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 頑張れ!女子サッカー 04/07/17 (土) <レポートに戻る>
日本女子代表インタビュー:やれるだけのことはやりたい
澤穂希選手共同インタビュー(7月13日・御殿場合宿にて)

 若干15歳で代表デビューしてから10年。サッカーが好きで、好きでたまらなく、大先輩たちに追いつこうと懸命に戦ってきた少女。単身アメリカに渡り、その実力をさらに磨いて日本に戻ってきた。彼女の名前は澤穂希。いまや押しも押されぬ日本代表のエースとしてチームを引っ張る。「まだ遣り残したことがある」。それをやり遂げるために、まずはシドニーの地で世界の強豪相手に自分の力をぶつける。「苦手意識を持たないで、チャレンジャーの気持ちでやれるだけのことはやりたい」る彼女は力強く宣言した。


・スウェーデンについての印象は?

 そうですね。フォワードのふたりは凄い選手なんで、そのふたりは注意しなくてはいけない選手だと思う。ただどんなチームにも欠点はあるので、日本の選手たちはしっかり、その欠点を突いていかなくてはいけないと思う。


・その欠点というのは?

 結構、相手のディフェンスは、ボール回しが結構できてなかったりする場面があったし。真ん中の選手は逆サイドの選手が見えてなかったり、視野が狭かったりしたんで。アメリカとスウェーデンの試合をちょっと見た時に、ミア・ハム選手が(ブラインドから入って)来ているのが見えていなかったり、(マークする)体の位置とかが不十分だったり、そういうのもあるから。


・監督は「スウェーデンも勝てない相手じゃない」

 北朝鮮戦も周りからは「負けるんじゃないか」と言われていたのに勝ったし、結果を残したし。北朝鮮も勝てない相手じゃなかったし。7戦して7連敗でも勝てたし。やっぱり苦手意識を持たないで、チャレンジャーの気持ちでやれるだけのことはやりたいと思います。


・スウェーデンに知っている選手は?

 昔、ゴールキーパーにいたけれど、今はいるのかどうか分かりませんね。5番の選手、アンダーソンだったかな? ひとり鈴与にいた選手で、世界選抜戦の時に室内で一回、一緒にやった選手がいるんですけれども。


・澤さんは15歳、中学生の時に、日本代表にデビューしましたけれど、今回のチームが最強ですか?

 うーん、どうだろう? 自分が最初に出たときはもちろん一番下だったんで。その時は、野田さん、高倉さん、木岡さんとかがいて、一緒にやるだけで、自分ではいっぱいいっぱいだったんで(笑)。
 もちろん凄い上手だと思っていましたけれど、一緒に戦うドイツ代表やアメリカ代表もスーパーで全盛期だった。たぶん、日本もそんなに弱いというんじゃなくって、周りが凄い強かったっていう感じがあるんですけれども。ただ今のチームが一番まとまっている気がします。みんな仲良しだし、個性的な選手がたくさんいるし。


・昨年から今年にかけて、長い合宿期間をとったことも大きいですか?

 そのあたりは大きいですね。合宿はJヴィレッジだったんですが、何もないんで。部屋で何かするか、温泉にいったりするぐらい。その中で話をしたり、話を聞いてくる子もいるんで。


・練習、練習、ビリヤードくらいの毎日だったそうですが。

 ビリヤードは行ってないですね。一度、みんなでボーリングに行ったことはありましたけれど、その他は温泉に入るくらいで。そんな感じでした。


・サッカーに集中できる環境で、それだけ練習ができた。

 確かに3週間とか凄く長かったし、フィジカルやっている時は「もう、帰りたい」とか思ったんですけれど。終わってみると、あっという間の3週間でしたね。


・WUSAについては。

 今はとりあえずオリンピックに集中しているんで。その後に、例えばアメリカ代表が結果を残して「もしかしたら」というのはあります。とりあえず、今は自分がやらなければならないことをしっかりやろう。そうしたら、絶対に後から結果が付いてくる。そう思っています。


・まだ遣り残していることはあると。

 まだまだ遣り残したことはありますね。世界のレベルでやりたいし。またできるんだったら、やりたいっていう気持ちですね。


・メンタル面とかで強くなった部分は。

 自分は単独で行ったし、言葉とかも最初は分からないまま。向こうで勉強して、友達も作って、英語も多少喋れるようになって。車が無いと生活ができないし。そういう、今まで親がやってくれたことを、自分ひとりでやらなくちゃいけなくなった。そういう面は日本にいた時とやっぱり違うかな。


・そのアメリカでの生活があったから、北朝鮮だって、誰だってというところはあった?

 アメリカでやった時のことはやっぱり、けっこう自信になりましたね。もちろん、今でも試合になると緊張しますけれども、最近は「やってやる」っていう気持ちの方が強くて。


・あの準決勝でも最初に相手選手にガツンといって。「ファールじゃないの?」くらいのガツンというプレーで吹っ飛ばして。

(途中で遮って)いや、あれはファールじゃありません。フィフティ・フィフティですよ(笑)。
 でもあれからチャンスもできたし、酒井選手もあれを見て「いける」って思ったと言ってたし。自分もあの時に怪我していたから、百パーセントのデキじゃなかったし。できるところまでやろうという感じだった。ただ一発目でああいうプレーができたので、あの試合の中で自信になって、90分やっちゃったっていう感じだったんです。


・スタジアムもあのワンプレーで乗ったような感じでしたが。

 そうなんですか。集中しちゃうと本当にぜんぜん聞こえなくなるんですよ。


・味方の選手の声は聞こえましたか?

 たくさんの声援の中だと、やっぱり聞こえにくくて。味方の選手の声も聴きずらくって「え?」って聞き返しました。コーナーとかで近くなったときにいろいろ話をすることになりました。


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