topnewscolumnhistoryspecialf-cafeabout 2002wBBSmail tolink
  私の中の日本代表 <前へ次へindexへ>
2002world.com特別企画「私の中の日本代表」
Rhapsody in Blue at Saitama Stadium
2006FIFAワールドカップドイツ アジア地区第一次予選 日本代表vs.オマーン代表

2004年2月18日(水)19時23分 埼玉スタジアム 観衆:60207人 天候/晴
試合結果/日本1−0オマーン(前0−0、後1−0)
得点経過/[日本]久保(93分+)


読者投稿/TKラプソディ

 フランスW杯予選のジョホールバル以来、7年ぶりのW杯予選が始まった。真剣勝負は何が起こるか分からないから、本当に怖いものだ。現に欧州王者のフランスは94年アメリカW杯、華麗な攻撃を誇るの強豪国のオランダは日韓W杯の本大会出場を逃した。日本もフランスW杯以外は歴代代表はことごとく悔し涙を流してきた。そのスリルを性懲りもなく追い求めてきた僕の道楽を今更止める訳にはいかない。幸いにも、日本サッカー協会の新しいチケット販売方式の導入により、オマーン戦のチケットをゲット出来た。この件に関しては協会に感謝している。

 試合当日はあいにく真冬の夜のゲームだ。仕方なく半日休暇を取り、一度家に帰って防寒対策に完璧を期して、おかあさんと勇躍埼玉スタジアムを目指した。しかし、都内ではサッカー代表戦の臭いは一切しなかった。やっと武蔵浦和駅の電車待ちで初めて代表サポに出会ってホッとした。だが、東川口からはもう、車両は代表サポで占拠されていた。電車の終点からスタジアムに向かうこの遊歩道が好きだ。段々と近付いてくるスタジアムを見ていると気分が高揚してくるのだ。但し、往きだけが好きなのであって、帰りは人が多過ぎて大嫌いだ。

 この日は、その遊歩道にもうひとつ楽しみがあった。先日の五輪代表の親善試合で好評だったので、この日も「国際屋台村」を実施するとスタジアムのHPで案内があった。10台以上のケータリング・カーがいろいろなメニューを競っていた。一応、全店をチェックして、ビールを片手に牛串にかぶりつき、カレーパンを主食とするアレンジを選択した。残念ながら、牛串は駒場スタジアムの方が美味かった。腹ごしらえも済んで、ユニフォーム売りや食い物屋の並ぶ遊歩道をゆったりと通り過ぎながら、舞台である埼玉スタジアムに入った。



 広々としたコンコースと階段を抜けて、ようやく天井桟敷の指定席におさまった。グランドはきれいに刈り込んだ青々とした芝で覆われていた。スタンドはまだ両ゴール裏を除いてガラガラであった。平日の夜、観客の出足はいつも遅い。仕事帰りの人が多いので仕方ない。コンコースでは旧友に出会うハプニングもあった。スタジアムが徐々に埋まる様や応援のリハーサルを眺めながら、ビールの入った紙コップを傾けていれば、試合開始までの待ち時間などあっという間に過ぎていった。久し振りの「君が代」を演歌歌手のリードで歌い上げて、いざ、試合開始だ。

「日本、マチャラ監督の術中に陥る!」の見出しが、翌日のスポーツ紙の一面を飾りそうな展開であった。若きオマーンは素晴らしいチームであった。1対1やヘディングではほとんど競り勝っていた身体的能力、注目選手への厳しいマンマーク、一歩でも前に出てボールを奪いに来る激しいプレス、統制されたコンセプトを感じるパスワーク、徹底したトップに合わせるくさびのボール。これらすべてを監督の指示通りに忠実に実行していた。これでトップに決定力のあるFWがひとりいたら、日本はやられていたかもしれない。

 マチャラ監督のような「策士系」監督は、通常は実戦においてどこを押さえるべきかのツボを心得ている単なる戦略家であるケースが多いが、彼はそれに加えて素晴らしい指導力までも備えているようだ。中東恒例の監督更迭劇に巡り合わずに、このまま彼がオマーンを率いていくならば、2−3年後にはオマーンは恐ろしいチームになることだろう。ナショナルチームだけでなく、クラブチームでも優秀な監督を選ぶことは極めて重要なチームのリーダー(会長やGMや社長)の責務だ。「大きな目」で判断・決定して欲しい、とサポーターは常に祈っている。



 さて、一方の日本は余りにも情けない試合運びであった。第一に、ベストのメンバーを選んだのか疑問だ。さらに、一人ひとりがバラバラで、連係プレーなど数えるほどしか見られなかった。国内組と欧州組の融合が図られていないのが明らかだ。極言すれば、チームとしての戦略・戦術が無きに等しい、という報道が真実なのだという確信にまで到達してしまう。ジーコは確かに素晴らしい選手であった。鹿島での功績から判断すると、彼は素晴らしい指導者でもあるかもしれない。しかし、絶対に「現在の日本代表監督」には相応しくない、と僕は判断する。

 ドイツW杯の予選突破は勿論、本戦でのベスト16以上を狙うには、一刻も早い監督交代を僕は願っている。
<前へ次へindexへ>
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送