戦い切るためには現状の守備陣のバックアップの充実が必要になってくるだろう。

 神戸には1点目がもう少し早い時間だったらと悔やまれる試合となった。昨季、17得点と急成長を遂げた播戸だけに、最後のチャンスにはもっといやらしいくらいの冷静さを見せてほしいシーンだった。厳しいようだがそれを要求されるのがチームのエースと呼ばれる存在なのだ。守備面では向上をみせているだけに攻撃陣の一層の奮起を期待したい。


(ヴィッセル神戸) (FC東京)
GK: 掛川誠 GK: 土肥洋一
DF: 北本久仁衛、室井市衛(55分/和多田充寿)、ホージェル DF: 加地亮、ジャーン、茂庭照幸、金沢浄
MF: 菅原智、ホルヴィ、朴康造(71分/丹羽竜平)、三浦淳宏、薮田光教 MF: 今野泰幸、宮沢正史(78分/浅利悟)、栗澤僚一
FW: 播戸竜二、三浦知良(73分/佐伯直哉) FW: 石川直宏(69分/梶山陽平)、戸田光洋(82分/藤山竜仁)、ルーカス
SUB: 阿部謙作、栗原圭介 SUB: 塩田仁史、近藤祐介
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